1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

神楽坂(かぐらざか) 兵庫横丁

2010-04-25 09:13:20 | DIAL 35-東京

東京の情緒と風情を今に伝える数少ないエリアのひとつ、神楽坂(かぐらざか)。

扇状に敷き詰められ石畳が目印の兵庫横丁を、キャノンダイヤル35を持って出かけました。

赤い番傘に腰かけと毛氈(もうせん)。

まるで、映画のセットのような演出にやられて、シャッターを切りました。

ダイヤル35独特の、巻き上げ兼用グリップで構えると、なぜか気が付かないうちに指がレンズにかかってしまうのです。

この写真も、よく見れば左下に人差し指の影がチラリ。

まあ、これもひとつの思い出です。

PRADA BOUTIQUE AOYAMA(プラダ ブティック青山) Vol.2

2010-03-06 10:49:35 | DIAL 35-東京

キャノン ダイヤル35で撮った、PRADA BOUTIQUE AOYAMA(プラダ ブティック青山)のアップ。

近くでよく見れば、菱形のフレームに嵌めこまれた三種類のガラス(平面・凸型・凹型)のランダムな組み合わせがよく分かります。

この不揃い感が、全体としてみると、有機的で不思議な親近感を醸し出しているので、従来のスチールとガラスによる建築には見られない、生命体のようなイメージを感じさせます。

そして、この薄いグリーンのかかったソーダガラスの色が、冷たい印象を感じさせない要因の一つかもしれません。

ダイヤル35は、その色を更にノスタルジックな色調に仕上げて見せてくれました。

TOD's(トッズ) 表参道ビル

2010-01-30 23:22:30 | DIAL 35-東京
ハーフサイズカメラで撮る近代建築。
今回は“TOD's(トッズ) 表参道ビル”です。

キャノン ダイヤル35を片手に表参道散策。

2004年竣工、表参道に並ぶケヤキ並木をパターン化し、壁面にモザイクしたことで話題となった、伊東豊雄設計のブランドショップ路面店です。

いつ見ても、その鮮度を失うことなく、オリジナリティある外観は色褪せません。

水色の空を背景に、ひとつとして同じ形の無いといわれているソーダ色の壁面ガラスがピタリとはまっています。

今見ても新しいこの建築も、ダイヤル35のレンズを通すと、どこかノスタルジックな色調に変わります。


Dior(ディオール)表参道

2009-12-26 12:30:17 | DIAL 35-東京
2003年に建てられた、SANAA(妹島和世 西沢立衛)設計の「Dior(ディオール)表参道」。
その柔らかい表情と浮遊感のある独特の存在感は、6年経った今も、表参道で輝き続けています。
この美しい建築を、ルート246の横断歩道の上から、ダイヤル35で撮影してみました。
ダイヤル35で白いものを撮ると、想像以上に白く抜けることが多いのですが、この白い建築も案の定、少々白飛び気味に。
しかし、ダブルスキン構造で透明感を表現したというDior表参道の場合、この淡く抜けた感じが意外にはまっているのかも…。
と、自分勝手な解釈で楽しんで見ています。

表参道ヒルズ

2009-12-06 20:27:55 | DIAL 35-東京
表参道はモダン建築ストリート。
中でも最も有名なのが、安藤忠雄設計の表参道ヒルズ。
表参道の地形を生かしたスロープ状の内部が特徴的ですが、その階段状のスロープを視覚化させてロゴに生かした、このシンボルマークもまた話題を呼びました。
タイクーングラフィックスが手掛けた表参道ヒルズのロゴデザイン。
漢字の原点である象形文字のイメージを感じさせる、とても秀逸な作品です。
一部だけ残された同潤会アパートのクラシカルな壁面に、とっても似合っています。
粋なトウキョウ・センスです。

パントーン

2009-11-22 17:08:22 | DIAL 35-東京
キャノン ダイヤル35を片手に、表参道をぶらぶらしていると、ブティックのウィンドウ・ディスプレイにパントンを発見しました。
パントンといえば、言わずと知られた、世界中で使われている様々な色見本を作製している会社。
少し前に話題となったパントンケータイでもおなじみです。
ファッション、家電、印刷など、色提案における幅の広さは世界一。
ですから、ブティックのディスプレイに使われていても、全くおかしくないばかりか、やっぱりこの通り、キレイにはまっています。

柴又帝釈天 邃渓園(すいけいえん)のセミ

2009-11-07 17:19:08 | DIAL 35-東京
夏の終わりに、キャノン ダイヤル35と東京の下町散歩。
柴又帝釈天の境内にある邃渓園(すいけいえん)を散策。
緑豊かな池泉式庭園の周囲を、渡り廊下から歩いて眺めていると、茶室の竹垣の先に蝉の抜け殻を発見しました。
ダイヤル35のレンズで緑の風景を撮ると、冴えた青味の色に写ります。
それはどこか懐かしい色味。
遠い夏の記憶のような風景に写るのが、ダイヤル35の味なのかもしれません。

PRADA BOUTIQUE AOYAMA(プラダ ブティック青山)

2009-10-25 22:05:24 | DIAL 35-東京
新宿コクーンタワーに続いて、ハーフで撮る最新建築、第二弾。
2003年、ヘルツォーク&ド・ムーロンによって設計され、当時大変な話題をさらった総ガラス張りのフラッグシップ・ショップ、PRADA BOUTIQUE AOYAMA(プラダ ブティック青山)です。
そのインパクトは、8年経った今でも全く薄れることがありません。
ひし形に組まれた骨格に嵌めこまれたガラスは、フラットとブリスター型との組み合わせで形造られ、内部の階段と角度もピッタリ整合。
まさに、見られることを意識した建築。
中にいる店員やお客さんを全てひっくるめて存在する、巨大なアートであり、オブジェでもあります。
撮影に使ったキャノン ダイヤル35が現役の時代には、想像もしなかった建築です。
    ↓
コクーンタワー - 1/2の時間 : half time

BMW Group Studio

2009-10-10 17:42:32 | DIAL 35-東京
東京駅の近く グラントウキョウサウスタワー一階にあるBMWのショールーム「BMW Group Studio」。
ふと通りかかると、往年の名車が数台展示されていました。
そのうちの一台が、このオレンジとベージュのコンビカラーを纏ったBMWのクラシック・オープンカー。
おおらかで優しいカタチのフェンダーに、紡錘型のクロームライトが、古き良き時代を感じさせます。
きっと空と景色を存分に感じながら、ゆったりと運転を楽しんでいたんだろうなと思わせる、素敵な時代の雰囲気が薫ります。

RX-78-2 ガンダム

2009-09-26 21:39:53 | DIAL 35-東京
夏休み、キャノン ダイヤル35を片手にお台場へ。
目的は当然のことながら、原寸大ガンダム RX-78-2。
今はもう解体されてしまいましたが、お台場の潮風公園に立つ、全高18mの実物大の迫力は、リアルタイム世代にとっては涙もの。
二次元のアニメーションを、立体のフィギュアやプラモデルに落とし込む作業も確かに素晴らしい仕事ですが、今回はさらに原寸大に仕立て上げるといった、極めて難易度の高いもの。
特に思い入れの強いファンに支えられているガンダムなだけに、さまざまな葛藤があったに違いありません。
この完成度の高い仕事を仕上げた、制作・施工の乃村工藝社に感謝です。