母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

秋の月 詩人のこころ

2023年10月14日 | 季節

    白 月

      三木 露風

照る月の影みちて
雁がねのさをも見えずよ
吾が思う果ても知らずよ
ただ白し 秋の月夜は

  吹く風の音冴えて
  秋草の虫がすだくぞ
  何やらむ心も泣くぞ
  泣き明かせ 秋の月夜は






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 疲れた日は畳の上で | トップ | 青い空の下で »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

季節」カテゴリの最新記事