母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

深まる秋へ

2021年10月21日 | 

季節は廻りあさがおの
葉っぱがちぎれる秋の暮れ
風は
足音を連れてきます

ねこの足音はただ静かで
そばだてた耳にだけ聞こえてくる
ぱたぱた ぽん

ねこがしなりと通り過ぎるところ
小さな風が立ち騒ぎ
ぱたぱた ぽん
撫でるように空気が動く
聴きたい耳に聞こえてくる
ちいさな
ねこの足音

やってくる秋小さな秋
小さな音小さな思い出が
心の小道にきこえます
振り返る
ねこの瞳が光ります
コメント (2)
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