1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

本法寺 開運猪

2010-04-10 23:05:16 | PEN-FT-京都
京都 本法寺に行くと、狛犬ならぬ狛猪(こまいのしし)に出会えます。

この“開運猪”と書かれたのがそれ。

もう片方の猪はここには写っていませんが、もちろん阿吽の対をなしています。

七頭の猪に座す摩利支天(まりしてん)を祀っていることから、狛猪として守ってもらっているそうですが、なかなか他では見られない変わり種の神獣です。

この開運猪は、PEN-FTで撮りました。

寂光院(じゃっこういん)の紅葉

2010-01-23 17:00:03 | PEN-FT-京都
京都 洛北 寂光院(じゃっこういん)。

秋のある日のこと、あの美しい山門に至るまでの長い石段を見上げていました。
その石段を上る途中で、ふと右側に目をやると見えてきたのが、赤、橙、黄色、緑の色とりどりの紅葉の葉。

雨上がりでしっとり濡れていた屋根瓦の上にも、鮮やかな色彩を保ったまま積っていました。

この日はまだ秋とはいえ京都の北。

ひんやりと空気の冷たさが体に伝わる、冬一歩手前の季節でした。

寂光院の秋

2009-11-28 22:35:00 | PEN-FT-京都
オリンパス PEN-FTを持って京都 洛北を訪れた時のこと。
寂光院の山門への長い階段を上っていくと、紅葉の盛りの頃だったのにもかかわらず、この楓はまだ緑葉のまま。
しかしよく見れば、ポツンポツンと真っ赤な葉が紛れています。
なぜ、周囲の葉の色と季節が違うのかは謎です。
おかしな楓だなぁと思い、写真に撮りました。
しかし、秋の京都は本当に人がいっぱい。
もちろん自分もそのうちのひとりなのですが。

金閣寺

2009-09-13 10:42:50 | PEN-FT-京都
修学旅行気分で、金閣寺を撮ってみました。
日本人なら誰もが、一生に一度は見るであろう京都の名刹を、PEN-FTはどう写すのか、現像まで楽しみにしていました…。
が、この金箔の寺院の輝く美しさは、さすがに今時のデジタルで撮った方が良さそうです。
日本の寺院の多くが、枯れた味わいが日本の情緒を醸し出しているのとは対照的に、この金閣寺だけは、派手で豪華な輝く金の色で、人の心を釘づけにするからです。
銀塩ハーフの世界感とは、多くの点でベクトルが異なっていたということが分かりました。

宝泉院(ほうせんいん)

2009-02-09 22:15:07 | PEN-FT-京都
京都 大原 宝泉院(ほうせんいん)。
大原といえば、一も二もなく三千院ですが、そのもう少し奥にある宝泉院には、それは多くの見所があります。
ピタッと画になる額縁の庭園、ダイナミックにうねる五葉の松、切なくもかわいらしい響きの水琴窟(すいきんくつ)。
しかし、せっかくその良さを人に伝えたいのに、この間では撮影が一切NGというのも、どうなのでしょうか。残念でなりません。
こちらは、別の間で撮った吊り灯籠です。
素朴な丸さが心地よく、旅先の疲れた体を、目から癒してくれます。

寂光院(じゃっこういん)

2009-02-07 21:05:50 | PEN-FT-京都
昨年秋に訪れた京都大原 寂光院(じゃっこういん)。
本堂前に植えてある椿(つばき)が、きれいに咲き誇っていました。
椿はやはり日本庭園によく似合います。
苔と石と椿。
PEN-FTで写した画は、なぜか薄くシアンがかかったようになり、しかしその雰囲気が悪くありません。
選択したフジフィルムのせいなのか、PEN ZUIKOのコーティングの性格なのかは分かりませんが、ちょっとうれしいハプニングです。

京都 寂光院(じゃっこういん)

2009-01-27 22:24:38 | PEN-FT-京都
京都 大原 寂光院(じゃっこういん)。
今年の秋、11月の終わりに訪れた頃、紅葉は最盛期。
境内にある諸行無常の鐘楼の近くにあるつくばいには、色付き枯れ落ちた楓で埋め尽くされていました。
中でも、真ん中に映っている真っ赤な楓は、その虫食いの跡も計算されているかのようで、その完全でない形に宿る、自然のままの美しさを十分に見出すことができます。
この雅な色彩は、正に京都の色。

宝泉院(ほうせんいん)

2008-12-18 23:39:22 | PEN-FT-京都
京都 大原 宝泉院(ほうせんいん)。
見どころはもちろん有名な五葉の松なのですが、山門をくぐるその前、黒塀にかけられた粋な花。
訪れた晩秋の頃にピタリと合わせた、見事な季節感がグッと心に響きました。
黒塀に落ちる朝日の優しい光と影が、フィルムならではのやさしい空気感を醸し出しています。
さて、こちら(↓)のブログでは、同じアングルを、デジタル一眼レフ、キャノン EOS 40Dで撮影しました。
デジタルと銀塩フィルム。
その味の違い、確かに存在します。
どのように感じるかは、人それぞれですが、ひとつ見比べてみるのもなかなか面白い試みです。
    ↓
古都 京都の秋 Vol.4 - GOOなMONOたち