はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

誰のための「ミュージカル」ですか

2007年06月24日 | 政治

 企画・制作 菅直人のミュージカルが上演されています。昨日は、民主党千葉県連の大会で上演されていたようです。
 菅直人代表代行の肝いりでスタートした企画なのですが、まずは民主党HP<政策アピールミュージカル全国で 上演へ>から記事と、ミュージカルのあらすじを抜粋してみます。
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 民主党は政策アピールミュージカル「ふるさと再生編――土と緑と水に」、「幸福の王子――逆転の夏」の2編を、この夏全国各地でキャラバンカーを使って上演する。いずれもオリジナル作品。
 荒井聰全国キャラバン事務局長(前衆院議員)は、「目で音で政策を分かっていただけると思う。本邦初めての企画」と語る。
 「ふるさと再生編――土と緑と水に」は、結婚する若い夫婦が農業を継ぐことの是非を、花嫁の父親、叔父との対話の中で、今の自民党の農業政策では農業では食べていけないこと、東京一極集中の問題などを語り合うもの。この2人が農業を続けていけるかどうかはこの夏の選択にかかっていると訴え、赤ん坊を抱え希望に満ち農作業の従事している2人の姿でエンディング。
 「幸福の王子――逆転の夏」は、オスカー・ワイルドの幸福の王子を大胆にアレンジしたもの。幸福の王子が貧しい人のためだけでなく、談合や天下りなどの不正などを正した内容となっている。このなかで、医療格差、教育格差、年金問題にも触れた内容。オスカー・ワイルド自身が最後に登場し、21世紀の日本でも起きているとして、あきらめないことを訴えるもの。
 両作品とも20分という短い上演時間で、政策を訴えるという破天荒な企画で、企画・製作は菅直人代表代行。
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 年金問題で追い風を感じている民主党執行部です。政党支持率が横ばいのままの民主党ですから、この追い風が本物なのかは疑問符がつきます。
 選挙までおよそ1ヶ月あるなかで油断は大敵のはずですが、このミュージカルも油断の一つと思えます。
マスコミもあまり取りあげず話題性は今イチ、もちろん内容も今イチというかサン、ヨンといったもの。
民主党支持団体、連合や自治労の人たちや政治家の後援会員が、各県連の民主党大会で見る程度でしょうから内輪受けでおわりそうです。
 菅直人代表代行は、「ナイスアイデアだろ」と言っているとかいないとか。取り巻きグループのある代議士は「たまたま遠くまでブーメランを投げられただけで、もう少ししたら凄い勢いで戻ってくる可能性もある」とつぶやいていました。
 誰のためにミュージカルを企画したのか。仮に菅直人の自己満足のためだったら大変なことになります。

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「背水の陣」安倍首相の決断

2007年06月22日 | 政治

 昨日、再び更新を怠ってしまいました。すみません。言い訳を少し書きますと、19日の記事にも書いた仕事上の問題で、ほぼ半日に渡り会議室に缶詰状態でした。
 夕方、事務所に戻ってメールチェックをしてみると、鴻池祥肇参院のメルマガ最新号が配信されていました。
早速に目を通してみると、鴻池参院らしいといえばそれまでですが、内容は会期の延長から選挙へ、そして官邸に苦言を呈する言葉が並んでいました。以下に抜粋してみます。
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・・・この法案(国家公務員法改正案)は官製談合等、不正の根となって来た「押しつけ天下り」を規制しようとするもので「国民の声にこたえるもの(首相)」であることは認めますが、日程的には100%不可能な法案を無理に参院へ送って成立をさせよ、その為には「参院選挙」の日程も変更してでもとは・・・。苦労知らずの「仲良し官邸団」の諸君よ。参院は官邸の下請けと違うんやで。参院選挙の会期延長した時は、2回とも大敗してるんやで。これぐらいの事、知っときや。 ま、これはこれで頑張りますけど、任務やから。・・・
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 「苦労知らずの仲良し官邸団の諸君よ。参院は官邸の下請けとは違う」というくだりは、安倍首相の国会運営には無理があることを痛烈に批判していますが、鴻池参院のことですから「任務やから」と、きっと頑張ってくれるでしょう。
 鴻池参院と同じく改選組の舛添要一参院は、今回の安倍首相の判断にもう少し踏み込んだ厳しい表現でNHKのインタビューに答えていました。
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・・・舛添参議院政策審議会長は「国民の年金を守るため、参議院選挙の投票日を延ばしたというのは理解できるが、公務員制度改革のために延ばすというのでは、国民は理解できない。安倍総理大臣が国民を説得できなければ、参議院選挙は苦しい選挙になる」と述べました。そのうえで、舛添氏は「安倍総理大臣の決意に従って、われわれは全力をあげて選挙に挑むが、最大の責任は安倍総理大臣にある。衆議院との同日選挙は正常な方法ではないが、政権の命運を賭けて信を問うという方法もある。仮に参議院選挙で大敗すれば、宇野元総理大臣や橋本元総理大臣のように、内閣総辞職ということもありえる」と述べ、参議院選挙の結果しだいで、安倍総理大臣が退陣する可能性があるという見方を示しました。・・・
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 首相の責任論は青木幹雄参院会長の受け売りのようにも取れますが、舛添参院の考え方が党内の主流になりつつあるのでしょう。
 こうした党内の声に、安倍首相は、「わたしたちに課せられているのは、技術的に選挙の勝利を考えることではなく、国民のために何をすべきかだ。重要法案を通すことが、国民の期待に応える道だと信じている」と述べていますが、一部の評論家たちが今回の安倍首相の判断を「背水の陣」と表現するようになってきています。
 「背水の陣」とは何であるのか調べてみると以下のような意味でした。
背水の陣」とは、絶体絶命の窮地に置き、決死の覚悟で全力を尽くすこと。
背後に大河の控える逃げ道のない死地に陣を敷いたことで、兵たちに決死の覚悟で奮戦させ活路を開いたという漢の大将軍・韓信の故事から由来している。出典:史記(淮陰侯列伝)
 こうした意味合いを考えると、参院選を前にして「兵たちに決死の覚悟で奮戦させ」得る状況にはなっていない党内の雰囲気のような気がします。

 安倍首相の軍略が、「吉と出るか凶と出るか」は7月29日に分かります。

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溶け始めた「自民党組織」

2007年06月20日 | 政治

 昨日は、読売新聞社主催のシンポジウム「NSCと日本の戦略」を拝聴してまいりました。
内容はどれも示唆に富み、とても有意義な時間を過ごさせてもらいました。
「情報を取る」、「情報を分析する」、「情報を扱う」どの局面でも、結局は人の力に掛かっているのだということを痛感した次第です。
 今日付けの朝日新聞に、自民党と公明党の関係もここまでなってしまったら末期的だと思われる記事がありました。
自民群馬、参院比例で公明候補推薦 知事選支援の返礼か>から以下に記事を抜粋します。
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 自民党の群馬県連は19日の県議団総会で、参院比例区に立候補する公明党の現職で、党県本部代表の加藤修一氏(59)を推薦することを決めた。7月22日投開票の同県知事選に立つ自民公認の新顔を公明が推薦したことへの、「返礼」の意味合いだ。比例区には自民からも同県関係者3氏が立候補する予定で、「票がなくなるのでは」と自民陣営を嘆かせている。
 参院比例区で3選を目指す公明の加藤氏は、前回6年前は党内では名簿最下位の当選だった。今回公明は、参院群馬選挙区(改選数1)で3選を目指す自民現職、山本一太氏の推薦はまだ決めていない。
 同県に縁がある比例区の自民陣営はあおりを受けそうだ。自民は04年参院群馬選挙区に出て落選した上野公成・前官房副長官(67)を昨年5月に、群馬1区を地盤とする尾身幸次財務相の長女朝子氏(46)を今年1月に公認。今月に入り、同県伊勢崎市に住んだことのある中山恭子首相補佐官(67)も立候補を表明し、3氏が県内の比例票を争う形になっている。
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 自民党群馬県連の優先順位は、一が県知事選、二が参議院選です。県連を支えるのは県会議員、市会議員たちですから、自分たちの今後の活動を考えると自民党推薦の県知事が誕生することが第一です。
 一方、袖にされた参院選比例の自民党公認候補たちは、怒り心頭でしょう。上野公成、尾身朝子両候補とも群馬には一定の支持基盤があるにもかかわらず、「公明党の加藤に入れてくれ」と自民党内から指示がでるのですから。
それにしても「選挙区は山本一太、比例区は加藤修一」と徹底できるようには思えません。
 こうした奇妙なねじれ現象は、自民党組織が脆弱になり公明党の票に依存せざるを得なくなっているからです。
自民党県連としては、公明党候補を「推薦する」ポーズを取ったと弁明するでしょうが、推薦された公明党側はそれを許さないはずです。
県知事選の自民党への協力の見返りに、参院選用に自民党支持者の名簿を提出するように圧力を掛けてくるでしょう。
 一昨日お会いしたある県会議員の方から、「参院選を前にして、私の選挙区では公明党からの支持を得ようと、比例は公明党へのバーターが始まっています」、「特に県会の選挙区が1人区の自民党県議は、公明の応援をもらっているから、その県議の後援会の名簿が流れ始めています」と教えてくれました。この県は参院選では群馬同様「1人区」です。
 どの地方でも、自民党組織は溶け始めているようです。

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会期延長論にひと言

2007年06月19日 | 政治
 マーメード様からコメントを頂きました。仕事に忙殺されてしまい、記事の更新をすることが出来ませんでした。ご心配を頂きありがとうございます。
 記事を更新した14日の午後に、仕事に忙殺されることになる事件が発生しました。
持ち込まれた問題は、ピンポイントにこちらの弱点をついてきたモノでした。その対処に親会社と連携して処理を終えたのが土曜日。
 ホッと一息ついていたところに、参院選の会期延長論でまたひと騒動でした。予定していた事務や広報など社内的な処理が重なり日曜、月曜と日が過ぎてしまいました。
 この会期延長論にひと言。仕事が混乱した愚痴ではありませんが、どうせなら自民党さん“こうしたら”と思うことがあります。
それは衆参ダブル選挙です。
5日や12日間と言わずに大幅に延長して、参院改選組の任期ギリギリの8月下旬ぐらいに参院の選挙日程を予定します。
名目は「キチンと年金問題や公務員制度改革を議論するには時間が必要だ」ということにして、「衆院の解散は200%ない」と言い続けます。
「解散はない」と言い続けるほど民主党側は困惑するでしょう。
 選挙日程を大幅にずらされて困るのは民主党側です。参院候補の資金も日程が先送りになると苦しくなります。そして、党内は「解散総選挙の影」におびえ始めます。衆院の小選挙区候補の決定も遅れていますので。
 自民党参院としては衆院の選挙が稼働すれば参院選の過半数獲得の目も出てきます。願ったりかなったりではないでしょうか。
小泉前首相が残してくれた衆院の議席ではなく、安倍首相が勝ち取った議席で政権運営に乗り出せます。
 安倍首相の決断はどうでるか。12日間の延長で決着がついてしまうのでしょうから、「衆参ダブル選挙」思いつきの戯れ言です。
 これから読売新聞社主催のシンポジウム「NSCと日本の戦略」を拝聴しに東大まで行ってまいります。
明日はシンポジウムの記事を書ければと思っております。

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支離滅裂?田中真紀子

2007年06月14日 | 政治

 12日付けの産経新聞<【単刀直言】解散、明日にでも 田中真紀子元外相>という記事がありました。
 内容は、安倍批判、小泉批判、自民党批判といったお決まりのメニューでした。一方、小沢一郎のことはヨイショしているつもりなのでしょうが、内容が支離滅裂です。以下にその箇所を並べてみます。
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 私は民主党の若い議員に誘われて、よく一緒に食事をするんですけど、彼らの方が自民党の議員よりはるかによく勉強しています。政策立案能力も高い。野党議員は役人に丸投げできませんからね。でも野党だから、よい政策は全部自民党にまねされる。だから、私は与党案に対案を出すのは少し考えた方がいいと言っているんです。与党になってから出せばいいんですよ

 私は小沢一郎代表はあまりよく知らないんですが、非常に政策通であり、酸いも甘いも知り尽くした政治のプロフェッショナルだと思います
 ただ、マイナス面はメディアをうまく使えないことですね。小沢さん自身も「演説やディベートは得意じゃない」と話しておられましたが、党首討論でもすぐに聞き役に回ってしまう。今の時代は映像メディアの影響が強いんですから「菅直人代表代行のように」とはいいませんが、もう少しうまくおやりになったら…。夫婦で手をつないで政府専用機のタラップを下りるのがいいとは思いませんけど。

 結論から言えば、これほど乱れた政治を正すには1つしかない。できるだけ早く衆院を解散することです。明日でも結構。いま必要なのは、目的意識と使命感を持ち、自分の頭で考える「とがった政治家」なんです。そういう人が政界再編を巻き起こすしかありません。小沢さんがそのためのキーマンであることは間違いありませんね
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 「だから、私は与党案に対案を出すのは少し考えた方がいいと言っているんです。与党になってから出せばいいんですよ。」
こちらは小沢一郎に協力したがらない若手議員、つまりは前原・野田・枝野あたりを批判しているのでしょう。
 酷いのは次のことです。
「私は小沢一郎代表はあまりよく知らないんですが、非常に政策通であり、酸いも甘いも知り尽くした政治のプロフェッショナルだと思います。」
あまりよく知らないのにここまで太鼓判を押せるのでしょうか。
 知らないくせにさらに次のようなことまで言っています。
「そういう人が政界再編を巻き起こすしかありません。小沢さんがそのためのキーマンであることは間違いありませんね。」
よく知らない政治家のことを「間違いありません」とは恐れ入ります。
 参院選では民主党が勝つと予想し、小沢一郎からのご褒美を気にしているとこんな話しをすることになるのでしょうか。


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リンク先の記事の保存のため、全文は以下に掲載します。
【単刀直言】解散、明日にでも 田中真紀子元外相
 
私は安倍晋三さんを首相だと認めていません。だって選挙向けの党内事情で選ばれただけで国民の審判を受けていないでしょう。幹事長や官房長官をチョロッとやったのも全部派閥の事情じゃないんですか。
 だからペラペラと薄っぺらい油紙に火がついたようにしゃべるけど、いつも内向きで強がりばかり。取り巻きの政治家や役人と政治をおもちゃにしている。安倍さんにおなかの底から政治家としての志がありますか。政治のすごさ、素晴らしさ、怖さを全然わかっておられないんじゃないですか。
 亡くなった松岡利勝前農水相は、政策通だし、私は個人的に親しかったのでとてもショックでした。でも「安倍さんがかばった」というのは間違いだと思いますよ。閣僚を辞任させなかったのは内閣を傷つけたくなかったからでしょう。松岡さんを内閣の「防波堤」にしていただけです。
 政治も国会も機能していない。このままでは日本は立ちゆかなくなってしまうと思います。
 その原因は小泉純一郎前首相がやった郵政解散ですよ。郵政民営化に賛成か反対かの1点だけで選挙をやり、しかも小選挙区制だったために国会議員の質が著しく劣化した。刺客だかチルドレンだか知らないけど、個性も政策もない方々がかき集められた。政治はある意味で「数」ですから非常に怖いことですよ。
 郵政民営化に反対し、自民党を出された人たちの方が骨っぽい政治家だったといえるけど、復党した人は「党の方針に何でも従う」という条件を飲み、主義主張を放棄してしまったわけでしょう。そういうことが国民の政治不信を惹起(じゃっき)しているんですよ。
 私は小泉政権に外相として参画しましたが、小泉さんの「自民党をぶっ壊す」という気概は初めだけ。あとは古い自民党と古い官僚機構にのみ込まれ、改革を投げ出したんですよ。その方が長期政権となり楽だとお考えになったんでしょう。
 外交でも主体を放棄した。日米安保は必要だけどこのままでいいんですか。経済も米国の都合のいいように制度を変えていては、いずれ底抜けしてしまう。安倍政権で中国との関係は修復されたといわれてますが、「上手に頭をなでておけばあまり変なことはしないだろう」と利用されているだけですよ。
 小泉さんの手法というのは「ページを早めくり」なんですよ。百科事典をパッと見せて、すぐ次のページ。挿絵を見ようとしてもすぐ次のページ。ページをとっとこめくるだけで中身を見せない。議論をさせない。
 安倍さんもそれを踏襲したけれど年金記録紛失問題では、国民がページをめくる手を止めさせた。「何が書いてあるのかよく見せなさい」とね。すると自分の生活に直結することが書いてあるじゃないですか。みんな驚いたんですよ。
 とにかく今の自民党は官に頼り切っています。法案は役所が作った閣法ばかり。政策も国会答弁も役人丸投げ…。誰とは言いませんが、ある閣僚は秘書官から「これで政策を勉強してください」と漫画を渡されたそうですよ。要するに役人にバカにされているんですよ。そもそも政治家が官僚を「お役人さん」ということ自体がおかしいじゃないですか。
 私は民主党の若い議員に誘われて、よく一緒に食事をするんですけど、彼らの方が自民党の議員よりはるかによく勉強しています。政策立案能力も高い。野党議員は役人に丸投げできませんからね。でも野党だから、よい政策は全部自民党にまねされる。だから、私は与党案に対案を出すのは少し考えた方がいいと言っているんです。与党になってから出せばいいんですよ。
 私は小沢一郎代表はあまりよく知らないんですが、非常に政策通であり、酸いも甘いも知り尽くした政治のプロフェッショナルだと思います。
 ただ、マイナス面はメディアをうまく使えないことですね。小沢さん自身も「演説やディベートは得意じゃない」と話しておられましたが、党首討論でもすぐに聞き役に回ってしまう。今の時代は映像メディアの影響が強いんですから「菅直人代表代行のように」とはいいませんが、もう少しうまくおやりになったら…。夫婦で手をつないで政府専用機のタラップを下りるのがいいとは思いませんけど。
「とがった政治家」必要
 結論から言えば、これほど乱れた政治を正すには1つしかない。できるだけ早く衆院を解散することです。明日でも結構。いま必要なのは、目的意識と使命感を持ち、自分の頭で考える「とがった政治家」なんです。そういう人が政界再編を巻き起こすしかありません。小沢さんがそのためのキーマンであることは間違いありませんね。
 ただ、自民党は立党50年が経ち、言ってみれば50歳すぎのおじさんです。これに対して民主党は9歳の小学生。頭がよいかどうかはともかくとして、おじさんの方が「生きる知恵」はある。国対政治なんてまさにそうでしょう。だからまともにぶつかって勝つのは確かに難しいんですよ。
 でも、その間には有権者がいるんです。夏の参院選で、政治不信に陥っている国民のみなさんに理解を求め、投票行動で政治が変えられることをいかに浸透させられるか。「いつまでも冷めたまずいカレーライスを食べ続けるんですか」と訴え続け、有権者が「きつねうどんかもしれないけれど食べてみよう」と思ってくれれば風は起きる。私はそこが狙い目だと思います。
 とにかく議員ももっと自立するべきです。群れていてはダメ。復党した途端に「郵政民営化賛成」なんて言う議員は、落としてあげないとかわいそうですよ。(水内茂幸)