1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

OLYMPUS PEN-FT (オリンパス ペン-FT) Vol.2

2008-12-28 15:48:05 | OLYMPUS PEN-FT
なぜ40年も前の製品に、多くの人が惹かれるのでしょうか。
OLYMPUS PEN-FTの場合、その端麗なデザインが、最も大きな魅力であることに間違いありません。
一眼レフでありながら、フラットでストレートな軍艦部。
シャープでスマートなボディーに、キュッと締まったコンパクトサイズ。
“シンプル”の一言では片付けられないデザインの魅力が、この小さな体に凝縮しています。
単なるノスタルジックとは違い、全く時代を感じさせない。
つまりエイジレスなフォルム・デザインであると言えます。

東大寺

2008-12-27 23:17:29 | PEN-FT-奈良
この秋に撮った、東大寺大仏殿の西側、二月堂へと向かう石段の途中で見かけた紅葉です。
なんの変哲もない楓の葉なのですが、なぜかふとこの葉がいとおしく見え、PEN-FTのシャッターを押しました。
朝露に湿った葉の質感が、フィルムを通して間近に感じるように思えてしまいます。
散りながらも、精一杯その身を色付かせる紅葉。
小さくともけなげな姿に日本人は弱いのです。

OLYMPUS PEN-FT (オリンパス ペン-FT)

2008-12-25 21:52:21 | OLYMPUS PEN-FT
写真は、思い入れです。
思い入れの深さが、写真の深みを生み出します。
そして、その写真のために、思いを込めたくなる魅力的なカメラたちが存在します。
このフォトログでは三つのハーフサイズカメラ、
オリンパス PEN-FT、キャノン ダイヤル35、リコー オートハーフが登場します。
1960年代に生まれたこれらのカメラ。
40年以上もの歴史を刻んだこのカメラたちが見る、現代の風景はどう映るのか。
奈良、京都、東京と、時代を経て移り変わった、三つの都の姿を紹介して行こうと思います。
不定期掲載、気分屋のブログですが、どうぞお見知りおきを。

宝泉院(ほうせんいん)

2008-12-18 23:39:22 | PEN-FT-京都
京都 大原 宝泉院(ほうせんいん)。
見どころはもちろん有名な五葉の松なのですが、山門をくぐるその前、黒塀にかけられた粋な花。
訪れた晩秋の頃にピタリと合わせた、見事な季節感がグッと心に響きました。
黒塀に落ちる朝日の優しい光と影が、フィルムならではのやさしい空気感を醸し出しています。
さて、こちら(↓)のブログでは、同じアングルを、デジタル一眼レフ、キャノン EOS 40Dで撮影しました。
デジタルと銀塩フィルム。
その味の違い、確かに存在します。
どのように感じるかは、人それぞれですが、ひとつ見比べてみるのもなかなか面白い試みです。
    ↓
古都 京都の秋 Vol.4 - GOOなMONOたち