朝、5時朝食の5時半出発
今回の山行は何度か登山をご一緒させていただいた、Kさん(kikiと名字が一緒)がリーダイーの計画です
テキパキとしたKさんの合図で、まずは準備体操から
「この中で体力が一番ないと思う人は?自己申告で・・・」と言う言葉が終わらないうちに
「はい!」ときっぱり手を上げる・・・・・・kiki
現在山岳会に入っている方が何人もいるし、過去に入っていたとか
会には入っていないけれど経験豊富な方とか、登山以外のスポーツの熟練者たちがいっぱい
誰がどう見ても、kikiが一番初心者でしょう
「じゃ、kikiさんが私の後に着いてね」とKさん
登山では初心者がリーダーの後の2番目を歩きます
私が学生の頃のワンゲル部でもそう教わりました
さあ、出発です
最初は良かったんですよね
良い景色だね~ 緑がきれいだね~ 晴れて良かったね~と余裕の会話(笑)
バスの中からも見えました雪渓です
庄内平野も靄の向こうに見えます
途中、野生のブルーベリーをつまんだり、可憐な花を愛でたり・・・・・・・ここら辺はまだ余裕です
雲海も感動的!!
平野の向こうは海
この辺はまだなだらかな感じがしますでしょ、写真でも・・・・
ここからが大変だったのです (*_*)
故に写真もありません とっている余裕なんかなかったのです
雪渓を横切ってからというもの・・・・・・・・息つく暇もない急登
写真もどれがどこだか分からなくちゃいいましたので、テキトーに(笑)
前を歩くリーダーのKさんの足元も見ながら一歩一歩必死で着いて行くkiki
そのうちに、息があがり、どう頑張ってもKさんのペースから遅れだす・・・・・・・
「せっかくいい汗が出だして、エンジンがかかって来たから、辛くても少しずつでも歩き続けて・・・」とKさん
kikiの後ろを歩くTさん、Sさん(Kさんと同じ山の会の人)も「頑張って」「もう少しよ」と声をかけてくれる
何度「もうダメ」と言いかけたことか、大きなため息をつくと・・・・
その度に「少しずつでも、ゆっくりでも歩みを止めないで、ここで頑張ると力が着いて来るから」と
Kさんの言葉を聞いているうちに思い出した
読んでいた月山の本にあった >稼いでせえいればどげだ寒さにも凍えねえ!歩いてせえいればどげだ吹きにも倒れねえ!重い一足一足に、じさまのそう言った言葉を繰り返していると・・・・・・・じさまもわたしと同じ苦しみに耐えているのだ・・・・ という文章を
歩き続けてさえいればどんな吹きにも倒れねえ!・・・・・・・じさまもわたしと同じ苦しみに耐えているのだ・・・・
そう思い返して見ると、今も同じだと思った
ゆっくりでも少しでも登り続けていれば、止まって諦めてしまうことはない
苦しいのは私だけでなく、前の人も後ろの人もみんな苦しいんだと
「今が一番苦しいところだからね、頑張ろうね」と声が聞こえてくる
「kikiさん大丈夫?荷物重くない?」とKさんが気遣ってくれる
「はい、大丈夫です」とkiki
「kikiさん、それだけはっきりと大丈夫って言えるってことは、気力があるってことだから大丈夫!」とKさんが笑っている
本当は大丈夫じゃなかったかもしれない、でももう少し頑張れそうな気がしていた
良かったね!登れたでしょ!頂上よ!と
ふぅ~っと安心の息が漏れた瞬間です
「kikiさん、大丈夫?」「あっ、いい顔しているから大丈夫だ」「良く頑張ったね」「もうどこにでも登れるよ」・・・・
とみんなが声をかけてくれる (*^。^*)
みんな心配していてくれたんだ ありがとう!
この後、新山経由で下りる組と、今来た道を帰る組に分かれると
「どっちが楽?」と聞くと、「帰る方だけど、どうせここまで来たからには新山も登るよ!」とK姐御
体力に自信の無いkikiは帰る組に入るはずだったのに・・・・姐御の勢いに押されて新山組に
こんなガレ場を登る新山
こちらに向かったのは7人 そのうちの1人が「俺は下の小屋で待っている」と
「じゃ、kikiも・・・」と言いかけたら
「いや、ここまで来たら登るさあ!」と姐御連に口説かれて、またその気になる優柔不断のkiki(笑)
だけどね、こんなとこよ ↑
10分で登れるって言われて着いて来たけど、もう10分ほどかかりそう
頑張れば登れるだろうけれど、これからの長い下り(4時間半)を考えると
その体力も残しておかなくてはならないし・・・・
大きな岩を下るのに、足に力が入らなくて転んだらどうなるのか・・・・・
右足の中指、薬指、小指のあたりに違和感もあるし(寝ていても良く攣るので)
何か有って自力で下りれなくなればみんなに迷惑をかけることにもなる
そりゃ、ここまでいたら頂上を目指したいけれど、諦める決断も大事だと思った
kikiは頑張りすぎるって昔から人に言われたけど、倒れるまでは頑張らないことを信条にしている
中学生の頃一度、倒れるまで走って意識無くなって保健室に運ばれたことがあってから、一歩手前で頑張ることを止めることにした
だから、kさんや、Tさん達が「せっかくここまで来たんだからもう一息よ」と力づけてくれても
今度ばかりは「うん」とは言わない
何度誘われても、ここは頑なに「私はここで待っていますから、みなさん登って来て!」と
もう一人の人と、二人で頂上を見上げながら、靴を脱いで足を揉んだりさすったりして待つこと10分
kiki達のいる岩から新山山頂を見上げた図
最終的には4人の女性が登頂! さすが!女は強い!! カッコイイよ、おねえさん達~
鳥海湖を眺めながら下る
この下りも4時間登った後の下りだから、最後のコンクリートで固められた下り道の30分は超きつかった
ちょうど、昨年、常念日帰り登山をした時の様だ
ボロボロになりながらやっと下りてきた
マイクロバスが見えた時はほっとした
そのままお風呂に入って、後は車中の人
帰りのバスの中から見た夕日もきれいだった
疲れすぎた身体と、興奮している頭のせいで、疲れているはずなのに、ビールを飲んでもちっとも眠れなかった
大好きになった庄内平野の心癒される景色と穏やかな海をぼぉ~っと見ながら
来られて良かったな、いい仲間に恵まれて良かったな、幸せだなとしみじみ感じました
akanalanndoさんからメールが来ていて「今年で一番の暑さだったけど・・・」と
山の上はずっと風が吹いていて、案外楽でしたよ
あれで風がなくて、あの暑さだったら、もっとくたびれて登れなかったかも
「いいお天気過ぎて絵葉書みたいな写真になっちゃう」と贅沢なことを言っていたカメラマンrokuさんの言葉通り
本当に絶好の登山日和で、長年憧れていた鳥海山に登ることが出来て、kikiは本当に幸せでした
お天気にも、仲間にも恵まれたからこそ来られた鳥海山
リーダー兼幹事のKさんが「この計画を流したら、すぐに行くという返信メールが何通も来た」と笑っていましたが
今回を逃したら、kikiには次の機会も体力も(年齢的にも)無かっただろうなぁと、本当に誘ってもらえてうれしかったんです
次回は、月山、鳥海山を登るでなく、眺める旅(電車の旅)がしたいなぁと思うkikiです
この後、鳥海山への旅(食べ物編)をUPします
鳥海山登山
鳥海山登山のフォトチャンネルです 撮った写真をそのまま貼り付けただけですが
登山同行者の一人、rokuさんが素敵写真をUPしていますので、そちらもど~ぞ
↓
rokuさんのブログ kikiは余裕がなくて撮れなかったきれいなリンドウの写真もありますよ~