1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)のおみくじ

2010-02-27 15:52:36 | AUTO HALF-東京

オートハーフを片手に、東京深川 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)の境内をぶらぶらと歩いていると、石灯篭のまえに、たくさんのおみくじが結ばれた渡し縄がありました。

僕自身はあまりおみくじを引かないので、このように結んだ記憶がありませんが、こうして結んであるのは、別に悪い運のものを厄払いするという意味ではないそうですね。

おみくじといえば、その運気の序列。

大吉、中吉、小吉の良運の順番はもちろん分かりますが、では吉はどこに入るのか?と考えてしまうことがあります。

調べてみると、吉は以外なことに小吉の下。吉よりも小さいという意味ではありませんでした。

そして、その下が末吉だということです。

知ってすっきり。

東大寺 指図堂(さしずどう)の紅葉

2010-02-21 15:47:15 | PEN-FT-奈良

見事な紅(くれない)の色を見せてくれたのは、東大寺 指図堂(さしずどう)の紅葉。

一昨年の紅葉ですが、2008年の東大寺の秋は、本当に鮮やかな色に包まれました。

特に、大仏殿の西に建つこの指図堂の楓は、正に燃えるような赤。
通りすがりの人たちも、その多くが感嘆の声を上げていました。

指図堂の“指図(さしず)”とは、大仏殿の計画図面のこと。
お堂の名前は、この計画図面が展示されていたことに由来するそうです。

ところで、昨年の指図堂の紅葉は、まるで枯れるような沈んだ赤でした。

紅葉の赤さは計画通りにはいかないということです。

浅草寺の手水舎(ちょうずや)

2010-02-15 00:12:02 | PEN-FT-東京


東京浅草 浅草寺へお参りに行きました。

本堂でのお祈りの前にはもちろん手を清めなければなりません。

手水舎(ちょうずや)で水を汲もうと柄杓を手にして、ふと手水口に視線を向けると、この厳(いか)つい龍達がずらりと顔を揃えています。

見ればその造形、なかなか凝ったきれいな出来。
小さい体ながらも、やはり神獣。
龍の威厳を感じさせます。

ミニ龍の口から流れる神聖な水を柄杓で受けて、左手・右手・そして口。
しっかりと清めた後、きりりとした気持ちを持って、本堂に向かいました。

奈良 大和民俗公園の菖蒲(しょうぶ)

2010-02-06 10:27:53 | PEN-FT-奈良

随分と季節外れな写真なのですが、昨年の6月に撮った奈良 大和民俗公園の菖蒲(しょうぶ)です。

大和民俗公園の中には“みんぱくしょうぶ園”があり、5月の終り頃になると、しょうぶ園では様々な種類の菖蒲が花を咲かせます。

でもこの写真は、みんぱくしょうぶ園から外れた土手の上。

なぜかポツンと、この二輪だけが土手の上に綺麗な花を咲かせていました。

元気に反り上がる純白の花びらと、可憐に枝垂れる濃紫の花弁がほっこりと可愛らしいこの菖蒲。

しょうぶ園の水車小屋を背景に、とてもいい表情を見せてくれていました。

TOD's(トッズ) 表参道ビル

2010-01-30 23:22:30 | DIAL 35-東京
ハーフサイズカメラで撮る近代建築。
今回は“TOD's(トッズ) 表参道ビル”です。

キャノン ダイヤル35を片手に表参道散策。

2004年竣工、表参道に並ぶケヤキ並木をパターン化し、壁面にモザイクしたことで話題となった、伊東豊雄設計のブランドショップ路面店です。

いつ見ても、その鮮度を失うことなく、オリジナリティある外観は色褪せません。

水色の空を背景に、ひとつとして同じ形の無いといわれているソーダ色の壁面ガラスがピタリとはまっています。

今見ても新しいこの建築も、ダイヤル35のレンズを通すと、どこかノスタルジックな色調に変わります。


寂光院(じゃっこういん)の紅葉

2010-01-23 17:00:03 | PEN-FT-京都
京都 洛北 寂光院(じゃっこういん)。

秋のある日のこと、あの美しい山門に至るまでの長い石段を見上げていました。
その石段を上る途中で、ふと右側に目をやると見えてきたのが、赤、橙、黄色、緑の色とりどりの紅葉の葉。

雨上がりでしっとり濡れていた屋根瓦の上にも、鮮やかな色彩を保ったまま積っていました。

この日はまだ秋とはいえ京都の北。

ひんやりと空気の冷たさが体に伝わる、冬一歩手前の季節でした。

飛火野の鹿

2010-01-16 22:34:22 | PEN-FT-奈良
奈良 春日山の麓、飛火野。
秋が深まり、寒暖の差が大きくなる頃、早朝に濃い霧が出ることがあります。
そして、その霧に霞む飛火野の地に欠かせないのが、やはり鹿達です。
冬毛に変わりつつあった彼らでも、さすがに寒そう。
遠くに見える南京ハゼもすっかり葉が落ちて、景色も寂しく写ります。
しかし、手前で耳をそばだてている鹿くん。
一体何が気になるのでしょう。

富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう) 永昌五社稲荷神社

2010-01-10 18:56:55 | PEN-FT-東京
東京深川 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)の境内にある永昌五社稲荷神社。
本殿の前にずらりと並ぶ朱色の鳥居が目印ですが、その一番先で睨みを利かす阿形の狛犬は、小さいながらもとても凛々しい姿。
体つきは少々キャラクターっぽいコロコロした感じでもありますが、怒れるその表情と、俯き気味の角度から睨み上げる強い眼力は、なかなかいい味を出しています。
朝のさわやかな木漏れ日を受けながら、休むことなく神様を守る、小さな神獣です。

夕日の法輪寺(ほうりんじ)

2010-01-05 18:04:14 | PEN-FT-奈良
秋、奈良 斑鳩の里に立つ三つの塔には、それぞれの秋色が訪れます。
斑鳩の三塔とは、法隆寺、法起寺、法輪寺。
写真は法輪寺の三重塔。
山門脇の細長く伸びた銀杏の木が、毎年秋になるとこのように色付きます。
西の山々に沈もうとする太陽の赤い光を受け、銀杏の葉も塔の屋根も朱に染まります。
ハーフサイズのPEN-FTで撮った法輪寺の三重塔は、その大きさもサイズダウンしたかのよう。
なぜか、ミニチュア写真のように写りました。

Dior(ディオール)表参道

2009-12-26 12:30:17 | DIAL 35-東京
2003年に建てられた、SANAA(妹島和世 西沢立衛)設計の「Dior(ディオール)表参道」。
その柔らかい表情と浮遊感のある独特の存在感は、6年経った今も、表参道で輝き続けています。
この美しい建築を、ルート246の横断歩道の上から、ダイヤル35で撮影してみました。
ダイヤル35で白いものを撮ると、想像以上に白く抜けることが多いのですが、この白い建築も案の定、少々白飛び気味に。
しかし、ダブルスキン構造で透明感を表現したというDior表参道の場合、この淡く抜けた感じが意外にはまっているのかも…。
と、自分勝手な解釈で楽しんで見ています。