1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

TOD's(トッズ) 表参道ビル

2010-01-30 23:22:30 | DIAL 35-東京
ハーフサイズカメラで撮る近代建築。
今回は“TOD's(トッズ) 表参道ビル”です。

キャノン ダイヤル35を片手に表参道散策。

2004年竣工、表参道に並ぶケヤキ並木をパターン化し、壁面にモザイクしたことで話題となった、伊東豊雄設計のブランドショップ路面店です。

いつ見ても、その鮮度を失うことなく、オリジナリティある外観は色褪せません。

水色の空を背景に、ひとつとして同じ形の無いといわれているソーダ色の壁面ガラスがピタリとはまっています。

今見ても新しいこの建築も、ダイヤル35のレンズを通すと、どこかノスタルジックな色調に変わります。


寂光院(じゃっこういん)の紅葉

2010-01-23 17:00:03 | PEN-FT-京都
京都 洛北 寂光院(じゃっこういん)。

秋のある日のこと、あの美しい山門に至るまでの長い石段を見上げていました。
その石段を上る途中で、ふと右側に目をやると見えてきたのが、赤、橙、黄色、緑の色とりどりの紅葉の葉。

雨上がりでしっとり濡れていた屋根瓦の上にも、鮮やかな色彩を保ったまま積っていました。

この日はまだ秋とはいえ京都の北。

ひんやりと空気の冷たさが体に伝わる、冬一歩手前の季節でした。

飛火野の鹿

2010-01-16 22:34:22 | PEN-FT-奈良
奈良 春日山の麓、飛火野。
秋が深まり、寒暖の差が大きくなる頃、早朝に濃い霧が出ることがあります。
そして、その霧に霞む飛火野の地に欠かせないのが、やはり鹿達です。
冬毛に変わりつつあった彼らでも、さすがに寒そう。
遠くに見える南京ハゼもすっかり葉が落ちて、景色も寂しく写ります。
しかし、手前で耳をそばだてている鹿くん。
一体何が気になるのでしょう。

富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう) 永昌五社稲荷神社

2010-01-10 18:56:55 | PEN-FT-東京
東京深川 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)の境内にある永昌五社稲荷神社。
本殿の前にずらりと並ぶ朱色の鳥居が目印ですが、その一番先で睨みを利かす阿形の狛犬は、小さいながらもとても凛々しい姿。
体つきは少々キャラクターっぽいコロコロした感じでもありますが、怒れるその表情と、俯き気味の角度から睨み上げる強い眼力は、なかなかいい味を出しています。
朝のさわやかな木漏れ日を受けながら、休むことなく神様を守る、小さな神獣です。

夕日の法輪寺(ほうりんじ)

2010-01-05 18:04:14 | PEN-FT-奈良
秋、奈良 斑鳩の里に立つ三つの塔には、それぞれの秋色が訪れます。
斑鳩の三塔とは、法隆寺、法起寺、法輪寺。
写真は法輪寺の三重塔。
山門脇の細長く伸びた銀杏の木が、毎年秋になるとこのように色付きます。
西の山々に沈もうとする太陽の赤い光を受け、銀杏の葉も塔の屋根も朱に染まります。
ハーフサイズのPEN-FTで撮った法輪寺の三重塔は、その大きさもサイズダウンしたかのよう。
なぜか、ミニチュア写真のように写りました。