1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

法隆寺の三毛猫 Vol.2

2009-06-28 22:25:40 | PEN-FT-奈良
法隆寺の三毛猫。
境内を自由気ままに歩き回る彼のあとをついて行くと、伽藍から流れてくる用水路の手前で静かに歩みを止めました。
ゆっくりと腰を下ろすと、ギュッと目をつむったかと思うと、水路の音をBGMにすっかり眠り猫。
いつも参拝客から餌をもらっているようで、のらのわりには健康そうな体つきで、普段も平和な生活そのもの。
でも仲間の猫たちとは、あまりうまくいっていない様子でした。

藁葺き屋根

2009-06-20 17:16:52 | PEN-FT-奈良
庇(ひさし)の深い藁葺き屋根の向こうに見える裏庭。
玄関、土間、おくどさんのある台所、それらを直線に抜けて勝手口につながる構造のため、このように視線も空気もまっすぐに抜けていきます。
かつて、こうした家屋で育った経験もないのに、なぜか懐かしく感じるのは、この藁葺きが日本の風土に根ざして生まれた家なのだからでしょうか。
深い影が落ちるかつての日本家屋から見える外界の光は、殊のほか眩しく感じられます。

東京タワー Vol.3

2009-06-13 22:11:18 | PEN-FT-東京
雲ひとつない快晴の朝、東京タワーの垂直直下、足元から見上げて撮りました。
ハーフサイズであるPEN FTのファインダーを覗くと、独特な縦長比率の世界。
一眼レフカメラでは唯一となる、縦長視線が基本の被写体の捉え方で見ると、ビルやタワーがごく自然に収まります。
よく見れば、新ライトアップ「ダイヤモンドヴェール」用の電飾が、赤い鉄塔部分に規則正しく並んでいます。
50周年を迎えた東京タワーがこのイルミネーションで、新しい表情に生まれ変わりましたが、歴史的名機、オリンパス PENも間もなく生まれ変わります。
デジタルPEN。
どのような姿で登場するのか、どんな写真を作るのか、その期待は尽きません。

法起寺(ほうきじ)の夕暮れ

2009-06-07 22:08:17 | PEN-FT-奈良
奈良 斑鳩(いかるが)の里には、懐かしい日本の風景が、そのまま残っています。
日本最古の三重塔、法起寺(ほうきじ)。
秋の夕暮れ時、法起寺の三重塔をシルエットに日が落ちます。
法起寺の前の畑には、畑焼きの白い煙がひとすじ。
オレンジ色に輝く夕日を背景にした、静かな古刹の影絵を見ているだけで、記憶の底に沈んでしまいそう。
鐘のひとつでも聞こえてくるようです。

深川不動堂の幟(のぼり)

2009-06-03 23:08:15 | AUTO HALF-東京
門前仲町 深川不動堂(ふかがわふどうどう)の本堂脇には、色とりどりの幟(のぼり)が立っています。
多くの人々から奉納されたたくさんの幟が、色別にずらりと並ぶ様子は、見ていて気持ちがいいのです。
色ごとに、意味の違いがあるのかどうかは分かりませんが、スカッと晴れ渡った空の下、風になびく幟にしばらく見とれていました。
なんかとてもいいご利益がありそうな…。