母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

鮎はメロンの香りがして

2019年08月14日 | 
鮎はメロンの香りがして
魚でないと訴えるか

川の魚 海の魚
魚は魚の匂いがするが
鮎は山の瀬の水の中で
植物のように生きるのか

川石に付く苔を食べ
冷たい雪解け水や清冽な湧水を飲み
天使のように暮らしているのか

メロンも知らず
苔そよぐ川の中で
鮎は泳いで番って一生を終える

手に取るとやはり鮎はメロンの香りがして
火に焼かれても恨みもいわず
清流に生きたままの姿で消えてゆく

鮎よメロンの香りよ
清流に生きる美しい
魚よ
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3 コメント

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こんにちは (鈴木)
2019-08-15 19:19:59
毎日5時に起きる還暦過ぎのおじさんです

やはり川魚より海の魚の方が好きですね

鮎は清流で過ごすので臭みが無く好きですね
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Unknown (雪国)
2019-08-20 17:35:15
お久しぶりにコメントさせていただきます!
私の大好きな鮎たち(釣りと食べるのも)に賛辞の詩を書いていただきまして、鮎たちともども天国へ昇りたい気持ちでいっぱいになりました。
メロンの香りですか!
鮎たち喜んでいると思います(=^・・^=)
返信する
とってもステキな詩ですね (私魚人)
2019-08-24 09:35:03
抒情感あふふるステキな詩ですね。

少しだけ科学的見地からやぼな意見を。
もちろん詩の完成度とはまったく関係のない話ですが。

アユは汚れた川にも多く生息しますので、清流の魚とは少し言い難いかもしれなせん。
また、メロンとアユの人との出会いでいえば、アユの方がはるかに昔のことなので「メロンはアユの香り」が正確かと。

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