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大和高田バイパスの断絶区間の状況(その1)

2022/11/17付ブログ記事「国道165号と中和幹線、西の分岐点には青い案内標識なし」で

>振り返れば、立派な国道165号大和高田バイパスが見えます。ただ、この道路は、大和高田市街地の南側を高架で抜ける同名の国道165号大和高田バイパス(南阪奈道路と接続)とはつながっていません。断絶区間の状況については、近日中に当ブログで紹介予定です。

と書きましたが、これからしばらくこの断絶区間について書いていきます。実地調査も行っています。

整備主体は国道165号香芝柏原改良と同じく近畿地方整備局奈良国道事務所で、同事務所のサイトに事業紹介のページがありパンフレットも掲載されています。

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/kaichiku/yamatotakada.html

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/kaichiku/bval4b0000001usl-att/yamatotakada-panf.pdf

こちらによれば、大和高田バイパスは橿原市側から順に5つの工区に分かれており、南阪奈道路と接続する1工区~3工区については2003年末までに4車線の高架橋が供用済みです。そして、5工区(當麻寺の交差点から穴虫交差点の間)は完成2車線で、1995年までに完成済です。しかし、残る4工区については事業には着手されているものの、現実には用地買収さえはかどっていません。

4工区部分の計画ルートは、南阪奈道路との接続点である弁之庄ランプから分岐し、北北西方向に進路を取って真っすぐ葛城市役所當麻庁舎(旧當麻町役場)の西側に至り、さらに直進して當麻寺の交差点に至るもので、手元にある1997年発行の昭文社の奈良県都市地図では破線で明確に記されています。しかし、GoogleMapの航空写真を見ても、バイパス道路の予定地をトレースすることはほぼできません。拡大しても、弁之庄ランプのすぐ北側、それに當麻スポーツセンター南東にあるため池の南側に帯状の区画が見えるだけです。また、當麻庁舎の西側には比較的新しい住宅地ができており、當麻寺交差点の南東側は古くからの家屋がびっしりと建っており、いずれも用地買収に難渋しそうな感じです。

あるいは、當麻寺交差点と南阪奈道路葛城IC<道の駅かつらぎ併設>の間によく整備された奈良県道30号御所香芝線(地元では山麓線と呼称)が通じており、これで代替できるとして事業を積極的に行っていないのかもしれませんね。上記事業紹介のページでは「現在、残る葛城市域の未整備区間(當麻方(たいまほう)~太田)について各種調査、設計等を推進しています」とありますが・・・

(つづく)

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