日々の便り

男女を問わず中高年者で、暇つぶしに、居住地の四季の移り変わりや、趣味等を語りあえたら・・と。

春風に誘われて

2008年03月17日 17時05分34秒 | Weblog
雪深い、越後の春は、季節の遅れを取り戻すかのように駆け足でやって来るかのように、今日は本格的な春の盛りを感じさせる、まぶしい陽光を燦燦と小川の堤防に降り注いでいる、心地よい昼下がりです。

飯豊連峰(新潟・山形県境)も、透き通るような青空に白銀の山脈を輝かせ、神々しさを感じさせます。

歳をいたずらに重ね、七難八苦の「愛別離苦」を径て5年、今は唯一の生活の相手となってくれている愛犬と、日課の散歩に何時も通る堤防を春風に誘われて無心に歩いていたら、後ろから賑やかな声を響かせて銀輪を輝かせて6人の女子高生と若き教師の二人が「やー先生」と声をかけられ、思わず立ち止まり腰を下ろして久し振りに雑談のひと時を過ごしました。

勿論、高校生は私が退職時中学生で記憶にあるとすれば、プラスバンドの中・高生の合同部活の時の顔見知りかもしれませんが、臆することも無く、サンダル履きの素足を伸び伸びと投げ出して、卒業の開放感から雑談に興じている姿は、野辺に咲く青草のように、微笑ましくこれから生きてゆくたくましさをつぶさに感じました。

会話の中で「先生・・私達の生活の中で音楽をどの様に活用すればよいのですか」
と訪ねられ、突磋の返事で、「永い人生の中で、何度も喜怒哀楽に回り逢うが、その時自分の心を癒してくれる、或いは夢と希望を湧き出させてくれる、自分の心に残る音楽を持つことでないかな?」と答え、「先生は、どの様な曲ですか?」といわれたので、「私は、(青い山脈)の歌詞とメロデーが心に強く印象ずけられ、それで教師になり、まあ何とか人生の折り返し点まできましたが、何のくいもなく、今でも大好きです。」「兎に角、歌詞に自分の身を置き換えて、理解することが大切だと思いますがね!」「思いやりを忘れないことこです。」と締めくくりましたが、音楽談義に時の過ぎるのを忘れるひと時でした。

やがて陽も西に傾きかけた頃、教え子の女教師も、雰囲気から将来結ばれると想像された関東育ちの活達な頼もしい教師と二人してなにやらはにかみながら、軽く会釈して生徒らと立ち去って行きましたが、私の目には二人の後姿に後光がさしているように「青い影」と映りましたが、老いの身には誠に羨ましく感じました。

高原に、ススキの穂がなびくころ、幸せな便りが届くと思います。 

若人に幸あれと祈る一日でした。 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春の訪れ II | トップ | 春とは名ばかり »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事