母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

冬の天使

2014年01月27日 | 
冬の陽だまりぬくぬく
羽の布団に埋もれてぬくぬく
うっすらと目を開けながらふにふに
寝言を言うのはきっと
夢を見ているから

お乳を持つ動物たちは夢をみる
お乳を持つ動物たちはみんな仲間
たまごよりも
お乳のほうがすき

冬の陽射しは薄いけれども温い
冬の陽射しにいのちの愛しさつのる

薄い目を開けて眠っている仔猫
仔猫の周りに集まるえも言えぬ 温もり
柔毛に触ると幸せがゆれゆれ揺れる
仔猫はきっと
聖ミカエルの仮のすがた
さびしい人間に平和と優しさを運ぶ
選ばれた奇跡の天使

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