8月終下旬から9月上旬にかけて、8泊9日の旅程で、阪急交通社が催行するスペイン周遊ツアーに参加した。(右写真はコルドバのメスキータ<スペイン語でイスラム教寺院モスクの意>内部)
25才で初めて(←意外に遅い)イタリア・フランスを旅して以来、スペインで15カ国目の訪問になる(海外渡航回数は25回程)。英、仏、伊、米、トルコは複数回訪れているのに、ヨーロッパの中でも好きなアーティストが目白押しのスペインが今回初めてなのは、ひとえに日西間に直行便が無い為だ。日西間の移動だけでも3日を費やし、ツアー期間も通常10日前後と長いので、現役サラリーマンの夫にはなかなかそれだけの休暇は取りづらい。今回、旅行が実現したのは、夫が勤続30周年でリフレッシュ休暇が与えられ、いつもより長い夏休みが取れたからだ(我が家の海外旅行は個人旅行とパッケージツアーが半々と言う割合。今回は効率的に周遊したかったので、フルパッケージツアーを選んだ)。
「熱心に」とは、お世辞にも言い難いが、スペイン語をラジオ講座等で勉強している私にとっては、自分のスペイン語力を試すチャンスでもあった。本当は「試す」なんてレベルには程遠く、身振り手振り交えてのカタコトながら、旅の恥かきすてで、旅の途中に出会った人々に積極的に話しかけてみた。挨拶だけは上手いせいか (←いつもそう。発音はなかなかのものらしく、どこの国でも現地在住と間違われる)、相手は私がスペイン語を話せると思って、ペラペラとまくし立ててくる。そこですぐさま諸手を挙げて降参。
Disculpe, no hablo espan~ol.
すみません。私はスペイン語を話せません。
それで相手は残念そうな顔をして、私にAdios さようならを告げる。殆ど、その繰り返しだったが、中には途中で英語で話しかけてくる人もいて、どうにかマトモな会話ができたりもした。それではスペイン語の勉強にはならないけれど、一応7年計画でスペイン語は勉強するつもりなので(夫の定年後にスペインを夫婦で再訪し、じっくり観光したい、という夢がある)、今回はこれで良しとしよう!ははは…
ツアーは空路バルセロナに入って、その後は6日間各地をバスで巡りながらマドリッドまで移動と言う、俗に言う「強行軍のツアー」だった。しかし、バスの座席には多少余裕もあったので、それほど窮屈感を味わうこともなく、考えようによってはスペインの風景を車窓から存分に楽しめたと言っても良いだろう。とにかく、
スペインにはオリーブの木が無尽蔵にあった。オリーブの林の中にスペインと言う国があるのかと錯覚するほど、ハイウエイの道沿いにはオリーブの林が続いた。その印象は強烈である。
さて、私達夫婦が参加したツアーの旅程は以下の通りである(旅行社から配布された旅程表に基づく)。やっぱり誰の目にも強行軍?(笑)
第1日目:朝、成田空港集合。空路、ルフトハンザ航空機でフランクフルト経由バルセロナへ。バルセロナ郊外泊。
第2日目:バルセロナ市内観光<6時間>聖家族教会、グエル公園、カタルーニャ音楽堂、ピカソ美術館を見学。 バルセロナ郊外泊。
第3日目:タラゴナへ。ローマ遺跡郡、地中海バルコニーを見学<1時間>。昼食後、バレンシアへ。バレンシア到着後、ラ・ロンハ及び周辺を見学<30分>。バレンシア近郊のアルファルファール泊。
第4日目:ラ・マンチャ地方へ。着後、白い風車見学。昼食後、グラナダへ(夜間、オプショナルツアーあり)。グラナダ泊。
第5日目:グラナダ市内観光、アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ庭園見学<2時間>。観光後、コスタ・デ・ソルのミハスへ<30分>。観光後、セビージャへ。セビージャ泊。
第6日目:セビージャ観光。カテドラル、黄金の塔<1時間>。コルドバへ。昼食後コルドバ市内観光、メスキータ、花の小径<1時間半>。その後マドリッドへ。マドリッド泊。
第7日目:マドリッド市内観光、国立ソフィア王妃美術センター、プラド美術館、スペイン広場<4時間>。昼食後、自由行動(オプショナルツアーあり)。マドリッド泊。
第8日目:空路ルフトハンザ航空でマドリッド発フランクフルト経由で成田へ。機中泊。
第9日目:朝、成田着。解散。
実際は旅程表より多少長めに観光時間が取られた場所も多く、2時間歩きづめだったアルハンブラ宮殿を除けば、思ったより(←あくまでも想像していたよりは)ゆったりした行程だった。
ネット上で「安かろう、悪かろう」の代名詞のように喧伝されている阪急交通社のツアーだが、ホテルの立地(スーペリアクラス以上だが、すべて街外れ)や食事内容(団体向けの効率優先のメニュー)が価格相応なのを除けば、他社のツアーと比較しても(クラブツーリズムやJTBの「旅物語」等、比較対象するツアーはもちろん限られる)何ら遜色ないツアー内容だったと思う。寧ろ、今回の「できるだけ多くの場所を見てみたい。美術館に行きたい(←比較検討した中で、このツアーがプラド美術館の滞在時間が最も長かった)」と言う私の希望に適った、コストパフォーマンスに優れたツアーだった。
ツアーに求めるものは人それぞれ、各旅行社から提供されるツアーも様々なのだから、(予算が潤沢な人はともかく)予算に限りがある人は自分の財布と相談しながら、何を優先させ、逆に何を諦めるか自分の中で明確にしてからツアーを選ぶことが肝要だろう。そしてツアー中は身の安全が著しく脅かされない限り、多少の齟齬は笑ってやり過ごすくらいの大らかな気持ちで臨むことが、パッケージツアーを自分なりに満喫するコツなのではないか?ツアーを楽しめるか否かは、結局、自分次第なのだと思う。
25才で初めて(←意外に遅い)イタリア・フランスを旅して以来、スペインで15カ国目の訪問になる(海外渡航回数は25回程)。英、仏、伊、米、トルコは複数回訪れているのに、ヨーロッパの中でも好きなアーティストが目白押しのスペインが今回初めてなのは、ひとえに日西間に直行便が無い為だ。日西間の移動だけでも3日を費やし、ツアー期間も通常10日前後と長いので、現役サラリーマンの夫にはなかなかそれだけの休暇は取りづらい。今回、旅行が実現したのは、夫が勤続30周年でリフレッシュ休暇が与えられ、いつもより長い夏休みが取れたからだ(我が家の海外旅行は個人旅行とパッケージツアーが半々と言う割合。今回は効率的に周遊したかったので、フルパッケージツアーを選んだ)。
「熱心に」とは、お世辞にも言い難いが、スペイン語をラジオ講座等で勉強している私にとっては、自分のスペイン語力を試すチャンスでもあった。本当は「試す」なんてレベルには程遠く、身振り手振り交えてのカタコトながら、旅の恥かきすてで、旅の途中に出会った人々に積極的に話しかけてみた。挨拶だけは上手いせいか (←いつもそう。発音はなかなかのものらしく、どこの国でも現地在住と間違われる)、相手は私がスペイン語を話せると思って、ペラペラとまくし立ててくる。そこですぐさま諸手を挙げて降参。
Disculpe, no hablo espan~ol.
すみません。私はスペイン語を話せません。
それで相手は残念そうな顔をして、私にAdios さようならを告げる。殆ど、その繰り返しだったが、中には途中で英語で話しかけてくる人もいて、どうにかマトモな会話ができたりもした。それではスペイン語の勉強にはならないけれど、一応7年計画でスペイン語は勉強するつもりなので(夫の定年後にスペインを夫婦で再訪し、じっくり観光したい、という夢がある)、今回はこれで良しとしよう!ははは…
ツアーは空路バルセロナに入って、その後は6日間各地をバスで巡りながらマドリッドまで移動と言う、俗に言う「強行軍のツアー」だった。しかし、バスの座席には多少余裕もあったので、それほど窮屈感を味わうこともなく、考えようによってはスペインの風景を車窓から存分に楽しめたと言っても良いだろう。とにかく、
スペインにはオリーブの木が無尽蔵にあった。オリーブの林の中にスペインと言う国があるのかと錯覚するほど、ハイウエイの道沿いにはオリーブの林が続いた。その印象は強烈である。
さて、私達夫婦が参加したツアーの旅程は以下の通りである(旅行社から配布された旅程表に基づく)。やっぱり誰の目にも強行軍?(笑)
第1日目:朝、成田空港集合。空路、ルフトハンザ航空機でフランクフルト経由バルセロナへ。バルセロナ郊外泊。
第2日目:バルセロナ市内観光<6時間>聖家族教会、グエル公園、カタルーニャ音楽堂、ピカソ美術館を見学。 バルセロナ郊外泊。
第3日目:タラゴナへ。ローマ遺跡郡、地中海バルコニーを見学<1時間>。昼食後、バレンシアへ。バレンシア到着後、ラ・ロンハ及び周辺を見学<30分>。バレンシア近郊のアルファルファール泊。
第4日目:ラ・マンチャ地方へ。着後、白い風車見学。昼食後、グラナダへ(夜間、オプショナルツアーあり)。グラナダ泊。
第5日目:グラナダ市内観光、アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ庭園見学<2時間>。観光後、コスタ・デ・ソルのミハスへ<30分>。観光後、セビージャへ。セビージャ泊。
第6日目:セビージャ観光。カテドラル、黄金の塔<1時間>。コルドバへ。昼食後コルドバ市内観光、メスキータ、花の小径<1時間半>。その後マドリッドへ。マドリッド泊。
第7日目:マドリッド市内観光、国立ソフィア王妃美術センター、プラド美術館、スペイン広場<4時間>。昼食後、自由行動(オプショナルツアーあり)。マドリッド泊。
第8日目:空路ルフトハンザ航空でマドリッド発フランクフルト経由で成田へ。機中泊。
第9日目:朝、成田着。解散。
実際は旅程表より多少長めに観光時間が取られた場所も多く、2時間歩きづめだったアルハンブラ宮殿を除けば、思ったより(←あくまでも想像していたよりは)ゆったりした行程だった。
ネット上で「安かろう、悪かろう」の代名詞のように喧伝されている阪急交通社のツアーだが、ホテルの立地(スーペリアクラス以上だが、すべて街外れ)や食事内容(団体向けの効率優先のメニュー)が価格相応なのを除けば、他社のツアーと比較しても(クラブツーリズムやJTBの「旅物語」等、比較対象するツアーはもちろん限られる)何ら遜色ないツアー内容だったと思う。寧ろ、今回の「できるだけ多くの場所を見てみたい。美術館に行きたい(←比較検討した中で、このツアーがプラド美術館の滞在時間が最も長かった)」と言う私の希望に適った、コストパフォーマンスに優れたツアーだった。
ツアーに求めるものは人それぞれ、各旅行社から提供されるツアーも様々なのだから、(予算が潤沢な人はともかく)予算に限りがある人は自分の財布と相談しながら、何を優先させ、逆に何を諦めるか自分の中で明確にしてからツアーを選ぶことが肝要だろう。そしてツアー中は身の安全が著しく脅かされない限り、多少の齟齬は笑ってやり過ごすくらいの大らかな気持ちで臨むことが、パッケージツアーを自分なりに満喫するコツなのではないか?ツアーを楽しめるか否かは、結局、自分次第なのだと思う。