ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ

初夏の朝日連峰 & 果樹園 ※寒河江市・柴橋

芋煮会

2008-09-20 | Weblog

ライトアップされた旧山形県庁舎(半年振りに見る)

午後8時県都山形市の中心交差点?やっぱし世の中は不景気なのかな?

                              芋煮会会場の居酒屋


昨晩、山形市で午後8時から芋煮会があった。家に帰ってきたのは午前0時半。

午後11時35分山形発の最終列車で帰って来た。

15人ほどの集まりだった。こんな遅い時間にも拘らず、1番先に失礼してきたのが私だった。大分引き止められたが、一番の年配者に免じて、了解してもらった。その後彼らはどうなったのやら・・・・・・・・。

30代、40代の人がほとんどで、暫らく振りに彼らの若いエキスを身近に堪能してきた。

現役を退いてまだ半年足らず、そんなエネルギッシュな彼らを見ても、私なりに十分仕事を全うしたという想いがあり、今の私に悔いはなかった。

この時期、いろんな集まりを、山形ではほとんど「芋煮会」と呼ぶ。

昨日の芋煮会は以前勤めていた会社のOB達の集まりだった。(現役2人)

たわいのない話題、それぞれの近況、・・・・・を聞いていると、ついつい自分の若かりし頃を思い出してしまった。



20代~30代、16年間の、山形市内の会社勤め時代に、よく迷路のようなこの界隈を同年代の仲間と飲み歩いたものだ。

そしてあの頃のみんな、実によく働き、よく遊んだ。

私達の年代、どうしてもこの赤提灯やスナックの灯りを見ると、ついつい郷愁を覚えてしまう。

金曜の夜にも拘らず、飲食街の今はかっての賑わいはなかった。

あの頃、5~6人の集団があっちこっち闊歩して、至る所ですれ違ったものだ。(ずいぶんと年寄りじみている?)

・・・・・・・・・・・・ついつい昔のいろんなことを思い出してしまった。

今日は二日酔いで気分優れず。こんな時は日帰り温泉にでも行ってのんびりして来るとするか~~・・・・・・・・・・。

世界一

2008-09-19 | Weblog

世界一



ふじ・世界一(世界一の三日月)・紅玉


ところどころ日の差すりんご畑の中、赤く染まった今にも落ちそうにたわわに実ったりんご。

りんご畑の中、そこだけ異様な大きさのりんごに、誰もが一瞬目を疑ってしまう。

もしかして、自分の眼が少しおかしくなってしまったのではないのかと・・・・・・。

店先であまり見たことはないが、樹になっている様子は実に見事。

世界一と言う品種、昭和26年頃に新品種として登場したらしい。

あまりに大きくて、世界一の大きさと表現したのがそのまま名前になったとか。

他の品種と比べてその違いが分かる。

※ 世界一の三日月・・・・・これは光の当たりようで、りんごの色付き具合が三日月のように見えることからそう呼ぶらしい。たまたまこのりんごも少し無理があるが、三日月に見えないこともない。


紅玉、昔懐かしい品種。昔はこのりんごしかなかった、すっぱい味のりんご。

                               現在主流のふじ


北斗、千秋、王林、津軽・・・・・その他沢山のりんごの品種の樹を見ることが出来る。

今日のりんごの話題、今度の日曜日から再びりんご農家に手伝いに行くための、私の下勉強。

隣町のりんご農家から10日間ほど手伝いをお願いされ、りんご畑で自然を満喫、いやいや大いに働いてこようと思っている。

10月末の人間ドッグを控え、少し運動もしなければ・・・・。

午後の珍客

2008-09-18 | Weblog




隣の家の飼い猫「しろ」。本当の名前は知らない。

我が家に時々遊びに来る。おかげで、ねずみが姿を消した働き者の「しろ」。

しかし警戒心が強く、あまりよその人にはなつかない。

午後、珍しく庭の木の下の日陰で寝そべっていた。

常日頃ねずみの駆除でお世話になっているお礼にと、煮干ご飯をご馳走。

はじめは警戒心が強く背中を丸めて威嚇姿勢、しかし、美味しい臭いに誘惑され食べ始める。

次第に目も和らいで来て、最後は満腹感も手伝ってか、目もウツロに。

さて、一部始終を見ていた我が家の愛犬ナナ様、ご主人様の、まさかの裏切り?に、当然やきもちを焼かない訳がない。

いつもは見向きもしない米のご飯。取られてはなるまいと、ガツガツ・パクパク・まさか、まさか食べるではないか。

犬に限らず、何事も平穏無事が何よりだが、こうして突然ライバルが現れ対抗することも必要なようだ。

夏の名残り

2008-09-17 | Weblog


秋祭りも過ぎて季節は冬への準備、と思っていたら、今日の雲は真夏の雲へ逆戻り。

この頃ふと思うのだが、時を戻せるものなら、ひとつぐらい戻したくなるものもある。

今日の夏雲・・・・、私のそんな想いがもしかして届いたのかも知れない。

先日から読みかけていた、楊逸(ヤン イー)の「時の滲む朝」、やっとのこと昨夜読み終えた。

天安門事件当時学生だった中国人2人の学生運動の挫折と、その後の半生を描いたものだが、芥川賞受賞作品と言うことで期待し(いや、苦労し)読み終わした。

じゃんけんの後出しのようで、あまり感動する場面もなく、今日の中国社会の自由を勝ち取った裏には、まだこうしてその犠牲を引きずって生きている人間がいることの墓標を見ているような小説だった。



私には毎年秋になると必ず読み返す文庫本がある。

宮本輝の「錦繍」(きんしゅう)。

この本は読み返す度に新しい発見があり、そして解釈も少しずつ変わってくる。

但し、読み返すのはいつも決まって紅葉の季節、2人が再会する錦繍の季節に合わせて。

ある情死事件に巻き込まれた前途有望な男と、別れたその妻が、ふとしたところ(蔵王)で10年振りに再会するところから物語が始まる・・・・・・・。

障害を持つ子供、建設会社を営む妻の父親、情死した女の過去と男の関係 別れた後のそれぞれの人生・・・・・・・・・そして二人の新しい出発

秋の夜長、退屈な時間が出来ましたら、ぜひ皆さんも。そして感想でも聞かせて下さい。

寒河江まつり

2008-09-16 | Weblog

担ぎ手のほとんどが若い男女 この神輿は女性が神輿に上っていた
 
「どっこい どっこい よっしゃ よっしゃ」 と威勢のいい女性の声に合わせ神輿が通る
 
いつもは寂しい交差点 今夜はここが神輿のお披露目場 しばし留まって神輿の披露

神輿の担ぎ手は一週間前から禊をして、今日に備えて来た。 喧嘩神輿のような荒さはないが、酒が入っているせいで、とにかく元気がいい。


14日から始まった寒河江まつり。昨夜はまつり最大のイベント「神輿の祭典」があった。

夕方、妻と娘と孫の4人で市内へ。

寒河江の街が人で溢れるのは、さくらんぼまつりと、この寒河江祭り神輿の祭典の、年に2回きり。

いったい、いつもはどこにこんな大勢の人がいるのだろうと思う位の人出で、街全体が熱気に溢れていた。

20を超える神輿が、女性の「どっこい、どっこい、よっしゃ、よっしゃ」の威勢のいい掛け声と共に市内の目抜き通りを練り歩く。

私は、帰りの運転を娘にお願いして、生ビール、焼き鳥、焼きそばなど、お祭りの定番をご馳走になりながらほろ酔い加減で、秋の夜長、神輿の祭りを楽しんで来た。

いつもは年寄りの姿で溢れている寒河江の静かな街も、この日ばかりは若々しい男女、高校生、そして子供たちの姿がこの街の主役だった。

神輿祭りが終わると、いよいよ長い冬・・・・・へと。

来年もまた神輿祭りを見に来よう・・・とそう思って、まだまだ祭りの覚めやらぬ喧騒の街を後にして帰途についた。

実りの秋

2008-09-15 | Weblog
  

 

午後2時過ぎ、久し振りに自転車で寒河江川サイクリングロードへ。

今日は寒河江川を西進、上流へと向かう。

寒河江市から西方の上流部は、山間の狭い流域がずっと続く。

つい先日まで青田が広がっていた田んぼ、今日は、稲穂が深く頭を垂れ、季節はすっかり実りの秋。

今年は天候に恵まれ、米は豊作のようだ。

およそ2時間、秋の風情を体いっぱいに浴び、4時過ぎ自宅に戻った。

  

途中、コスモスの花の群生と、この辺では珍しい白い花を付けた萩に出会う。


今夜、寒河江祭りハイライト「神輿の祭典」があり、たった今帰ってきたばかり。

まだ祭りの余韻が・・・・・・・。

ぽけっとパーク

2008-09-14 | Weblog

小さな芝生広場

百日紅(さるすべり)


夕方、チェリーランドまで犬の散歩。

チェリーランドのはずれ、小さな芝生広場がある。

私はこの小さな芝生広場が好きだ。私を癒してくれる心のポケットぱーく・・・・かも。

廻りを雑木林や果樹に囲まれ、ここだけぽっかり穴が開いたようになっている。

ここは廻りの喧騒からは想像出来ないほど静かな場所。休日でも滅多に人は来ない。

時々、ベンチに座って、暫らく犬と一緒に静かに時を過す・・・・・・・・。

広場の近くに、百日紅の樹がある。

7月頃から咲き始め、およそ100日、9月いっぱいが花の時期。

原産地中国では百日紅(ひゃくじつこう)、和名はサルスベリ。

日本では幹のツルツルした様から、この樹の名前を少し洒落てサルスベリに。

この百日紅、数奇屋風の座敷の床柱によく使った。野趣的で侘び寂びの「草の世界」を造り出すのに欠かせない材料だ。



今日は仲秋の名月。日中は、あまり天気がよくなかった。午後、一時激しい雷鳴と、暴風雨、30分程でおさまる。
写真は、我が家の2階から見えた、今夜の仲秋の名月。

十三夜・待宵・十五夜・十六夜(いざよい)・立待月・・・・・・

昨日の月は待宵(まちよい)、明日は「いざよい」、今宵より一寸遅くためらいがちに月が出る。

秋、月の名前ひとつにも寂しさが漂う・・・・・・・・・・・・。




見た目と中身

2008-09-13 | Weblog


ラフランス 果物の女王  直径7~8cm位


シルバーベル 果物の王様  長さ15~6cm位


昔は、いやもしかすると全国的には今もそうかもしれないが、洋ナシと言えば西洋梨(バートレット)しかなかったような気がする。

近年、山形で洋ナシと言えばこのラフランスしか食べられない位・・・?(小玉は廉価)

ごく普通の西洋梨・・・・、程よい大きさ、ひょうたん型の均整の取れた見るから美味しそうな優雅な形。

しかし、ひと皮むけば、実は中身はラフランス。

私の子供の頃、それまでのゴツゴツ(当時はそうだった)した食感の丸い形をした和梨(♂)に比べ、初めて食べた西洋梨(♀)は、しなやかな肢体、香り高く、舌触りよく、なんとも不思議なヨーロッパの梨に驚いた。

そのバートレットの果肉の味を高める受粉樹の役目をしていたのが、今やかっての主をさておき、女王の冠をかぶっているこのラフランス

見た目は最高に悪い。いびつで、ずんぐり、でこぼこ、・・・・・

収穫しても石のように固くて、味も何もない。(収穫して2週間ほどの追熟が必要)

ただ香りと風味だけは、見た目とは正反対に果実の女王。それゆえ長い間受粉樹としてひたすら影の存在を余儀なくされて来た。

人の評価の基準に・・・・・・

「見た目が9割」・・・・・・・・という本がある。それもまた正解

「天、二物を与えず」・・・・・という諺がある。これもまた正解 

などがある・・・・・・。

このラフランスの存在を私がはじめて知ったのは、およそ35年前。

当時ラフランスは山形置賜地方の数軒の農家で栽培されていただけ。

私の仕事の師匠であるH先生、全国各地の親しい友人の方々に山形の珍しい果物としてラフランスを贈っていた。今思うと、さすが何事も先見の明があった人と、この時期が近くなるといつも思い出す。

ラフランスが、かってのご主人様であったバートレットと主従関係を逆転して10年近くになる。

以前はこの地域でもバートレット栽培が盛んに行われていた。今ではラフランスが主流で圧倒的に多い。

消費者の見た目にこだわらず、本物を志向するようになって来た時代の価値観の変遷が、一番の理由。

見た目と中身の違い・・・・・、西洋梨に限らず何事も中身が大切、しかし時代によってその価値観が変わっていくところが少し厄介なところ。

ラフランスが数奇な運命をたどらなければならなかった理由は、まさに中身より見た目が大事と言うかっての社会の価値観だった。

見た目より中身、中身より見た目・・・・・・どちらが正解か?

答えは・・・・・・・・・「何も言えねえ・・・・」

もうひとつの西洋梨、シルバーベル(香りは同じ、味は、ラフランスに一寸酸味を)

収穫時期が少し遅く、クリスマスの頃に食する梨。やはり旬の後の食べ物は季節感を先取りする喜びに乏しくイマイチぱっとしない。

ラフランス・・・・見た目と中身、不遇な時代と現在の栄光・・・・・・?

その外見ゆえ、いろいろ考えさせられることの多い果物。

                ・・・・・・・・・・・続く

かりん・マルメロ

2008-09-12 | Weblog


かりん 今年は不作のようだ 大きいものは20cm位ある 


マルメロ こちらは大豊作 直径7~8cm位で表面が産毛で覆われている 表面はかりんと同じくらい硬い


かりんもマルメロも果樹の種類としては、そう大差はない。

どちらも果実ではあるが、そのまま生では食べられず、果実酒、ジャムなどにして食する。

寒河江市チェリーランドの一角、山形に馴染みのある何種類かの果樹を栽培しているエリアがある。

そのひとつが、かりんとマルメロ。

かりんは山形ではそう珍しくない。農家の庭先の畑などで、よく観賞用に植えられている。

私は毎年マルメロの実を玄関に飾って、実と葉と香りを楽しんでいる。

マルメロのほうがなんとなく上品で、珍しい。ほとんどの人は知らない。香りはかりんとほぼ同じ。

どちらも収穫期になると、もう少し黄色と橙色を増す。

マルメロの放つ甘い一筋の芳香、家中に漂って心を和ませる。

又、浴槽に浮かべ香りを楽しんでいる。 大いにリラックス出来る。

もうひとつ・・・・・・・「金(銭)は借りん」

と、洒落た語呂合わせ。江戸時代、庶民の間でとても縁起がいいとされていた果実。

収穫まであと一ヶ月位。今年もマルメロのあの甘い芳香が楽しみだ。

                     ・・・・・・・・・・・・続く

万年雪

2008-09-11 | Weblog


今日も雲ひとつない、秋空の澄んだ天気。

遠くに見える月山の雪渓。

秋、家の裏から穏やかな表情をした月山を、毎日仰ぎ見ることが出来る健康に、今日も感謝。

厳冬期には、何日も何日も姿を見せない。

雪が消えたばかりの山肌にとっては、やっと訪れた遅い春・・・・・?かも知れない。

冬が来るまでの残された短い時間の中、植物達は春、夏、秋の3っの季節をこれから大急ぎでこなすのだろうか・・・・?。

以前は、この程度の雪渓を残し新雪が降っていた。

雪が降るまで、あと2ヶ月近くもの長い時間がある。今年の雪渓、果たしてそれまで消えずに持ちこたえられるのか・・・・?

地球温暖化・・・・、いよいよ月山の万年雪も消失してしまうのだろうか・・・・?

小さな雪渓、ひとつの同じ長さの時間の筈なのに・・・・・、残された短い時間、反対に長い待ち時間、それぞれの時間にいろんな想いが馳せる。