1/2の時間 : half time

「奈良」「京都」「東京」。時代を移し、栄えた日本の都の懐かしい表情を、個性豊かな三つのハーフサイズカメラで写し取ります。

          蔵

2010-03-28 15:01:12 | PEN-FT-奈良

PEN-FTで蔵を撮ってみました。

土蔵の壁は、土壁に漆喰。

真っ白で目地のないフラットな壁面は、見ているだけで気持ちがいいのです。

この蔵は、古い酒屋のものを移築して展示されているもので、写真の扉は、母屋に向かった大きな扉とは反対側の、北側に備え付けられた小扉。

いわば勝手口のような存在でしたが、それでもきちんと瓦屋根と石段を備えた、立派な佇まいをしていました。

浅草寺の仲見世通り

2010-03-20 15:47:19 | AUTO HALF-東京

リコー オートハーフをポケットに忍ばせ、浅草 浅草寺へと向かう仲見世通りをぶらぶら。

雷門からてくてく歩き、左手に五重塔が見え始めるころ、通りの掛け看板を見ると、見事な富士と朝日の御来光。

「こいつはまさに、ニッポンだなぁ…」と、顔がほころんで、思わずシャッターを切りました。

町中の銭湯にいくことも近頃稀(まれ)になりましたが、富士山の絵を目にすれば、日本人なら誰もがほっこりしてしまうものです。

法隆寺 宝珠院

2010-03-13 17:09:05 | PEN-FT-奈良

法隆寺の境内を西に向いて歩いていると、突き当りに長く続く大きな土塀が見えてきます。

法隆寺の子院、宝珠院。

その土塀越しに、本殿の入母屋の屋根が見えるのですが、この、土、瓦、桧皮という天然由来で造られた日本建築の絶妙な取り合わせが、目に焼きつきました。

入母屋の優美な曲線と、水平方向に均等に並ぶ軒丸瓦のリズムが響きあい、和の時間と空間で満たされていました。

PEN-FTは、そんな穏やかな空気を理解しているかのように、しっとりとフィルムに焼き撮ってくれました。

PRADA BOUTIQUE AOYAMA(プラダ ブティック青山) Vol.2

2010-03-06 10:49:35 | DIAL 35-東京

キャノン ダイヤル35で撮った、PRADA BOUTIQUE AOYAMA(プラダ ブティック青山)のアップ。

近くでよく見れば、菱形のフレームに嵌めこまれた三種類のガラス(平面・凸型・凹型)のランダムな組み合わせがよく分かります。

この不揃い感が、全体としてみると、有機的で不思議な親近感を醸し出しているので、従来のスチールとガラスによる建築には見られない、生命体のようなイメージを感じさせます。

そして、この薄いグリーンのかかったソーダガラスの色が、冷たい印象を感じさせない要因の一つかもしれません。

ダイヤル35は、その色を更にノスタルジックな色調に仕上げて見せてくれました。