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ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

夢のあと

2015年04月28日 | 北海道の暮らし・生活
あたたかくなりました。
いえ、

むしろ暑いですし。(*^^*)

屋根からの落雪。

寂しいー!

今年の冬は記録的な雪の少ない冬でしたが、
それでも、
先月初めにはココには2メートル以上の雪の山がありました。

今朝9時ごろ

寂しー!

そして…。
きょう午後3時ごろ

ついに「その日」が訪れたのでした。

夢の続きはまた半年後に。
やっぱり北海道は冬がいいんです。

温暖な四国で生まれ育った僕たちが美瑛に引っ越してきた理由、それは、

『美瑛の丘が綺麗だから』
じゃあ、ないんです。

本当の理由は、
『美瑛の冬、すごくいい!』

特に、十勝岳連峰の雪には気が狂いそうなくらい感動しました。

また半年後に、
美しい夢の日々に出逢えますように。










おめでたいヤツら

2015年04月27日 | 北海道の暮らし・生活
何かうまいものはないかな。

冷蔵庫を漁っていたら、長いこと野菜室に転がっていたワインを見つけた。
確か、お客さんにもらったお土産。

ラッキーとばかり飲み始めたが、
どうも味がおかしいような気がする。

甘すぎるのだ。
それに、ちょっと古くなったような味もする。

ドイツのアイスワインのように甘くて
トロリとしている。
しかし、これはドイツワインではない。



なんやろか、これ?
赤玉ポートワインもびっくりな甘口なのだ。

しかも、

山ブドウの枝とか、
放置してカチカチになった古レーズンとか、
腐葉土の混じったような味もする。

「この味好かん」と言って奥さんは飲みかけのグラスを僕に押し付けてどこかに行ってしまった。

仕方なく僕は、その甘すぎるとろみのあるワインに氷を浮かべて飲んだ。
まあ、こうすれば飲める。
チューハイだと思えばいい。

しかし、だ。
なんとなくこの味には覚えがあった。

ドイツのアイスワインはともかくとして、
昔、まだ小学高学年のころ飲んだワインの味に似ているような気がしたのだ。

酔った父親に飲まされた、高級な何か。
インパクトのある味だったから記憶に残ったのだ。

そこで、
ラベルをもとに調べてみた。

一発だった。
僕の英語力のなさというか、無知というか。


Botrytised Riesling
カビの生えたリースリング、つまり、
リースリングの貴腐⁈

調べれば調べるほどに、ハイソでセレブなことばかり出てくる出てくる。
国際線ビジネスクラスで高い評価を得ているとか、なんとか。

貴腐ワインではないか!

わー!

なんだなんだ
急に、めちゃめちゃ美味く思えてきた。
(勝手な舌だ)

ワインの王にして、王のワインとか何とか、
ルイ14世に言わしめたという、
アレではないか!

王様気分だ! ニヤリ

さっきまで、

なにこれ安っぽい味
とか、
下品な甘さだね
とか、
料理にも入れられんわ
とか。

もう
本当に、本当に、
ごめんなさい!

安っぽいのは私です。
ワインの王様ごめんなさい。

そういえばアイスワインも貴腐ワインだろうか。
詳しくはないけど、凍った葡萄を収穫して作ると聞いたように思う。たぶん貴腐状態になるのだろう。
大学生のころ母親が秘蔵していたアイスワインを勝手に飲んだ上、
甘すぎてマズイとか言い放ったような。
ケンカになったような。
そんな記憶もある。

あれから25年。
やっと大人になったよ俺。
長いものには巻かれたい。

ちなみに、うちの奥さんは、
「私はやっぱり好かん」と言って、

今夜もこっちを飲んでいる。
紙パック入りオーストラリアワインお徳用2リットル、自由にお飲みください。の図。

ブレない人だ。

何なのよ?
もしかしてブランドとかに弱いん?

うちの奥さんはジクジクと痛いところを攻め立ててくる。

高貴なものに弱いダメ人間だと馬鹿にされながら、
琥珀色の甘いワインを、
めげずに飲んでいる俺なのだ。

さっきまで、冷蔵庫の中の匂いが染み付いたようだと思っていたが、
晩秋の森の、柔らかな土の香りに思えてきた。

ちなみに俺には、
リストとショパンの違いが、
未だにイマイチよくわからないのだった。(駄)








我が町の選挙。

2015年04月26日 | 北海道の暮らし・生活
きょうは美瑛町の、
町長選挙
町議会議員選挙
の投票日。

もちろん行ってきました。
投票してきました。


投票は美馬牛小学校?
ではなく、
美馬牛中学校で。

美瑛町が、外見だけではなく、
内面も、
「美しい村」になれるのか?
が問われる選挙。

自分の町の明るい未来を信じて、
大事な一票を投じます。




移住から、まもなく20年。しかし…

2015年03月14日 | 北海道の暮らし・生活
何年たっても絆は切れないもので、
残してきた仕事をまとめに、
北海道から、また土佐へ行かねばならぬ。
今年の冬は、本州四国と北海道の往復で何かと忙しい。


3月9日月曜日、旭川空港から羽田空港経由、伊丹空港へ。
羽田空港は雨。伊丹空港も雨だった。
傘を忘れたからバス停から実家までの歩きで濡れてしまった。


3月10日火曜日、現在の実家のある神戸市内からガイドの山小屋の営業車、軽商用バンで土佐高知へGO!
この日の北海道は嵐。そして遠い四国も吹雪いていた。


サービスエリアで休憩。一杯ひっかけた。
うどん島では、一杯といえば「うどん」を指すのだ。


割とストレスのたまる仕事なのだ。
限られた時間で人に会い、打ち合わせを重ねる。
いつの間にか土佐弁をしゃべりゆうが。
そーゆーふうになっちょるぜよ。


仕事を終えて神戸にとんぼ帰り。
ネオンの誘惑に…。


四国山地を貫く高知自動車道。
半分以上がトンネルながじゃ。


3月11日水曜日の午後、銀杏の一枚板まな板が欲しい僕は、まな板を探し回って元町の神戸大丸7階をウロウロ徘徊していた。

午後2時46分
ざわざわしていた店内が、突如として静まりかえった。

その時、時間が止まった。
ぴたりと。



約20秒後、
店内放送を皮切りに、何事もなかったように店員さんたちがしゃべり出し、オバちゃんたちのガハハ笑いが響きわたり、いつものブルジョア狂瀾が一気に戻ってきた。
誰も、黙祷の感想など語る人はいない。
そう、何事もなかったのだ。

がやがやがや、
がやがやがや、

こういうことにありがちな、
「私たち、いいことしてるわよ感」など皆無だ。オバちゃんは喋りまくり、ガキが騒ぐ。
まるでパチンコ屋。

がやがやがや、
がやがやがや、

いつもの昼下がり。

奇跡の20秒。
突然、キンと静まりかえった20秒。

一見無関係を装っているように見えるあのオバちゃんもこの金キラオバちゃんも、実は無関心なんかじゃなかった。そっと東北に手を差しのばしているのだと知った。

いいぞ、神戸のオバちゃんたち。
泣けてきたぞ。(泣かないけど)


3月12日木曜日、北へ向けて北上開始。

京都どすえ。

名神高速は戦場ぜよ!

関ヶ原は残雪あり。

名古屋からフェリーに乗って北へ。

名古屋発仙台経由、苫小牧行き二泊三日。
吉田拓郎の、あの有名な歌、
苫小牧発ぅ仙台行きフェリーぃ♪の、
あのフェリーなのだ。


3月13日金曜日、フェリーは福島県沖を航行中。
波間の貨物船の向こうに見えるのは、


ちょっと遠いけど、まさにあのフクイチだった。

悲しい色やね。



微力ながら、
これからも何かの形で、
力になりたいと思う。
理由なんてない。