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全国交通ニュースブログ

都市計画道路豊中岸部線の未開通区間の状況(前) <7/17追記あり>

2024/7/15付で、乗りものニュースのサイトに以下の見出しの記事が掲載されました。

大阪の北東に「スゴい東西道路」実現へ 鉄道&高速密集地帯にズバッと横串!? 最終区間も動きだした

新御堂筋と十三高槻線(正雀付近の状況は当ブログで定点観測的に報告しています)を結ぶ都市計画道路である「豊中岸部線」<名称は過去の計画の名残で、実際には全区間吹田市内です>のうち、最後まで未着手だった岸部北工区の住民説明会が開始された旨などが記載されています。

当ブログでは、岸部北工区と岸部南工区(阪急京都線をアンダーパスして十三高槻線と接続する部分)について解説していきます。

1.岸部北工区

2024/3/18付で事業認可を得たばかりで、

https://www.pref.osaka.lg.jp/o130290/ibarakidoboku/toyokishiminamikouku/index.html

5月に2回にわたり開催された事業取得認可に関する住民向け説明会の資料が公開されています。事業主体は大阪府(茨木土木事務所)です。

https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/2934/setsumeikaipawapo.pdf

4車線構造を予定しています。名神高速道路をくぐり、吹田市立博物館・岸部第二小学校と紫金山公園の間を掘割で貫き、市道岸部北57号線と平面交差後、南南西に一から道路を築造して府道大阪高槻京都線と接続します(その先の岸辺駅方向は開通済)。現段階では、2026年度までに設計を終え、2027年度に用地買収と実際の工事に着手し、2033年度末完成予定です。

名神高速との交差部および吹田市立博物館付近のGoogleMapはこちら

名神高速以西の4車線道路は相当前に完成していますが、名神高速に近づくと幹線道路としての存在では完全になくなっており(ストリートビューその1参照)、最後は道路予定地がそのまま吹田市立博物館<1992年オープン>へのプロムナードとして暫定活用されています(ストリートビューその2その3参照)。私は2018年に吹田市立博物館での千里ニュータウンに関する催しを見に行ったことがあるのですが、帰りにこの道を通った際に不思議な雰囲気を感じました。別に周辺住民から「緑を守れ」的な反対運動があったわけでもなさそうなのに、博物館の整備と同時に名神高速との交差部まで整備してしまわなかったのは謎です・・・説明会での質疑応答資料によれば「この道路は 65 年前に決めた計画で、36 年前に 1 回だけ地元説明会を行っているが、詳細な記録は残っていないということです」とのこと

市道岸部北57号線との交差部では、西側(ストリートビューその4参照)・東側(ストリートビューその5参照)とも道路用地は既に十分に確保されています。しかし、東側のその向こうには3階建ての賃貸マンション(各不動産サイトによれば2000年5月築とのこと)が存在します・・・ 

(つづく)

 

<7/17追記>

吹田市立博物館公式サイトの「あゆみ」のページによれば、同博物館は当初「歴史民俗資料館」として計画されており、1988/2/9付で同館および周辺(隣接する紫金山公園なども含む)の敷地利用計画が確定し、これを受けて同年秋に基本設計に着手しています。上記の「36年前の1回だけの地元説明会」とは、吹田市がその敷地利用計画を周辺住民に説明する際に、「公園と歴史民俗資料館予定地の間に将来都市計画道路を通す予定がある」レベルの説明がなされたことを示しているのかも。

ちなみに岸部北工区は完全に大阪府の事業であり、吹田市は一切関与していません(事業取得認可に関する住民向け説明会において吹田市の関係者はオブザーバーとしても参加していなかったことが質疑応答資料にも明記されています)。現時点での計画では、最終的に吹田市立博物館の正面玄関の目の前に掘割形式の4車線の都市計画道路が通ることになるわけで、確かにこのエリアの地権者は吹田市のみなので用地買収で手間取ることはないでしょうが、工程や工法などに関しては吹田市との調整に手間取るかもしれません。

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ストライベック
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、イデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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