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世論調査・現行憲法「日本にとってよかった」89%と安倍総理のトンチンカン

2017年05月02日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対
安倍さんは相変わらず、トンチンカンなことを言って煽っていて、ニュース映像で喋っているのを見て、コントかお笑い番組かと思いましたけど。

安倍首相「改憲の機は熟してきた、必ず一歩を踏み出す」
(朝日新聞2017年5月1日)

 安倍晋三首相は1日、超党派の国会議員らでつくる「新憲法制定議員同盟」が東京・永田町の憲政記念館で開いた大会で、「いよいよ機は熟してきた」「(日本国憲法の施行70周年という)この節目の年に必ずや歴史的な一歩を踏み出す」とあいさつし、憲法改正に強い意欲を示した。

 首相は「憲法を不磨の大典と考える国民は非常に少数になってきた。もはや改憲か護憲かといった抽象的で不毛な議論から卒業しなくてはならない」とも語った。自民党が2012年にまとめた憲法改正草案を、国会の憲法審査会に「そのまま提案するつもりはない」としたうえで、「圧倒的第1党として現実的かつ具体的な議論をリードしていく決意だ」と述べた。

 また、議員同盟の会長を務める中曽根康弘元首相は「現行憲法はマッカーサーの超法規的力が働いた。国民自らの手で、国民総意に基づく初めての憲法を作り上げる作業だ」とあいさつした。

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中曽根さんも、いまだに現行憲法をアメリカからの押し付けだと言っています。しかし、もうすでに多くの検証があり、9条は日本発案であったことが確定的です。

あえて真実を見ないようにしているのか、トランプ現象のように「人は信じたいことを真実とする」の元祖なのか。

このグラフをよく見てほしい。



画像:テレ朝モーニングショーより朝日新聞の記事


現行憲法「日本にとってよかった」89% 朝日世論調査
(朝日新聞2017年5月1日)

 憲法施行70年となる5月3日の憲法記念日を前に、朝日新聞社は3月中旬から4月下旬にかけ、憲法を中心に全国世論調査(郵送)を実施した。施行70年を迎え、いまの憲法が「日本にとってよかった」は89%に上ったほか、憲法改正については、憲法を「変える必要はない」は50%(昨年調査は55%)に対し、「変える必要がある」は41%(同37%)だった。

 憲法に関する郵送調査は2013年から毎年実施しており、今年で5回目。新たに有権者となった18〜19歳も今回から調査対象としたため、過去との単純な比較はできないが、14年調査から4年連続で憲法を「変える必要はない」が「変える必要がある」を上回った。ただ、その差はやや縮まった。

 憲法9条は「変えないほうがよい」63%(昨年調査68%)、「変えるほうがよい」29%(同27%)。安倍政権下での改憲に「反対」は50%(同58%)、「賛成」は38%(同25%)。いずれも改憲に否定的な答えが肯定的な答えを上回ったが、これらも昨年調査に比べ、両者の差は縮まった。

 施行70年にあたり、現行憲法があったことが「日本にとってよかった」との回答は、改憲への賛否や年代差にかかわらず9割前後が選んだ。

 いまの憲法は全体として「よい憲法だと思う」は66%(昨年調査67%)、「そうは思わない」は21%(同23%)。改憲に反対する人では「よい憲法」との回答は89%に上ったが、改憲に賛成する人では「よい憲法」47%、「そうは思わない」42%と割れた。憲法が果たしてきた歴史的役割と、現在や将来に向けての役割とを分けて考えている人が一定数いる可能性がある。

 改憲への具体的な動きには消極的傾向が見られた。別の質問で、国会の憲法審査会で議論が始まっていることを踏まえ、改憲は優先的に取り組むべき課題だと思うかは、「優先的に取り組むべき課題」33%に対し、「そうは思わない」62%と差が開いた。内閣支持層の54%、自民支持層の54%も「そうは思わない」と答えた。

 改憲項目の絞り込みに向け、自民党などが主張する「緊急事態条項」の憲法への追加も、「いまの憲法を変えずに対応すればよい」59%に対し、「憲法を改正して新たに加えるべきだ」は28%にとどまった。「そもそも必要ない」は8%。自民支持層でも「いまの憲法を変えずに対応すればよい」は56%に上った。

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何が安倍さんトンチンカンかと申しますと、グラフを見ると、調査資料は1983年から飛び飛びですが、断続的に続いています。
調査開始の頃は、改憲が必要という人のほうが、必要でないという人をうわまっていたのに対し、第二次安倍政権下の2014年からは、改憲の必要がない、と答える人の逆転が起こったということ。
つまり、それまで改憲が必要と思っていた人たちの中にも、安倍政権での改憲はやめたほうがいいと思っている人がいるのだということ。

私も、もしかしたら、専守防衛に徹するための自衛隊の明確な位置づけや、辺野古や高江の自然破壊、原発事故のリスクなどを考えると「環境権」というものを憲法に明記した方がいいのではないかと、思うこともあります。
しかし、今の安倍政権での改憲は、日本会議と連動して、どう見ても国民主権を無視した戦前回帰の憲法にしたい、特権階級を回復したい、という誘導があらゆる場面で透けて見えるので、とても危険、日本の運命を左右する「改憲」という下駄をこの政権に預けることは絶対に駄目だと思います。

でもこういうことがなければ、私は幣原喜重郎という尊敬すべき日本の政治家の名前を知らないで過ごしていたかもしれない。
また更に検証によって、戦後、「もう二度と戦争を起こさないようにするにはどうしたらよいか」という与野党問わない政治家たちの、今とは違う真摯な議論のもとに、憲法が発布されたことを知った。
だから、おかげ様、というべきなのか。日本人が現行憲法の成り立ちをあらためて知り、平和憲法の意義を再認識できたのは逆説的に、安倍政権のおかげかもしれません。



★追記
泥憲和さんが死去 元自衛官の市民運動家、憲法記念日に旅立つ
(HuffPost Japan)
すごい説得力ー強烈な安倍首相批判=元自衛官(防空ミサイル部隊)の泥 憲和さん。
(ブログ「思索の日記』様より)

5月3日元自衛官の泥憲和さんが亡くなられたそうです。
はじめて泥さんの名前を知った時点で、がん闘病中ということでしたが、ものすごいエネルギーでお役目を果たされたのかもしれません。
みんなが忘れないように憲法記念日に亡くなるとは最後まで、すごい方でした。
お疲れ様でした。志は必ず継がれてゆくでしょう。

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2 コメント

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PTG (ひろみ)
2017-05-03 18:21:43
>だから、おかげ様、というべきなのか。日本人が現行憲法の成り立ちをあらためて知り、平和憲法の意義を再認識できたのは逆説的に、安倍政権のおかげかもしれません。

たしかに・・・。

今日、知り合いが、PTGという言葉を教えてくれました。
PTSD Post Traumatic Stress Disorder(トラウマ後のストレス障害)ではなく、Post Traumatic Growth(トラウマの後の成長)なのだそうです。

トラウマをいつまでも嫌なことと捉えて思い出すたびにストレスになる状態を克服し、成長していきたいですね!
人それぞれなのかもしれませんが・・・。

いろいろな方が、おっしゃっているように、ストレスというのは、成長要因の一つなんですよね。
STAP細胞もストレスが関係していました。。。

1843
返信する
ひろみさんへ (金木犀)
2017-05-04 18:45:39
>Post Traumatic Growth(トラウマの後の成長)

その言葉ははじめて知りましたが、わかるような気がします。
最近見た映画も、試練があったからこその出会い、理解、再生がテーマの一つだったように思います。
軽い感想を最新の記事にしました。
返信する

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