日本語が好きである。
他の国の言語が話せないから、どこそことくらべて日本語が好きというのではない。
日常で使う「言葉」が好きで、つまりそれは私にとっては日本語なのである。
日本語への理解を
よりいっそう深めたいと思っているのである。
先日のブログのコメントで、ともだちのサトミから面白いテーマをもらったので、しばらくそれについて考えたり調べたりした。
私はしらなかったのだが、
「とんでもございません」は間違った言葉なのだそうだ。
はて?
とんでもございませんて、よく聞くし、使うこともあったかも?
なにがいけないのかしら?
と、調べてみると、ビジネス敬語などのサイトであちこちに書かれていた。
まず、「とんでもございません」の元は
「とんでもない。」
とんでもない、の「ない」の部分を敬語にして「ございません」として「とんでも」と合体させて使っているのだが、
そもそも「とんでも」という言葉はなく、「とんでもない」でひとつの言葉だというのだ。
だから、これを敬語にしようとしたら、
「とんでもないことでございます」となる。
この理屈でいくと、
「とんでもありません」も間違いなんだな。
たしかに、
「とんでもない」からといって、「とんでもある」にはできないもんな。
ほかにもなにかないかと考えてみた。
「思いがけない」は
「思いがける」とは言わない。
「思いがけございません」
こりゃ、まったく使わない(笑)
しかし、ビジネス敬語のサイトで
「とんでもございません」は社会人失格!
とか書いてあったけど、
大げさ(笑)
社会人合格ってそんな制度あるんかい(笑)
いっそわかりやすく、
「とんでもごじゃりません」と言い切ってみよう(笑)確実におかしい。
それから、
「こちらでよろしかったでしょうか?」
という、
「こちらでよろしいですか?」と言えばいいところを過去形にしてるとかなんとか。
これについても考えてみた。
サイトには、なんで過去形にして言うんだ!?と、キツめに書いてあったのだが、
こう考えたらどうだろう、
「こちらでよろしいですか?」も正解だが、
「こちらでよろしかったでしょうか?」というシチュエーションもあるんじゃなかろうか。
こういうセリフはどうだろう、
「これ持ってきちゃったけど、よかった?」
これはありですよね。
じゃこれを丁寧に言ったら
「こちらをお持ちしましたが、よろしかったでしょうか?」
ってなりませんか?
こういうのは、
バイト先などで間違って覚える敬語として、
「バイト敬語」というらしいが、
バイト先の電気屋で、
店頭に置いていない物をお客さんから聞かれ、
それが倉庫にあったかもなーってなったら、
「倉庫を見てみますね」とかなんとか言って倉庫に引っ込みます。
探します。
それらしきものを見つけました。
そのときは「これいいかな?」と思ってもちだすわけですが、
倉庫を出て、お客さんのところにそれを持って行ったら、
「こちらでよろしかったでしょうか?」
つまりは、
「こちらをさがして持ってまいりましたが、、、」
こちらを探して持ってきたのはすでに起こったこと。過去形なので、
「こちらでよろしかったでしょうか?」
でいいんじゃない?
というのが私の考え。
それから、代表的なバイト敬語に
「○○の方」
という言い方がありますね。
「カレーのほう、お待ち致しましたー」
というようなやつです。
カレーのほう、とか、
カレー寄りの、やや違う食べ物じゃなくて、
どんぴしゃ、カレーを持ってきてほしい。
「カレーをお持ち致しました!」
でいいわけです。
しかしながら、
これも二択や、三択であれば普通のこと。
SサイズとMサイズで迷うとして、店員が
「お客様なら、Mサイズのほうをお勧めします。」
合ってる言い方ですよね。
「Mサイズの方」。
「金魚にしようか、熱帯魚にしようか、、、
お勧めの方を持ってきて下さい。」
「金魚にしようか、熱帯魚にしようか、、、
お勧めの方を持ってきて下さい。」
「お待たせしました。
金魚の方をお持ちいたしましたが、よろしかったでしょうか?」
どうよ?(笑)
なぜ熱帯魚と金魚の話を例えに選んだのか、自分でも謎。
なぜ熱帯魚と金魚の話を例えに選んだのか、自分でも謎。
しかし、日々言葉は変化していくし、新しい造語も、みんなが使えば市民権を得る。
私は大嫌いだが、
最近すっかり市民権を得た
「ほぼほぼ」
という言葉がある。
え?なんで?
なんでほぼほぼだめなの?!っていう人、
多いだろうなー。
それほどみんな使っていると思うが、
これの正解は
「ほぼ」なのである。
「ほぼほぼ」という言葉はないのである。
それにしても、みんな「ほぼ」なんて言葉、今まで頻繁に使ってたー?
なぜか「ほぼほぼ」になったら、みんながしょっちゅう使うようになった気がする。
他に似たやつで、
「ただ」がある。
「ただ待ってるだけ」
「ただただ待ってるだけ」
繰り返しで言葉の勢いは強まる。
では、
「ほぼできている」
と、
「ほぼほぼできている」
は、どちらがより完成に近いことをあらわすのだろうか。
「ほぼ」より、「ほぼほぼ」のほうが、どんぶり勘定の印象。
なんか曖昧で、
なんか曖昧で、
言葉の音も嫌い。
「ほぼほぼ」ってさ。
なんなんだよ。
おらは、使わないぞ
そんなの。
と、とんでもございませんは社会人失格!や、
よろしかったでしょうかって、なんで過去形やねん!などと特定の言葉に憤る人がいるように、
私は「ほぼほぼ」が嫌いだー!!!
あと「食べれる」っていう人。
残念です。
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