上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

蘇る外灘源(3)虎丘路を歩く

2010年09月07日 06時20分32秒 | 上海優秀歴史建築
北京東路から右(北)へ曲がります。

円明園路の1本西の通りになります。

虎丘路20号「亜洲文会」です。

英国王立亜洲文会(1823年創設)北中国支会が図書館に併設して建築、1932年に竣工しました。

今回の再開発で、新しく「外灘美術館」となりました。

本来も生物標本の博物館だったそうです。

優秀歴史建築に指定されています。


虎丘路128号「広学会大楼」。広学会は英国長老会伝道師が1887年に上海に創設した「同文書会」が前身です。

広学会は基督教各宗派が参加する全国最大の出版機関で、宗教関係以外にも歴史、科学、法律、政治、商業、文学など、出版物は多岐にわたりました。

時の清国光緒皇帝が変法準備のため購入した西洋新学の書籍129冊中、89冊が同会の出版でした。

同会が発行する<万国広報>は清国の王族や大臣にも読まれ、開国派に多大な影響を与えました。

1932年建築の9階建て建物は、優秀歴史建築に指定されています。


虎丘路131号「青年協会大楼」、国際基督教青年協会が建設1920年に竣工しました。

中華基督教青年教会は1895年に創設、上海青年会は5年後に創設されました。

布教活動や識字教育活動、孤児院等の社会活動に利用されました。

今でも「虎丘公寓」住宅として使用されています。

優秀歴史建築に指定されています。

当事のアメリカの住宅に倣って、水道ガスも完備と記載があります。

虎丘路146号「光陸大劇院」(キャピトル・シアター)は1927年建造の9階建てです。

租界時代はパラマウントのトーキー映画の封切り館が在って、魯迅も家族連れてミッキーマウスの映画を見たそうです。

優秀歴史建築に指定されています。

次回は「外灘美術館」のご紹介です。

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