韓国の歴史にそんなに詳しくはないけど
どうして光海君は君なんだろうと
実はなんとなく気になってたんですよね
518年間続いた李王朝には27人の王がいたそうですが
名前に「君」がついているのは
10代王の燕山君と15代王の光海君の2人だけ
王は死後に与えられる尊号で
クーデターで王座を追われた二人には尊号がないので
王子の時のままの呼び名なんだそうです
なるほど
燕山君は映画「王の男」ですね
王を笑わせなければ死刑、、、暴君で登場しました
あの映画もすごく良かった
ドラマ「不滅の李舜臣」に登場する若い頃の光海は名君だったのに
その後、暴君と呼ばれるようになってしまっていたのね
最近は悲運の改革君主として再評価されているらしけど
歴史上の人物は光の当て方で評価が変わりますよね
光海君に15日間だけ影武者がいた
朝鮮王朝を記録した朝鮮王朝実録の中に「隠すべき事は、残すべからず」と
書かれていたことをヒントに作られた「王になった男」
でもそいう歴史上のことを全く知らない人にも充分楽しめる作品に仕上がってました
なんと言ってもビョンホンよね
光海君とハソンの二役を演じるけれど
言葉づかい、声のトーン、目の輝き、感情の動き方
二人は別人でした
定番の(韓国モノって、この下ネタ好きよね)トイレのエピソードはバッチリあったけど
それも王の暮らしを垣間見せる面白い効果になってました
韓国映画特有のアクの強さ泥臭さが少なくてスッキリとした印象でした
韓流に縁がなくても、映画好きな人が楽しめる作品になっている気がします
コメディではないんだけど前半は想像以上に笑いました
ハソンが正しい政治を意識して目覚めていく姿に感動して
可哀想な身の上のサウォルへの優しさを見せるところに泣かされました
でも
面白かったんだけど
観終った後に今ひとつ余韻に浸れないところもあって
理由はなにかなって思うんだけど
王座に座った卑しい者を殺せと命ずる本物の光海君
15日間眠っている間に
偽光海君(ハソン)が行った政治を知って何をどう感じたのか
そのあたりをもうちょっと詳細に感じたかった(どうせフィクションだし)
ハソンが王妃と手を繋いで逃げた意味はなんだったのか
いまいちわからないんですが
王妃に対する憧れとして留める方がリアリティがあったかも
その2点がもう少しなんとかなってたら
ピリッとしまって最高だったかも
と、まぁ
あえて言ってみましたが
脇の俳優が素晴らしかった
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのリュ・スンリョン様が脇をがっちり固めてるんだもんね
これ以上の安定安心感はない
さらにキム・イングォンだもんねー
面白かったです
お時間があったら是非、、
王になった男(原題:??,?? ? ??) 2012年 ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チュ・チャンミン
俳優:イ・ビョンホン、リュ・スンニョン、ハン・ヒョジュ、キム・イングォン
1616年.李氏朝鮮第15代王・光海君(イ・ビョンホン)は暴君として恐れられるその裏で、権力争いにより暗殺されるかもしれないと怯えていた。ある日、光海君が病に伏せ、妓生宿で腐敗した権力の風刺をしていた道化師のハソン(イ・ビョンホン/二役)が連れてこられる。重臣たちは光海君と瓜二つであるハソンを王の影武者として仕立て上げた。偽者ではないかと疑う家臣たち、急に人が変わったような王に戸惑う王妃。様々な思惑が潜む宮中で、ハソンは次第に傀儡ではなく自らの意志を持ち民について考える真の王として周囲を魅了していく。