7日チェコで開催されたプラハ・マラソン。
今回、10月のMGC(パリ五輪マラソン日本代表選考レース)出場権獲得を目指す日本人5選手をサポート。
その内、飯田貴之(富士通)、安井雄一(トヨタ自動車)の2選手が見事に同出場権を獲得しました。
一方、東京五輪マラソン代表で前回2019年のMGCで1,2位に入り同代表となった中村匠吾(富士通・写真上)、服部勇馬(トヨタ自動車・同下先頭)両選手も今回プラハでのMGC出場権獲得を目指し、レースに臨みましたが、残念ながらその規準タイムをクリアすることはできませんでした。レース後、2人の表情から慰めや励ましの言葉をかけるのもためらうほどでした。
振り返れば共に大学陸上長距離の名門駒澤大学(中村選手)、東洋大学(服部選手)でエースとして活躍。
卒業後、それぞれ日本の長距離界をリードする名門実業団チームに進み、実業団駅伝でも活躍。そして本格的に取り組みはじめたマラソンで頭角を現わした2人。中村選手は2018年秋のベルリンで終始単独走の中、自己記録を約2分半更新する2時間08分16秒で4位入賞。服部選手も同年12月の福岡国際で日本人14年ぶりの優勝。共にこれらの成績をもってMGCの出場権を獲得。そして2019年夏の米ユタ高地合宿を経て臨んだ9月MGCレース。東京五輪を契機に新たなスタイルのマラソン日本代表選考レースとして大きな注目を浴びたこのレースで1位、2位に入り東京オリンピックのマラソン代表に。名実共に日本を代表するマラソンランナーに成長しました。しかしオリンピックイヤーの20年春頃から全世界を襲ったコロナ禍の影響でオリンピックは1年延期に。国内外の多くの大会も中止や延期が相次ぎ、日頃の練習、そして生活さえも大きな制限を受け、先の見通しがたたないまま日本マラソン代表としての重圧を背負い過ごす日々。彼らの「勝利の方程式」でもあった海外での長期高地合宿もコロナ影響で実施できず。万全のコンディションでない中で迎えた自国開催のオリンピックマラソン。本人達が思い描いたものとは大きくかけ離れた結果に。。。
写真は2019年秋のMGCレース終盤、トップ争いをする中村選手(先頭)、大迫選手(2番目)、服部選手(3番目)。日本のマラソン史上に残る、そして多くの人に大きな感動を与えたレースでした。
そして東京オリンピック後も順調に走れた期間ばかりではなかったであろう中、日本のトップランナーのプライドを賭け挑んだ今回のプラハ。目標達成には至りませんでしたが、これまで日本のマラソン史上最も大変な時期に大きな重圧を背負ってきた中、試合ではその走りで多くの人に感動と勇気を与えてきた両選手。幾度となく海外の試合や合宿サポートを通じて時間を共にさせてもらう中で、普段はもの静かですが常に謙虚で落ち着き感があり、そして人間的な強さを兼ね備えているといった印象の2人。今回レースでの経験は今後の彼らの人生のどこかで必ず大きく活きる時が来るはず。最後まで力の限り走り抜いた中村、服部両選手に心から拍手を送りたいと思います。
📷インプレスランニング
柳原 元のTwitter
柳原 元のInstagram
今回、10月のMGC(パリ五輪マラソン日本代表選考レース)出場権獲得を目指す日本人5選手をサポート。
その内、飯田貴之(富士通)、安井雄一(トヨタ自動車)の2選手が見事に同出場権を獲得しました。
一方、東京五輪マラソン代表で前回2019年のMGCで1,2位に入り同代表となった中村匠吾(富士通・写真上)、服部勇馬(トヨタ自動車・同下先頭)両選手も今回プラハでのMGC出場権獲得を目指し、レースに臨みましたが、残念ながらその規準タイムをクリアすることはできませんでした。レース後、2人の表情から慰めや励ましの言葉をかけるのもためらうほどでした。
振り返れば共に大学陸上長距離の名門駒澤大学(中村選手)、東洋大学(服部選手)でエースとして活躍。
卒業後、それぞれ日本の長距離界をリードする名門実業団チームに進み、実業団駅伝でも活躍。そして本格的に取り組みはじめたマラソンで頭角を現わした2人。中村選手は2018年秋のベルリンで終始単独走の中、自己記録を約2分半更新する2時間08分16秒で4位入賞。服部選手も同年12月の福岡国際で日本人14年ぶりの優勝。共にこれらの成績をもってMGCの出場権を獲得。そして2019年夏の米ユタ高地合宿を経て臨んだ9月MGCレース。東京五輪を契機に新たなスタイルのマラソン日本代表選考レースとして大きな注目を浴びたこのレースで1位、2位に入り東京オリンピックのマラソン代表に。名実共に日本を代表するマラソンランナーに成長しました。しかしオリンピックイヤーの20年春頃から全世界を襲ったコロナ禍の影響でオリンピックは1年延期に。国内外の多くの大会も中止や延期が相次ぎ、日頃の練習、そして生活さえも大きな制限を受け、先の見通しがたたないまま日本マラソン代表としての重圧を背負い過ごす日々。彼らの「勝利の方程式」でもあった海外での長期高地合宿もコロナ影響で実施できず。万全のコンディションでない中で迎えた自国開催のオリンピックマラソン。本人達が思い描いたものとは大きくかけ離れた結果に。。。
写真は2019年秋のMGCレース終盤、トップ争いをする中村選手(先頭)、大迫選手(2番目)、服部選手(3番目)。日本のマラソン史上に残る、そして多くの人に大きな感動を与えたレースでした。
そして東京オリンピック後も順調に走れた期間ばかりではなかったであろう中、日本のトップランナーのプライドを賭け挑んだ今回のプラハ。目標達成には至りませんでしたが、これまで日本のマラソン史上最も大変な時期に大きな重圧を背負ってきた中、試合ではその走りで多くの人に感動と勇気を与えてきた両選手。幾度となく海外の試合や合宿サポートを通じて時間を共にさせてもらう中で、普段はもの静かですが常に謙虚で落ち着き感があり、そして人間的な強さを兼ね備えているといった印象の2人。今回レースでの経験は今後の彼らの人生のどこかで必ず大きく活きる時が来るはず。最後まで力の限り走り抜いた中村、服部両選手に心から拍手を送りたいと思います。
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