はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

「学校に居場所のない子に言ってあげられること」by 甲本ヒロト

2023年06月17日 | はなこのMEMO
今朝、某サイトで紹介されていたのですが、とても印象的だったので、ここにメモっておきます。

ザ・ブルーハーツのボーカルだった甲本ヒロトさんが、「学校に居場所がない子に言ってあげられることはありますか?」と言う質問に、以下のように答えました。

「居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃねえよ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。」

「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線に乗ってて、『はい、この車両全員仲良く友達ね』って言われても、『いや、偶然今一緒に乗ってるだけなんですけど』って。友達じゃねえよ。」

「ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。友達でもない仲良しでもない好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ、友達なんかいなくても。


昔、「一年生になったら♪」と言う歌がありましたが、あれはよくよく考えたら酷な意味の歌詞でしたね。「一年生になったら、一年生になったら、ともだち100人できるかな?」。

できませんよ。100人なんて。100人どころか、1人の友達だって、人付き合いの苦手な子には至難の業。かつての私がそうでした💦。

思うに、ハキハキ受け答えできなくたって、勉強が得意でなくたって、スポーツが苦手だって、そしてチビだろうが、デブだろうが、ブスだろうが、家が貧乏だろうが、目立たず存在感が希薄だろうが、クラスの他の誰にも敵意を抱くことなく、攻撃もせず、日々やるべきことを自分なりにこなしているのなら、クラスの一員として誰にも迷惑をかけていないので、甲本さんの言われるところの「練習」の成果を十分出しているわけで、その狭いコミュニティで友達がいないことを悩んだり恥じることなんて必要ないと思うんですよね。

なんなら一生かかっても「親友」と呼べる人とは出会えないかもしれない。それでも、案外生きていけるものです。「集団の中で無難にやり過ごす技術」さえ身についていれば。

友達の有無に関わらず、人生を楽しむには、心から楽しいと思えるコト愛すべき対象を、生涯を通して見つけることが大切なのかもしれませんね。自分の人生ですから、他人からどう思われようが気にせずに。

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2 コメント

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Unknown (みゆきん)
2023-06-18 22:19:10
学校に居場所がない子って意外に多いかも
いじめ問題も減らない
被害者も加害者も将来どんな道を辿るんだろうな?
そう思うと心がギュっとなっちゃうよ(◎_◎;)
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「学校と言う社会は大人社会の縮図?」 (はなこ)
2023-06-19 00:42:31
みゆきんさん、こんばんは。

「学校に居場所がない」と言うのは、学校の居心地が悪いってことですかね?

それはやっぱり、お子さんが「学校では存在感を示さなければいけない」と言うプレッシャーを感じているからでしょうか?

それに対して、甲本ヒロト氏は「自分の席にいるだけでいい」「クラスで平穏にやり過ごすだけで十分」と答えておられる。

それを許さないのが、みゆきんさんの言われる「いじめる人間」ですね。放っておいて欲しいんだけどなあ…なんでチョッカイ出すのよって思う。

「いじめ」の問題って、「いじめる側」自身が問題を抱えているんだと思いますけどね。そのストレスの捌け口に、抵抗しそうにない子を選ぶ。

「スクール・カースト」なんて言葉もありますね。学校裏サイトで悪口を言い合うとか…

現行だと、「いじめられる側」が転校を余儀なくされるケースが多いようですが、本当にすべきは「いじめる側」の親子両方へのカウセリング&指導だと思います。

でも映画「怪物」でも描かれていたけど、学校でいざ問題が起きると、教育委員会からの学校及び教師の勤務評定が下がるので、学校ぐるみで隠ぺいしてしまうようですね。こと勿れ主義に終始する。

今まで自分自身、いろいろなグループに帰属して来て思うのですが、大人の中でも「いじめ」はありますね。やたらマウント取りたがる人もいるし、それにいちいち反応しなかったら、勝手に「下」に見られるし。まあ、人間社会は面倒臭いです💦。

「いじめ」の被害者、加害者双方が将来どんな道を辿るのか?

被害者は「自尊心」を守り、何としても生き抜いて欲しいですね。自殺は一番悲しい結末。親を一生苦しめる。本当の親孝行は「いじめられていることを黙って、親に心配をかけないこと」ではなく、「親に相談して、助けを求めること」。本来、親は子のことがいつも気懸りだから。

加害者も抱えている問題を解決する手立てが見つかれば、心が腐ってない限り生き直せるかもしれない。過ちを認めて、反省して、変わろうと思う気持ちを持つことが大事でしょう。

「いじめ」の問題って日本固有のものではなく、世界各国で見られるようなので、人間の性(さが)なのかもしれませんね。高度な文明を築いても、結局「弱肉強食」の本能に従っている。

だからと言って放置して良いものでもなく、それを教育の現場で是正する仕組みを考え出す必要があるのでしょう。少なくともスクール・カウンセラーを学校にひとり常駐させるぐらいのことはすべきだと思います。

実は息子の通った私立の中高一貫校には、カウセリング・センターがあったのです。独立した建物に選任のカウンセラーが常駐していました。さすが、私立、と思いました。

長々と失礼しました💦。
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