ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY19. 北陸/ 富山ー金沢、そして、メルヘンおやじ 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月20日 | 自転車の旅 国内

マイ旅自転車とは4日ぶりの再会だ。

まずは富山市中心部の富山城大手門と、越中高岡(富山県高岡市)にある高岡城大手門を結ぶ古くからの主要道、旧国道8号線を走る。

自転車には古い時代の道がいちばんなのだ。

心優しい道なのだ。

川を覗き込むと、
遡上する鮭⁈
さすがは「ます寿司」の富山だと感動したのだが、

よく見たら「鮒」だった。
フナは別にいいわー。

旧国道は交通量も少なめで、

穏やかなのだ。

おおお!

橋マニアには、たまらん!

かっこいいな…

高岡城跡。

前田利長の隠居城だというが、なかなか堂々たる堅城だった。

高岡市からはしばらく国道8号線を走る。

やっぱり穏やか。

道の真ん中から水が、
ぴゅーぴゅー出るやつ。

カメラ構えたら水を止められた。泣

え?

メルヘンおやじ
発見!

会いたいよ、メルヘンおやじ!

あら?

メルヘンおやじ…

メルヘンおやじのあとは、
峠が待っていた。
しかもトンネルの連続だ。

かなり、ヤバめ。

3つ目のトンネルは長さ1キロくらい。


蛍光ベストじゃなきゃ死んでた。

そのトンネルを抜けると、

石川県だった。

やっぱ国道は苦手なので、

旧北陸本線沿いの道に降りてきた。

北陸本線の金沢ー富山間は北陸新幹線開業と引き換えにビシッと廃止された。

いまは第3セクター鉄道になっている。

金沢ー富山間でも、あっさり見棄てられたのだ。
だからJR北海道に、さらに過疎地な「富良野線」を残してくれとは無理難題かもしれない。

旧北陸街道。

金沢らしくなってきた。

市内に入ると、ますます、

金沢らしくなってきた。

金沢市内

クルマが多いのに、めっちゃ走りやすかった。

しかも金沢市内。
僕が、信号機のない横断歩道で待っていたら、
クルマが止まってくれた!

マジですか!
ここはヨーロッパ⁈
イギリス⁈
ニュージーランド⁈

金沢、こりゃ民度がかなり高いぞ!

それから気をつけて観察してみた。
すると、
だいたい7割から8割のクルマは
横断歩道に人が待っていたとき、
手前の停止線で止まる。

北海道なら90%が無視する。

美瑛町なら99.9%が無視する。

金沢、民度高い。
見た目やうわべだけじゃなかった。

金沢市内、外国人多い。

そして、

綺麗なひとも多い。

新潟市内でやられて、
富山で二軒連続で断られた自転車のスポーク折れ修理。

金沢も、基本的に「いちげんさん」はダメだよなーと思いつつ、ドアを叩いた。

飛び込み一発でやってくれた。
いちげんさんなのに。

金沢城近くのケイジー(KG)さん。
おしゃれなプロショップだ。

外見からは、絶対に顧客以外は相手にしてくれないだろうと思ったけど、違った。
めちゃ気さくだった。

うわー、おれ金沢に住みたい。

それにウチの奥さん。
着物めちゃ似合うから、金沢いいかも!

メシは美味いし、人はいいし、
綺麗なひとも多いし。

金沢いいかも!

湯のみで飲むウイスキーにも

すっかり慣れた。

本日の走行距離、62km。










DAY17.18. 富山に帰って旅の続きへ。その前に腹ごしらえ『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月19日 | 自転車の旅 国内
預けっぱなしにしている自転車を受け取りに、
富山に帰ろう。


旅を続けるのだ。

サンダーバード
発進!

その前に、腹ごしらえしなきゃ。
写真左隅に写っている「立ち食い」へ

店内はきょうも、

おじさんでいっぱい。
おじさんグルメ。

ダシの香りがたまらん。

お昼ごはん完了。
さあ、金沢、富山へ。

サンダーバード、今度こそ発進。

金沢で北陸新幹線に乗り継いで、富山に着いたら夕方だった。
乗り鉄でも腹は減る。

富山駅で、今夜の夕飯の駅弁を買う。

トラムに乗る。

レトロかわいい。

宿に戻ってきた。
おかえりなさいと迎えられて、
なんだか嬉しい。

さあ、明日の朝から旅に戻るのだ。

やや、その前に、
腹ごしらえせんと。

また食うんかい。

走らんでも腹は減るもの。

富山の駅弁といえば、

これしか思いつかない。

この時点でもう、興奮度MAX。

開けますよ。

き、き、き、き、

きました!

さらに、ムキムキします。

ひ、ひまわりか!🌻

たまりません!

びっしり詰まってます。

押し寿司なので、見た目以上に御飯の量はあります。
たぶん、大どんぶり一杯くらい。

サーモンは、〆鮭。さらに押し寿司で圧縮されているので、
お刺身に換算したら、
大どんぶり一杯のメシの上に隙間なくびっしり。
くらいの量だと思います。

女性なら2人前、
男性でも充分な食べ応えあり。

お値段は、一段で1000円〜1500円。

もう、

鬼うま。

たくさん食ったから、
明日からたくさん走らんと。

明日からの天気はと…

悩めるチャリダーの夜は更ける。

昨日+きょうの走行距離、0km。

DAY16 チャリの旅、一時休み 『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月17日 | 自転車の旅 国内
行動記録として。

チャリ旅は私的な理由で
三日間ほどお休みします。

朝9時半、
富山市内は雨。

環状線トラムで富山駅へ

北陸新幹線に乗車。

金沢へ。
金沢も雨だった。

金沢で乗り換え。

金沢から特急サンダーバードで、

京都へ。
途中、琵琶湖あたりから晴れた。

京都で乗り換え。

京都から新快速で、



三ノ宮へ。

三ノ宮で乗り換え。

三ノ宮からポートライナーで、



医療センターへ。

午後3時過ぎ到着。

富山の宿を出てから6時間後のことであった。

持ち物はコレひとつ。

中身は財布とボールペンと扇子と文庫本。

ま、当然、

夜はこうなります。

先月、大がかりな手術をして死にかけていた母は、背すじがピンと伸びて、
自力でサクサク歩行していた。
土産の「富山のます寿司」も、ペロリと食べた。

脱力したというか、安心した。

コンビニで安い白を買ってきて、

コップで飲む。
ささやかな祝杯。

自転車も荷物もヘルメットも、
全部、富山に置いてきた。

取りに行かなきゃね。

本日の走行距離、0km



DAY15. 北陸/ 自転車屋なぜ冷たい? 黒部市ー富山市『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月16日 | 自転車の旅 国内
旅館のメシが、めちゃめちゃうまい。

一泊二食6500円のビジネス旅館。
工事関係者や技術メンテナンス系の泊まり客が多いようだ。
昨夜は男祭りだった。
いやたぶん、

昨夜

メシは、特に豪華というわけでもないのだが、
昨夜は、何かのアラでダシを取った味噌汁が絶品だったし、
今朝は焼き魚が完全なる高級料亭の味だった。

今朝もご飯粒ひとつ残さず食べた。

また来よう。

途中のマクドナルドに立ち寄って朝のコーヒーと、ウォシュレットでビッグベン。WIFIで昨夜のブログをUPする。
きょうは近距離なので、急がない。

富山県の道は広くて快適。

段差がほとんどない。

段差といえば、
新潟市内の歩道の連続段差攻撃に耐え切れず、後輪のスポークが一本破断した。
まあ、36本のうちの一本だから
どうってことないけど、
やはり気にはなる。

きょうは近距離だし急がない。
富山には昼過ぎには着いてしまうから、

富山で直そう!

って思ったわけです。
富山へGO GO!

遠くの高い山は、

冠雪していた。

全速力を出してみたが、

無理だった。

北陸新幹線だ!

本数はあまり多くはない。

でかい川を渡る。

鮭は見えなかった。

富山県の道はあくまでも、広くて走りやすい。

新潟県との境を越えてからというもの、
富山県側はチャリダー別世界だ。

さてと。
富山市街地が近いので、
iPhoneで調べた全国チェーンの大型自転車店Aに行く。

「スポークが切れたんですけど、直してもらえませんか?」

しかしもう、いきなり最初からネガティブな反応なのだ。
やれトレック(メーカー名)は扱ってないの、
スポーツ車の部品は置いてないの、
(それでも適合するスポークは見つかった。当たり前だ、普通の700cだ)
やれ他のお客さんが先だから預かりになるの、
自己責任だの。
あーだこーだ。

ああそうですか。

お礼がわりにそのスポークを50円で買い取って辞した。

… 。

別の自転車屋さんに向かう。
今度はれっきとした地元の自転車屋さん。
グリースで真っ黒な感じに胸躍る。

しかし!

見もせずに、
「出来ない、出来ない」と。

すみません、すみません。
なぜ謝ってるんだろ俺。

一切反論せずに辞した。

〇〇さんならやってくれるかも。

みたいなこと言ってくれたが、2度あることは3度あると言うではないか。
次も同じような対応だったら、富山に憎悪を抱くかもしれない。
そうなるのは嫌だから、富山で修理するのはやめた。

今回は、たまたまに違いないが、
ニュージーランドやオーストラリアでは、
絶対にあり得ない事が二回連続で起こってしまったことはショックだった。

まあそのうち自分でやることにする。
携行工具しか持ってないけど、出来ないわけじゃない。
パンク修理のついでにやろう。

さあ、行こう。

富山市中心部にて。

この流れは確実に美瑛にも来ると確信している。

あがるよね!富山城。

真新しい、天守らしき建物は近年の建築。実際には天守閣のない城だったとのこと。

富山駅にて。

トラムの運転手さんは、実は女性。
しかも、かなりの美人。
近くで撮れないのが(本人が嫌がるだろう)
残念。

コンビニで晩飯さがし。

さすがは富山!

食べたいひとは、富山へGO!

本日の走行距離。

37.2kmだけど、寄り道込み。
真っ直ぐ来たら、33kmくらいだろうと思う。





DAY14. 北陸/ チャリダー危険「親不知」 直江津ー黒部『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年11月15日 | 自転車の旅 国内
昨夜は眠れなかった。

お寺に併設されたその古い旅館は、
建物は古いものの、
女将も娘さんも気さくだし、メシはうまいし、
風呂は明るく広く、部屋は暖かい。

広い建物に泊まり客は僕一人、
WIFIはサクサク繋がるし、言うことなかった。

しかし、夜。

何かいるのだな。
誰か。

コソコソ、カサカサと、誰かが廊下を歩き回ったり立ち止まったりする。

まあいいや。

何ごともなかったように朝がきた。
うまい朝飯を腹一杯いただいて出発だ。

海辺の国道に沿って、古い時代の鉄道跡を利用してサイクリング道が整備されていた。

日本にも
レール・トレイル
が、じわじわと増えてきた。

きたきた。
汽車ぽっぽー、な気分。

ぽっぽー!

中は案外と明るい。

サイクリング道に落ち葉。

落ち葉の上を走ると、なんだか
モガモガする。

橋の上から覗き込めば、

鮭が遡上していた。
力尽きた鮭

「ほっちゃれ」(北海道弁)も沈んでいる。

遡上を眺めに人も集まる。

「凄ーい!」

鮭、がんばる。

NZに住む僕の兄弟の、
古い親友が雑貨屋を営んでいるというので、グーグルmapを頼りに探して見つけた。

そうかそうか。
兄弟の親友ならば俺の親友だな。
どれどれ朝のコーヒーはこちらでいただくとするか。

目論見は外れたのだ。
ちょっと時間が早かったみたいだ。
残念。

目の前は日本海だ。

さて、走り続ける。

トンネルの連続。

サイクリング仲間。

「おはようございます!」元気に挨拶。

何か見えてきた。

凄くないか⁈

記念撮影。

船、好き。

北陸の難所「親不知」が近くなり、

危険・やばい道が増えてきた。

どっち行く?

もちろんコッチだろ。

やばいのは、どちらも同じこと。
それにしても…

ヤバ過ぎる。
ようやく出たら、

道はなかった。ただの廃線だった。
戻るのか?

仕方ない。泣

ここからは写真はない。

立ち止まれないし、大型トラックがすぐ脇を轟音たてて追い抜いていく。

難所「親不知」は、チャリで走っていいレベルをはるかに超えている。
気になる人は、

国道8号線 親不知

↑で、画像検索してくれ。

天嶮トンネル(最高標高)前で、規制。

正直、ホッとした。

もう無理。

おお?

お廻りするする!

この建物の裏へ回ると、

旧道があった。

トラックなし。
解放感半端ない。

さっき来た道が少し見えた。

死ぬかと思った。

旧道やっほぅ。

天高く、

絶景だけど、簡単に死ねそう。

富山県側に降りてきた。

県境の川を渡ると、

富山県!

ヤッホー!

解放感!

旧道を見つけるコツは、鉄道沿いに。

県道。たぶん旧国道。

富山県、明るい。

快適すぎる。

僕の影法師も嬉しそうだ。

明日からも、もっと南へ。

きょうはビジネス旅館。

一泊二食、6500円。メシうまいー。


本日の走行距離、92.8km。
迷走含む。