昨日5日(土)は夫と二人で、横浜みなとみらいホールで開催の弦楽合奏団の演奏会に行って来ました。
クラシック楽団の序列?に疎い私なので、クラシック界におけるサンクトペテルブルグ弦楽合奏団の位置づけは今ひとつ分からないのですが(*1)、入場料金の値頃感(4000円)もあって、気楽な思いで聴いて来ました。おそらくいきなりベルリン・フィルのような名だたる楽団だと、私達のような演奏会初心者は、まず料金で二の足を踏むだろうし、周りの聴衆のハイソ感でも圧倒されそうなので今回のチョイスは妥当だったのではないかと思う(きっとクラシック音楽にとっても詳しい、かつマナーにも厳しい人が来るんだろうなあ。私なんぞ緊張のあまり、音楽に没頭できないかも。とりあえずベルリン・フィルは近日公開予定のドキュメンタリー映画『earth』のBGMで楽しむとしましょう)。
実際、演奏会は楽団指揮者の振るまいも人懐こい感じで格式ばったところがなく、聴衆も私達のような初心者と思しき方々が多いように見受けられました。終始カジュアル?な雰囲気で進んだので、時々漏れ聞こえて来る演奏中のおしゃべりには閉口したものの、心地よい気分でウィンナー・ワルツを中心としたプログラムを楽しむことが出来ました。
メロディは知っていてもタイトルを知らなかった曲が幾つもあり、また映画『2001年宇宙の旅』で知ったJ.シュトラウスの「美しき青きドナウ」をフルで聴いたのは今回が初めてであったりと、造詣の深い方には笑われそうなエピソード満載ではあったものの、それまで踏み込んだことのない世界に夫婦で初めて踏み込んだと言う意味で、心がワクワクする体験でした。毎年、何か新しいことに挑戦する。そういう心持ちで1年を過ごせたら、きっと楽しいだろうなあ…。その意味では、未知の領域が多いことは、それだけこれからの人生の楽しみが多いということなんだと思う。知らないことを恥ずかしがって避けるのではなく、新しいことに挑戦するんだという心意気で、ひとつずつ経験を積み重ねて行けたらなと思っています。今年も夫婦して幸先良いスタートが切れました(笑)。
それにしてもJ.シュトラウスは数々の名曲を遺しているんですね。音楽にはとんと疎い私ですら耳に馴染んだ曲が多い。それだけ時代を超えて多くの人々に愛されて来た楽曲なのでしょう。プログラム中唯一の日本の楽曲であった『早春賦』もフルートやピッコロを巧みに使い分けて鳥のさえずりを表現するなど、アレンジが素敵で聴き入ってしまいました。
<今回の曲目>
J.シュトラウス ウィーンの森の物語
観光列車
南国のばら
春の声
狩にて
美しき青きドナウ
シャンペン・ポルカ
トリッチ・トラッチ・ポルカ
皇帝円舞曲
J.シュトラウス 「こうもり」序曲
E.ワルトトイフェル スケーターズ・ワルツ
J.シュトラウス 雷鳴と稲妻
I.イヴァノヴィッチ ドナウ川のさざなみ
F.レハール メリー・ウィドウ・ワルツ
F.レハール 「メリー・ウィドウ」より”マーチ”
中田 章 早春賦
J.シュトラウス ラデツキー行進曲
(*1)
サンクトペテルブルグ弦楽合奏団
サンクトペテルブルグ弦楽合奏団は、芸術の都サンクトペテルブルグで結成された。次代を担う才気あふれる若手演奏家が中心であり、その芸術活動は多岐に渡っている。メンバーはクラシック、ジャズなど多彩なジャンルをレパートリーに持ち、他の楽団や歌手との様々な共演を行っている。同合奏団も古典音楽を中心に映画音楽など幅広い音楽を演奏し、評論家からも好評を得ている。2002年には初のアメリカ公演をアトランタで行い、大成功を収めた。また、2003年のサンクトペテルブルグ建都300周年を記念して(中略)CD録音をするなど、意欲的な活動を展開している。(以上、演奏会チラシより)