GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

世界への挑戦2023 中央大学・吉居大和編

2023-04-04 23:26:56 | 日 記
米プロチーム・バウワーマントラッククラブ(BTC)と弊社インプレスランニングでコラボ、日本人長距離選手の強化に取り組んでいるBTCとの合同強化合宿。今年も1月初旬から米アリゾナ州を拠点に実施しました(約2ヶ月間)。
写真後ろから3番目が吉居大和選手。


1月6日、日本人選手の中で一番に現地入りしたのは中央大学吉居大和選手(当時3年)。BTCの合宿参加は3年連続。何もかもが初の経験だった1年目とは異なりその表情にも余裕が伺えました。


練習もこれまでと比較してその消化率は格段にアップ。昨年駅伝シーズンの活躍ぶりからも分るとおり、着実に力をつけてきている感じがしました。とはいえBTCの練習は世界トップレベル。年齢的にも21歳になったばかりの大和選手にとってはまだまだハード。ただここでの経験が近い将来ワールドクラス・アスリートになるためには必要不可欠と信じてトレーニングを積む日々。その表情に迷いはありませんでした。


今回米滞在中1500m~5000mの3レースに出場。アリゾナ高地トレの疲れも残る中、出場した2/11ボストン室内5000mでは日本歴代4位、日本記録にもあと数秒に迫る好記録13分29秒76をマーク。春の国内トラックシーズンに向けスピード強化も図りました。


元々このBTCとの繋がりは2016年秋、日本の大会に訪れたBTC選手とヘッドコーチで世界トップコーチの1人でもあるジェリー・シューマッカー氏を滞在期間中、藤原正和監督と中央大学陸上部が同部合宿所で受け入れサポートしたのがきっかけ。帰国前日に藤原監督、ジェリー、私の3人で食事をした際に藤原監督の強い希望から「今後定期的に中央大学の学生をBTCで預かってもらう施策をやろう!」ということになり今に至ります。当時から箱根駅伝に向けた選手強化と並行して世界レベルの選手育成も視野に入れていた藤原監督。一方2016年は同大学の監督になったばかりの年。しかもその年の10月箱根予選会では87年ぶりに本戦出場を逃した直後のBTCジェリー・コーチとの出会い。普通ならこの様なチーム状況下で海外施策なんか考えている場合ではないのでは、という意見が大半を占めてもおかしくない所(実際、私も話しが進む中で、本当に大丈夫かぁ。。。と思った)、藤原監督の強い信念と行動力で翌17年には舟津彰馬選手(当時1年)が渡米。更に18年もBTCでトレーニングを積んだ同選手は1500mで当時日本歴代5位、日本人学生歴代2位となる3分38秒65をマーク。その後も毎年冬に同大学の学生選手をBTCに送り込み、選手の強化を図ってきました。そのような中、今回3年目を迎えた吉居大和選手のBTC合宿。大和選手の世界への挑戦、そして今年箱根駅伝で2位まで躍進、来年の箱根駅伝100回大会の優勝を目指す中央大学の挑戦を見守りたいと思います。
写真は2016年11月中央大学陸上部の合宿所近くにてジェリー・コーチと藤原監督。2人で楽しそうにジョグしてました。


今冬米プロチームで武者修行を積んだ選手とチームを紹介するシリーズ。
次回は中央大学・吉居駿恭選手。

📷(株)インプレスランニング

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