当ブログで阪急京都線との交差部の進捗を継続的にレポートしている都市計画道路十三高槻線ですが、名称の通り正雀から先は「摂津市内・茨木市東部を経て高槻市内で国道170号と交差し、さらに淀川近くを通って高槻市井尻で国道171号に合流する」計画になっています。GoogleMapを見ると、その大半の区間で府道14号大阪高槻京都線のバイパス道路として2車線以上の道路が開通済みなことがわかりますが、国道170号の交差から約1kmの檜尾川を渡る橋の先から前島浜公園付近の区間だけが完全に断絶していることがわかります・・・GoogleMapの拡大図はこちら 航空写真モードにしても、目立った用地買収がされている気配もありません。
2024/10/31に開催された令和6年度第5回大阪府建設事業評価審議会において、この区間が評価対象となっていましたので紹介します。
資料のタイトルが「国道170号・高槻東道路 道路改良事業」となっていますが、これは大阪府の建設部門において都市計画道路十三高槻線の国道170号交差以東の部分を「府道14号大阪高槻京都線のバイパス道路」ではなく「国道170号のバイパス道路」と扱っているからのようです。地理院地図を見ると開通済区間は黄色(=都道府県道)として描写されており、高槻市井尻の国道171号との交差点の北側にある道路標識でも府道14号と扱われている(ストリートビュー参照)のですが、いろいろと事情があるのでしょう。ちなみに府道14号の現道は茨木市畑田町で国道171号と合流し、そこから京都方面は全区間が国道171号との重用区間です。
この資料によれば、北側1.8km区間は2019年3月に暫定2車線で供用済なのに対し、南側1.0km区間は2023年度に現地測量に着手したばかりで2033年度(令和15年度)完成予定とのこと。高槻東道路の延伸区間(現在は国道171号との交差点で終わっているのを、0.2km延伸して十三高槻線に接続する)も含めた全体の用地進捗率は78%・工事進捗率は64%となっていますが、用地未買収部分はほぼ全てがこの南側1.0km区間に含まれるはずです。
高槻東道路の延伸予定区間はその全てが三菱自動車工業の所有地で、つい最近まで同社の高槻部品センターなどの広大な駐車場でした(GoogleMap航空写真はこちら)が、2022年8月にそのほとんどについてキーエンスに売却し、2024年3月に閉鎖されました。2024/8時点のストリートビューには、解体中の部品センターの建物が記録されています。おそらく、キーエンスによる再開発<物流倉庫を建設予定>と同期をとる形で、道路用地として買収した部分に街路が築造されることでしょう。
なお、両区間は新名神高速道路の整備とも密接に関連しており、2025/1/31に開催された高槻市の「新名神・交通体系等対策特別委員会」の資料内でも冒頭で図示されています。
さて、私は2025/2/23に該当区間の一部を見てきました(鵜殿のヨシ原から成合地区への移動の途中の経路として)ので、後編で紹介します。
(つづく)