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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

滑車って、日本では使ってなかったのかな(゜_゜>)

2005年06月15日 | 本日のあれこれ
 Ropeの方は、綱、索、細引き、紐、大綱など、表現はありますが、滑車という単語で、TackleもBlockも表してしまうので、結構厄介です。
 まあ、テークルの方を滑車装置、ブロックの方を滑車と言えば使い分けできますが、滑車装置と言うくらいならテークルと言ったほうが、違うものだとわかりやすい気もします。翻訳家の方の苦労が伺えます。本なら、テークル(滑車装置)とかルビ振るとかの技も使えるでしょうが、吹替えや字幕だと、この技はありえないか、相当見苦しいので、大変でしょうね。
 海洋関係の本で、この領域の単語に接したので、ブロック=滑車で通じるものだと思っていたら、ブロックを滑車の意味とするのは、海事用語でした。普通はプーリーというそうです。プーリーといえば、日本のカタカナ言葉でいえば、ベルトを掛けて回転を伝える円盤の部品をさすと思っていました。滑車の中の円盤の部品を指すのかと思ったら、こちらは、海事用語ではShaveといいます。日本語では、綱車だそうです。綱車という単語は、辞書で調べるまで聞いたこともありませんでした。シェーブというと、髭剃りみたいです^^;語源は知りませんが、興味がわきます。
 海事用語以外では、プーリーは、この綱車も滑車自体も指すようです。またWheelと言う場合もあるみたいです。
 綱の方は、日本語の場合、使用する場所の専門用語や太さの違いによる表現の違いはありますが、長さの違いによる表現の差は知りません。また、滑車装置の動索の、どの部分かで表現が異なったりもしません。
 このあたり、木造帆船のように、あれだけ多数の綱や滑車装置などの塊を中世のころから使い続けているわけですから、用語のバリエーションが多くてあたり前な気もします。日本の船は、外洋航海や大型船の建造を禁止した関係で、あまり発達しなかったのでしょうが、皆無なわけでもないし、滑車が船だけで使うわけでもないでしょうに、どうしてなんでしょうか。
 テークルのような滑車装置は、ほとんど使用しなかったのか、工事やなどで単に、その場での滑車の組み合わせで一時的に構成されるものだから、名前が付かなかったのか・・・・。表現のバリエーションの多いものほど、その文化に深く根付いているわけですから、いずれにせよ、日本じゃあまり滑車は生活に入り込んでいなかったのかも。

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