宇さんからもらった桜の木屑(kiki家のテーブルや椅子にもなった桜)を使って草木染めをしました
なんとも歯がゆいのですが、写真には色がきちんと写らない
今回はムラもなく本当にきれいな色に染まっているのに・・・・・
桜色なんですよ、それも20代ではなく、50代の渋め(笑)
もう少し濃く渋いサーモンピンクです
今回染めたのは 母の絹の礼装用の白い長じゅばん
なんとも言えない味わいのある、自然ないい色になりました(お見せできないのがせつないくらい)
こんな風に、すごく素敵に何かが出来た時、誰かに見て欲しいナ・・・・と私は思うのです
今年の2月に母が亡くなって
いつも近くに居るような・・・・居ないような・・・・・
姑の時は、亡くなって3か月くらい~半年くらいまでが妙にさみしかった
でも、母が亡くなってからは、居るような・・・居ないような・・・で、さみしさはずっと感じなかったのに
今日は何故か、とってもさみしい
見せたかったなぁ・・・・ 「お前、いい色に染まったなぁ」と言ってくれただろうナ・・・
先生に褒められた時
試験でいい成績が取れた時
子供の頃はそんな時に
大人になってからも
美味しい料理が出来た時
頑張って洋服を縫った時
素敵な着物が着れた時・・・・・・・・・・いつでも一番に母に見せていた
認知症になって、分からなくなってからも「どうよ?」「着物着たのよ」「美味しくケーキが出来たんだ」と話しかけた
ただ、ニコニコ笑っているだけの時もあったけれど
分かるうちは「お前、似合うねぇ」「いい色だねぇ」「美味しいねぇ」と一緒に喜んでくれた
母に褒めてもらうことが、喜んでもらうことが
私の全ての基準になっていたのかも・・・・・・良くも悪くもですが・・
褒めてくれる人がいなくなって、さみしいと心から思った
母の形見の、桜色に生まれ変わった襦袢を
来春、一番に着物を着る時に着たいと思っている