きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

観相師

2016年02月29日 | 韓国


予備知識なしで観始めました。
始まりはコミカルな雰囲気だったんですよね。

息子と父親の話かな?

途中からずいぶん史実に入り込んできたなーと思いつつ、
キムテウが王様だわ、懐かしいなぁ。
キムヘスは意外とメインじゃないのね、、つまんない。

上映時間長そうだな(142分だって)

そうこうしているうちに、
首陽大君(イ・ジョンジェ)のクーデターがはじまって、

もうあとはぐいぐいと展開に引き込まれました。

始まりからは想像できないくらいな悲惨な状況に、、、、

癸酉靖難という歴史上の出来事に、
観相師の存在が絡んでいた、という物語だったんですね。
史実は曲げられないもんね。
悲惨な展開にビックリ。
こういうラストで終るところが、日本映画にはないところかもしれないですね。

あまりにもダイナミックな展開に口あんぐりでした。
面白かった。
辛かったけど。
キム・ネギョン(ソン・ガンホ)が海を見つめながらつぶやくシーンで
少しだけ楽になりました。
時代は流れていく。

イ・ジョンジェ極悪非道でしたね。
あそこで息子殺す?
怖いわ。
でもジョンジェはカッコいい。

流石の評判通りの面白さでした。
流石のソン・ガンホさんでした☆


※癸酉靖難(きゆうせいなん、ケユジョンナン)
李氏朝鮮の第6代国王端宗の即位1年後の1453年10月に、幼い国王の叔父にあたる首陽大君(のちの世祖)が顧命大臣を殺害して政権を奪取した宮廷クーデター事件。




◆観相師(原題:관상)  2013年  ☆☆☆☆☆
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ、イ・ジョンジェ、ペク・ユンシク、チョ・ジョンソク、キム・ヘス

5世紀半ばの朝鮮王朝。キム・ネギョン(ソン・ガンホ)は、その人の顔から性格や寿命まで見抜く観相師として田舎に暮らしていた。ある日、宮廷で起きた殺 人事件の真犯人を言い当てたことで人事官に抜てきされる。

リトル・フォレスト 夏・秋  冬・春

2016年02月26日 | 日本


二部作だしさ(映画の続編って好きじゃない)
何にも考えずに取り合えず観たんだけど

癒されまくりました。

リトルフォレスト、、最初、小さな森ねって思ったんだけど、
そっか彼女が住んでるのは岩手県の小森だから、そこからとったタイトルだったのね。

小森という小さな村で米を作り野菜を育て、
季節の食材でジャムを作りソースを作り、
パンを焼いて食べる春夏秋冬の暮らし。

そうやって育ってきたということではあるんだけど、
近所の人に教えてもらいながらひとり農業をするいち子が逞しくて感心しまくりでした。

撮影当時、主演の橋本愛は17才だったんだって。
野良着を着、夏はタンクトップでうっすら汗をかき、作り食べる姿は、
逞しくも色気があって、とても17才には思えない説得力でした。

かつて村を出て、都会で男と同棲して別れたこと。
5年前に母が失踪したこと。
人生を見つめ直しに村に帰ったがまだ先が見えないこと。

ゆっくりと垣間見えるいち子の人生の展開も面白かった。
できればね、ラストは何年かして村に再び帰ったくらいのところで終わってくれた方が、
私的には好きだったかな。
突然現実的になり過ぎた。

スローライフなんてお洒落な言葉を使う気にならない。
かつての日本人はみんなこうやって食べるという営みを繰り返してきたんだと思うと、
尊敬するし、でも自分にはとても出来ないとも思う。

それでも、ほんの少しでもいいから食べるということにゆっくりと向き合いたいと、
そう思える作品でした。







◆リトル・フォレスト 夏・秋  2014年  
◆リトル・フォレスト 冬・春  2015年  

監督:森淳一
出演:橋本愛、三浦貴大、松岡茉優

都会で生活してみたもののなじめなかったいち子(橋本愛)は、故郷である東北の小さな集落・小森に戻ってくる。近所にはスーパーもコンビニもないため、自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っていた。不便ではあるが季節の移ろいを感じ、自然の恵みを食べながら、いち子は生きる活力を蓄えていく。

味園ユニバース

2016年02月25日 | 日本




ストーリがなにか特別ってわけじゃないし、
ひたすらコテコテの大阪を感じるっていうことなんだけど、
面白かった。
これは「すばる」の魅力ってことなんですかね。

ポチ夫と茂男の切り替えが見事だった。

しかしあんなに殴られたら死ぬよ普通(笑)
すばるってまだ若いんだけど、そこにいるだけで物語を感じる子ね。

二階堂ふみはやっぱりなんか良い!っていう魅力。
それと、赤犬ってなんやねん、っていう面白さ。
いろいろあっても、総じて楽しかったのでした。



◆味園ユニバース  2015年  
監督:山下敦弘
出演:渋谷すばる、二階堂ふみ

大 阪のとある広場でバンドがライブをしている中、記憶を失った若い男(渋谷すばる)が舞台に乱入し歌を披露する。ざわつく会場で鳴り響いた男の歌声は、周囲 の人間を圧倒する。彼の才能に興味を抱いたバンドとマネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は「ポチ男」とあだ名を付け、スタジオで働いてもらうことにする。 やがてバンドのボーカルに迎えられたポチ男は、喪失した過去の記憶をたどっていく。


怪しい彼女

2016年02月24日 | 韓国

 


韓国で865万人の大ヒット作。
面白かった。

シム・ウンギョンの魅力がギュギュっと詰まってて

おばあさんぶりが最高だった。

こんなに歌が上手いとはね、多才な女優さんです。
(しかしどうして韓国のおばあさんはクルクルパーマなんでしょね)
(さらにいうとテロテロ光る素材の花柄シャツ着用率高い気がする)

韓国のラブコメって劇中に歌のシーンが入ってるのが多くて本当に上手いなぁって思う。
かつてのヒット曲、有名な曲も多かったみたいで、そりゃ楽しいだろうなって思う。

初恋のお嬢様を慕い続けるパクさんとかね、そういうとこが本当に韓国らしい。
ラストで青春写真館で若返った若き日のパクさんがキム・スヒョンくんで、
最後の最後までワクワクと楽しかった。

この監督さん「トガニ」を』 撮った方なんですね、硬から柔まで守備範囲が広いです。

もうすぐ日本でリメイクされるけど、
田部ちゃんはかなりシム・ウンギョンちゃんに寄せてる雰囲気で
かなり近い感じの作り方なんですかね。
いろんな意味で楽しみです。

 




◆怪しい彼女(原題:수상한 그녀)  2014年 ☆☆☆☆☆
監督:ファン・ドンヒョク
出演:シム・ウンギョン、ナ・ムニ、ジニョン、ソン・ドンイル

70 歳のマルスン(ナ・ムニ)は、向かうところ敵なしの口の悪さと頑固さで近所でも有名なおばあさんだった。国立大教授に出世した一人息子(ソン・ドンイル) を女手一つで育て上げたものの、アクの強い性格が災いし最近は嫁にも煙たがられる始末。ある日、彼女が写真館で遺影のつもりで写真を撮ると、不思議なこと に20歳のころの自分(シム・ウンギョン)に戻っていた。


父と暮せば

2016年02月22日 | 日本




井上ひさしさんの舞台であることは知ってたけど、
映像作品として存在してたんですね。
「母と暮せば」繋がりで知りました。。

原爆投下3年後の広島の夏。
火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の4日間を描いたもの。
因みに「母と暮せば」も3年後でした。
全編広島弁、だいたいの意味は通じます、言い回しが独特で可愛いです。

父親の竹造を演じる原田芳雄が名優であることは周知の事実だけど、
当時30歳を超えたばかりの宮沢りえが堂々の共演をしてて素晴らしいです。
ほぼ父と娘の二人芝居のようなもので、
二人の迫力の演技でグイグイ引き込まれます。

たわいのない会話が微笑ましいんだけど、
そうしているうちに突然原爆の悲しい記憶がよみがえる。
戦後70年過ぎた今は、戦争の記憶を伝えなくてはいけないと感じるけれど、
辛くて悲しくて、思い出したくない現実だったんでしょうね。

広島の一寸法師。
原爆の悲惨さがこれ以上ない無念として伝わった。

父親を助けられなかった自責の念から
幸せになることを拒否して生きる娘が心配で、
娘が異性に胸をときめかせたタイミングで幽霊になって表れたおとったん。

娘の幸せを願う父の親心が切なく、
人間に向けて投下された原爆に対する怒りが強く残りました。

 

◆父と暮せば  2004年  ☆☆☆☆☆
監督:黒木和雄
原作:井上ひさし
出演:宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信

3年前広島に落とされた原爆で家族や友を失い、一人暮らしをする美津江(宮沢りえ)の前に、突然亡くなったはずの父(原田芳雄)が現れる。彼女は父に勤務先の図書館で会った青年(浅野忠信)の話をする。


小さな恋のメロディ

2016年02月17日 | アメリカ・イギリス

「メロディ・フェア」
「若葉のころ」
「イン・ザ・モーニング」



懐かしい、ただただひたすら懐かしい。
涙ぐみそうなほど懐かしかった~~☆

wowowで懐かしいタイトルを見つけました。
「小さな恋のメロディ」



1971年舞台はイギリスのロンドン
伝統的な価値観を受け継ぐパブリック・スクール
気が弱くおとなしい11歳の男の子ダニエルと可愛いメロディの恋の物語。

「50年も私を愛せる?」
「もちろん。だってもう一週間も愛してる」





高校生だったと思うんだけど、
ほとんどの場面を鮮明に覚えてたんですよね。
当時はレンタルないし、録画なんて概念もないし、VHSなんて夢のまた夢で、
観るなら映画館しかないはずなんだけど、
私はいったい何回観たの?って思うくらいにすべて鮮明に覚えてた。

これと「フレンズ」



このふたつはまさに思春期の頃に観た原点の映画でございました。


俳優 亀岡拓次

2016年02月17日 | 日本
観終った後のニヤニヤ感といいますか、
何とも形容し難い奇妙な満足感、

安ケンを観たぞっていうお得感がある。

「不器用に恋してます」っていうから
そういう話かと思ったけど、
想像以上にゆるーく展開していきます(いやしません)

それでも納得しちゃうからね。
安ケンの安ケンたる所以といいますか、
彼じゃなかったらこの味は出ないよね。



名脇役の亀拓が本編の中でありとあらゆる役を演じるので、
演じてる亀拓と演じてない亀拓がごっちゃになって、
これは現実なのか非現実なのか、
夢見てるような気分になる。
さらに、ヤクザに脅される旅館の主だったのが
突然ヤクザ役にチェンジされるんだけど、
夢見心地ながらも、こんなに正反対の役を演じられることに妙に感心したりして、
マジックにかかった気分になった。

オムツをして花束持って、バイクで彼女に愛の告白をしに行くシーンでは、
昔の映画みたいにバイクが走るというより、背景が走ってて
(あれは専門用語ではなんて言うの?)
まるで映画。
っつか、いやこれは映画なんですけど、映画の中でも映画みたいで←
なんとも不思議な心地のある作品でした。

左の手のサインがなんとも可笑しかったねー。


ピンクとグレー

2016年02月10日 | 日本
先日zeroのインタビューで翔ちゃんと対談してたシゲが
小説の書き始めってどうやって始まっていくの?って聞かれて、
書きたい場面が映像として浮かぶと言ってた。

「自殺した親友の死体を綺麗にするシーンが書きたかった」
そうしたら、ピングレはここから始まったのかな。

原作はこの場面から加速度的にぐいぐい引き込まれて読むのが止まらなくなる。
でも映画では描かれなかった。
似てるんだけど、違うんだよなぁ。

芸能界を舞台に栄光をつかむ若者と挫折する若者二人の「葛藤と決裂」
原作の二人は決裂しない。

親友ごっちが自殺し、
第一発見者のりばちゃんがごっちにかわってスターになり、
彼の伝記映画の主演をする。
芸能界に入ってからの二人は裏と表の関係のようになっていたのが、
ごっちが死んでごっちを演じるうちに
自分とごっちの境目が曖昧になっていく。
こんなに甘く切ない友情の話は聞いたことがない。
だから親友の死体を綺麗にする場面はとても重要だった。

原作ありきだけど、映画は作品として別モノだとシゲも言ってる。
だから客観的に映像作品として楽しめたって。
そうだよね、その通りだと思う。

ヒットして良かったね。
1/9公開して1/28までの20日間累計で動員31万8317人、4億760万9600円だって。
公開規模から考えるとこれは凄いことです。

ネタバレ危機感からやっぱり早めに観ておこうと思って、
封切り翌日に仕事終わって夕方とりあえず電車に飛び乗ったの。
渋谷か新宿か池袋か、3館のうちどこかで観られるだろうとおもって、
電車の中でチケット状況を確認したら、可能性のある時間帯は全部完売。。。。
えーーーー!完売ですかー。
あんまり遅い時間も嫌だしね。
結局電車乗り換えて引き返してきました。
家に帰るのにバカみたいに時間かかってしまった(笑)

別の日に観に行ったけど、完売してたら怖いから前日から予約して正解でした。
ほぼ満席だったもん。
今でもあんな感じですかねぇ、チャンスがあったらもう一回観たいけど。

ネタバレしちゃったらこの映画は絶対だめだからさ、
なかなか感想が書けなかったんだけど、もういいよね、ネタバレ気にしないで書きますよー。
(これから観る予定の人は絶対にネタバレ阻止したほうがいいと思うよ)



62分後の衝撃って、堂々と宣伝してるから、
いーんですか?って思ってたのよ。
原作を読んでれば入れ子方式だってことはわかってるから、
どーせそれでしょ。なんて思ってたんだけど、
なのに、自分でも驚くくらいに気持ちよく衝撃を受けちゃいました。

だって、カットかかったとたんに監督は現れるは、シゲまで横切るしで(笑)
じゃ、りばちゃんじゃないなら菅田くんは誰?
知らない人がサリーだし、サリーが別人みたいになってるし、
5分くらい頭の中で状況を整理するのに時間がかかった。。

やられたわー(笑)

キャストが出た時に、中島裕翔くんがりばちゃんで菅田将暉くんがごっちっていう記事もあって、
でも、どう考えてもごっちは中島裕翔くんだと思うけど、
主役が中島くんならごっち目線の映画になるのだろうか、とか。
いろいろ思ってたけど、
案外その疑問は本質だったってことだ。

でもさ、あの展開だとグレーになった後半は、
りばちゃんの苦悩とともに、
ごっちがなぜ死を選んだのかが明らかにならないと完結しないと思うのよね。

姉を追った。
実の姉と愛し合ってた。
ファレノプシス、純粋な愛。
マジか。。。。。
描きたかったのは人と人は理解し合えないという空虚感なんだろうか。
そのあたりが、落としどころをつけたいあまりに説明調な感じがして惜しかった。

菅田くんと中島くんなら、原作のあのエンディングを演じられると思うし
演じてほしかったなぁ。

君がみた世界に果てはなく、これこそが楽園だ。
絶望的に素晴らしいこの世界の真ん中に僕は君と共にある。



前半のちょっとできない子の菅田くんからの、
後半の変貌した菅田くんは流石という言葉しかない。
そして平成生れの昭和顔アイドル、映画初出演の中島くんは瑞々しかった。
癖のない綺麗な顔してるよね、スクリーンでずっと見ていたいお顔、
次回作の映画出演をお待ちしております。

メタ構造も実験的で面白かったし、楽しめる映画でした。





◆ピンクとグレー  2016年
監督:行定勲
出演:中島裕翔、菅田将暉、夏帆

大人気スター俳優・白木蓮吾が、突然、死んだ。 第一発見者は幼い頃からの親友・河田大貴。 蓮吾に何が起きたのか?動揺する大貴は、数通の遺書を手にする。遺書に導かれ、蓮吾の短い人生を綴った伝記を発表した大貴は、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れる。