昨年11月の「ドームやきものワールド」で「ラスター彩特別展示」のコーナーがありました。 中国と並んで、世界のやきものの二大中心地と云われたペルシャ(現イラン)の代表的で独特の技法が虹色のラスター彩です。 光により玉虫色に輝く陶器ですが、10世紀のペルシャで作られていましたが、13世紀のモンゴル侵入で次第に衰退し17世紀には、完全に消滅した「幻の陶器」と云われます。
現在、イランでこの再現が試みられていますが、岐阜県にある加藤幸兵衛窯の六代(人間国宝)と七代目(現当主)いち早く、再現に成功しました。 この技法を習得するためにイラン人陶芸家が来日し三ヶ月の研修をしました。 この様子「虹色を追う男たち」が、テレビ東京系全国ネットで放送されましたが、ラスター彩復興にために、二人に対し惜しげもなく技法を開示する姿勢とそこか育まれる友情が描かれていました。 非常に興味深い放送でした!!
写真は、展示のイラン出土の「ラスター彩古陶器・人物文鉢」(左)と「動物文手付壷」(右)(ガラス越し撮影のため不鮮明なところは、ご容赦!)と七代幸兵衛作の「ラスター彩陶壁「生命樹」」(正面)です。
なお、七代目は、多治見市市之倉にある「市之倉さかづき美術館」の館長でもあります。たくさんの美濃焼酒器の展示販売もしていますので、面白いですよ・・・
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