花見山公園付近のリンゴ畑で写真を撮っていたら、桃畑で草刈りをしていた主に声をかけられた。Sさんは、桃やリンゴ、サクランボなどを直接消費者に届けているとのこと。放射能は当然検査しているが、今年はND(非検出)。畑での外部被曝は年間2ミリシーベルトとの試算結果が出たが、土地が粘土質のため、果物への移行はほとんどないのだという。
去年、さまざまな調査をし、専門家にも相談した結果、現在地での営農継続を決意したとのこと。福島市内ではどこでも見られるような果樹園だが、そこには昨年来、大きな困難と決断が埋まっている。
山側のリンゴが猪の被害に遭っているというので、現場の写真を撮らせていただいた。山からリンゴ畑への獣道がある。リンゴの枝が折られ、実が食われていた。未熟な実でも苦くない品種のリンゴだけが被害に遭っているとのこと。果樹は捥ぎたてが一番美味しいとSさんは言う。爺はSさんに試食の許可を得たので、実が熟すのが待ち遠しい。