全国交通ニュースブログ

大和高田バイパスの断絶区間の状況(その2)

その1の続きです。

大和高田バイパスは、近畿地方整備局の事業評価監視委員会で、最近では2010年・2013年・2021年に再評価の対象となっています。

https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/ol9a8v000000dp23-att/7.pdf (平成22年9月)

https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/ol9a8v000000dh62-att/8.pdf (平成25年12月)

https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/ol9a8v000004b2je-att/no.5.pdf (令和3年11月)

その1で書いたように4工区(=断絶区間)以外は2003年までに完成済で、1~3工区および5工区については事後評価に相当します。

4工区に関する内容をピックアップすると以下の通りです。

<平成22年9月の再評価>

 ・用地買収率は9%

 ・関係機関協議を行っており、今年度(2010年度)に當麻地区の交差点検討を予定

 ・重力式擁壁からプレキャストL型擁壁に見直しするなどコスト縮減に努める

<平成25年12月の再評価>

 ・用地買収率は9%のまま

 ・一部地域では地元協議が難航

 ・現計画の幅員縮小案や別ルート案の可能性について検討

<令和3年11月の再評価>

 ・用地買収率は32%

 ・道路計画協議に時間を要しており、引き続き、道路計画の合意に向けた更なる協議が必要

ということで、用地買収こそ進捗しているものの、今後立ち退きを迫られる住民や事業所はまだまだ多く、前途は多難なようです。確かに、並行する山麓線(奈良県道30号御所香芝線)である程度機能は代替できているわけですが、上記再評価資料中には「交通渋滞により、沿線市を含む中和地域の医療の要である奈良県立医療大学付属病院への緊急搬送において御所香芝線を通るルートの速達性が確保できないことなど、地域住民の生活に大きく影響を及ぼしている」との文言があります。

(つづく)

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