はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

事件報道

2012年10月18日 | 気になったニュース
このところ、尼崎で起きた連続殺人事件がマスメディアで大々的に報じられている。連日連夜、ニュース番組やワイドショーで取り上げ、捜査の進捗情報を逐一報じているようだ。最新の報道では、保険金殺人の様相を呈して来ている。

マスコミにとっては、サスペンスドラマや小説を地で行くような今回の事件は、センセーショナルで、血湧き踊る格好のネタなのかもしれないが、果たして、一般の視聴者の目をどれだけ惹きつけるのだろう?

正直なところ、私は、この事件にそれほどの関心はない。事件の解明にも興味がない。それだけに、この事件に対するマスコミの熱の入れようには違和感を覚える。

おそらく、この事件が、自分の知らない遠い場所で起きた出来事であるだけでなく、自分の生活に及ぼす影響がさほどないからだろう。この事件に、自分に引き寄せて考えられる要素が殆ど無いからだろう。

しかし、例えば、つい先日、公判が開かれた「熊本女児殺害事件」ならば、その公判の行方が気になる。当該事件を通して、社会の在り方、犯罪を未然に防ぐ為の手立て等について、改めて考えてみたいと思う。

それは、やはり、「子どもが被害者」であること、自分が「大人」であり、「親」という立場にあること、そして、この種の事件が、いつ、どこでも、自分の身近でも起こりえる可能性が高いこと、つまり、当事者意識を持ちやすい要素を多く含んでいるからだろう。


それに、これでもか、これでもかと、人の心の闇に蠢く欲望や残酷さを見せつけられるのも不快である。しかも朝から晩まで、どのチャンネルでも、似たり寄ったりの内容を繰り返したれ流し続ける(それが分かっているから、朝8時になったらテレビを消してしまう)。日々の生活でも悩ましいこと、心塞ぐことが少なくないのに、誰が好きこのんで、この種の報道に関心を持ち続けると言うのだろう。

一般の視聴者が本当に知りたいこと、マスコミに伝えて貰いたいことは、もっと他にあると思う。
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