昨日、再び更新を怠ってしまいました。すみません。言い訳を少し書きますと、19日の記事にも書いた仕事上の問題で、ほぼ半日に渡り会議室に缶詰状態でした。
夕方、事務所に戻ってメールチェックをしてみると、鴻池祥肇参院のメルマガ最新号が配信されていました。
早速に目を通してみると、鴻池参院らしいといえばそれまでですが、内容は会期の延長から選挙へ、そして官邸に苦言を呈する言葉が並んでいました。以下に抜粋してみます。
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・・・この法案(国家公務員法改正案)は官製談合等、不正の根となって来た「押しつけ天下り」を規制しようとするもので「国民の声にこたえるもの(首相)」であることは認めますが、日程的には100%不可能な法案を無理に参院へ送って成立をさせよ、その為には「参院選挙」の日程も変更してでもとは・・・。苦労知らずの「仲良し官邸団」の諸君よ。参院は官邸の下請けと違うんやで。参院選挙の会期延長した時は、2回とも大敗してるんやで。これぐらいの事、知っときや。 ま、これはこれで頑張りますけど、任務やから。・・・
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「苦労知らずの仲良し官邸団の諸君よ。参院は官邸の下請けとは違う」というくだりは、安倍首相の国会運営には無理があることを痛烈に批判していますが、鴻池参院のことですから「任務やから」と、きっと頑張ってくれるでしょう。
鴻池参院と同じく改選組の舛添要一参院は、今回の安倍首相の判断にもう少し踏み込んだ厳しい表現でNHKのインタビューに答えていました。
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・・・舛添参議院政策審議会長は「国民の年金を守るため、参議院選挙の投票日を延ばしたというのは理解できるが、公務員制度改革のために延ばすというのでは、国民は理解できない。安倍総理大臣が国民を説得できなければ、参議院選挙は苦しい選挙になる」と述べました。そのうえで、舛添氏は「安倍総理大臣の決意に従って、われわれは全力をあげて選挙に挑むが、最大の責任は安倍総理大臣にある。衆議院との同日選挙は正常な方法ではないが、政権の命運を賭けて信を問うという方法もある。仮に参議院選挙で大敗すれば、宇野元総理大臣や橋本元総理大臣のように、内閣総辞職ということもありえる」と述べ、参議院選挙の結果しだいで、安倍総理大臣が退陣する可能性があるという見方を示しました。・・・
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首相の責任論は青木幹雄参院会長の受け売りのようにも取れますが、舛添参院の考え方が党内の主流になりつつあるのでしょう。
こうした党内の声に、安倍首相は、「わたしたちに課せられているのは、技術的に選挙の勝利を考えることではなく、国民のために何をすべきかだ。重要法案を通すことが、国民の期待に応える道だと信じている」と述べていますが、一部の評論家たちが今回の安倍首相の判断を「背水の陣」と表現するようになってきています。
「背水の陣」とは何であるのか調べてみると以下のような意味でした。
「背水の陣」とは、絶体絶命の窮地に置き、決死の覚悟で全力を尽くすこと。背後に大河の控える逃げ道のない死地に陣を敷いたことで、兵たちに決死の覚悟で奮戦させ活路を開いたという漢の大将軍・韓信の故事から由来している。出典:史記(淮陰侯列伝)
こうした意味合いを考えると、参院選を前にして「兵たちに決死の覚悟で奮戦させ」得る状況にはなっていない党内の雰囲気のような気がします。
安倍首相の軍略が、「吉と出るか凶と出るか」は7月29日に分かります。
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