
写真は、復元「秀吉の黄金の茶室」(熱海、MOA美術館)。ちょっと傾いて見えるのは、私の写真の腕のせい😅。
毎週金曜日の朝はNHK「あさイチ」のプレミアムトークが楽しみなのですが、今朝(27日)のゲストは昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝の弟、阿野全成役を好演した俳優、新納真也(にいろ しんや)さんでした。
この方、演技力もさることながら、トークが上手いですね。説明が分かり易くて表情豊かだから、聴いていて楽しいです☺️。
さらに嬉しかったのが、「特選エンタ・コーナー」ゲストのピアニスト、亀井聖矢(かめい まさや)さんのピアノ演奏が聴けたこと☺️。
いやあ、これがまた難解と言われるリストの「ラ・カンパネラ」の演奏を、超絶技巧で軽やかに、楽しげにやってのける天才ぶり。
何でも「ラ・カンパネラ」✴︎を僅か10歳で弾きこなし、中学生の頃には国内の数々のピアノ・コンクールで入賞する等、早くから頭角を現したことで、高2修了後、音大の名門、桐朋音楽大学に初の「飛び入学特待生」として入学した、と言う逸話の持ち主なのです。
✴︎「ラ・カンパネラ(伊語で“小さな鐘”の意)」:番組MCの鈴木さんはピアノ歴10年でも弾けなかったそうです。それだけ難曲なんですね。元々はパガニーニがヴァイオリン協奏曲として作ったものを、リストがピアノの練習曲に編曲したものだそうで、その名も「パガニーニによる大練習曲」(笑)。“練習曲”なのに演奏家の挑戦心をくすぐる難解さなので、演奏会でもしばしば披露されるほど人気の楽曲☺️。
昨年の11月には新進ピアニストの登竜門のひとつであるロン=ディボー国際コンクールで第1位、さらに評論家賞、聴衆賞に輝いています。
その彼のトークで印象的だったのは、
(1)「幼い頃から、とにかく難曲に挑戦することが大好きで、当時のピアノの恩師がそれを(子どもの貴方はまだ演奏する段階ではない等と)闇雲に制止することなく、伸び伸びと学ばせてくれたおかげで、今も演奏を心から楽しめる自分がいる」と、恩師に感謝を述べていたこと。
(2)「ロン=ディボー国際コンクール挑戦の際は、自分なりに納得の行くまで練習を重ね、本番には自信を持って臨んだ。自分の持てる力を出し切ったので、そのこと自体が嬉しく、結果への拘りは正直なかった。(←でも結果は見事1位☺️) 」と言う主旨の発言。
私自身の経験に照らして考えると、何事もとことん準備をして、自信を持って本番に臨むことが大事(←この点に関して、私は反省すべきことが多々😅)。それは即ち、本番で緊張するのは、自信を持つには至ってないほど準備不足だと言うこと。「並外れた集中力を発揮出来る」のはもちろんのこと、「努力を粘り強く続けられる」のも一種の才能なんですよね。
その発言直後の生演奏は、正に彼の発言を裏付けるように、彼が心からピアノ演奏を楽しんでいる様子が窺えて、聴いているこちらも幸福感に満たされるものでした。
目の前で聴いていた新納さんは聴き惚れた表情を浮かべ、博多大吉さんは思わず「視聴者の皆さんには申し訳ない…」と口にするほど、亀井さんの演奏にいたく感激した様子でした。
私自身、世間では未だ無名の芸大生のヴァイオリン演奏を目の前で聴く機会が何年か前にありましたが、その音色の美しさと生演奏の迫力に感動を覚えた記憶があります。
だからなおのこと、今朝の亀井さんの生演奏には、間近で聴いた誰もが心を動かされたことでしょう。
先程アマゾンを覗いたら、亀井さんのデビューCD「VIRTUZO」には「ベストセラー」のマークが付き、品切れ状態になっていました😲。早速、NHKのアナウンス効果が出ているようです。
今は何かと暗いニュースが多いですから、亀井さんのような若き天才の出現は、多くの人々が待ち望んでいた明るいニュースのひとつだと思います。奇しくも、亀井聖矢さんは、あの将棋の天才、藤井聡太さんと同じ愛知県出身です☺️。
フィギュアスケートの宇野昌磨選手と言い、あらゆるジャンルで今、愛知県の清風が吹いていますね☺️。