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ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

DAY5-6 旅チャリダー、札幌で怒鳴られる『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年11月02日 | 自転車の旅 国内
雨雲と抜きつ抜かれつ、
石狩平野を南へ向かう。
お昼前にパラパラきたが、なんとか札幌に逃げ込みセーフ。

途中、札幌郊外の江別は車道がやや混んでいた。
車道の左隅を走っていたら、
後方からきた白いクルマから追い越し際に
助手席のウインドー全開で何やら怒鳴られた。
なんと言っているのかはわからなかったが、車道走行への苦言をぶつけられたと察した。

いまも自転車の車道走行に不満をもつひとは少なくないと思う。
だからといって感情を行動に移すひとは稀有ではあるけれどゼロではない。
地域性による違いも少なからずある。

ここで、
自転車は車道OKなんだと
「権利」を押し通すのもいいが、ここはいったん歩道にあがることにした。
速度は落ちるし歩行者に申し訳ないし段差ダメージも辛いが、場の空気を察することも大事だろう。

全国には4〜5県ほど自転車に極めて辛い県があるが、北海道で怒鳴られたのは初めてで意外だった。
ちょっとショックだ。

昼下がりには札幌のユースホステルに着く。ここは古い友人が、管理人というか、宿主的な、ホテルで言うところの「支配人」をしているから気を使わない。
のんびりできる。

明日は雨のようなので溜まった洗濯をして、
読書などして過ごそう。

現在地、
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約170km



今にも降りだしそうで、先を急ぐオレ


しかし、ここは素通り出来なかった。
札幌白石の「秀岳荘」


徒歩5分以内にスーパー2、コンビニ3、飲食多数そのうちひとつは回転寿司トリトンという脅威の立地なのに閑静な奇跡の立地なのだ。しかも1泊3000円。gotoでさらに35%引になる。マジか!!


2泊目。洗濯したり、のんびりしていたら、


昼前から晴れてきた。天気読み失敗。


カップヌードルminiの容器はコーヒーカップにピッタリだった。マイカップに決定。



DAY2-4 芦別-赤平-歌志内-美唄『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年10月31日 | 自転車の旅 国内
2日間も降り続いた雨がようやく上がった。
行こうよ「美唄焼き鳥」!
モチベーションは大事。

芦別、赤平、歌志内と、
かつて日本一先進的だった地域を走る。
炭鉱が閉山した今は、のどかな山里だ。
かつての繁栄した町が、
野生動物が暮らす森に戻りつつある。

歌志内から砂川までは、
昔、石炭を運搬していた線路の跡を走る。
旧歌志内線(昭和63年廃止)跡がレイルトレイルに整備されていた。

国道12号に出たら
石狩平野。まっすぐな道。
やたらとお寺が多い。

昼には美唄に着いてしまった。
だから昼ご飯は
『美唄焼き鳥』にgoto!
致し方ない。

現在地、
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約110km。



美唄に来たら、致し方ない


かつて石炭を輸送した線路はレイルトレイルになっていた


周囲はシカの足跡だらけ


国道12号、奈井江の道の駅にて「測量基準点」



DAY1 晩秋の美瑛を出発『日本列島縦断チャリの旅2020』

2020年10月28日 | 自転車の旅 国内
北海道のド真ん中あたり、
美瑛町『ガイドの山小屋』を出発、
目指すは九州。
チャリで行く。

1時間ほどで中富良野の「ファーム冨田」の前を通過、
そのまま富良野を経て、
空知川に沿って走る。

めちゃめちゃ雪虫が飛んでて、
2、3匹食べた気がする。
雪虫とは名前はカワイイけど
正体はアブラムシなので
いろいろ困る。

お昼ごろ
芦別の巨大な観音様のお膝元に至る。
道の駅で、
芦別名物「ガタタン」食べて大満足。

現在地、
美瑛町美馬牛『ガイドの山小屋』から
約55km。


芦別といえばコレだな


空知川に空が映り込む


芦別といえば炭坑夫の男メシ「ガタタン」だ




長距離旅チャリダーは裁縫が好き

2020年10月19日 | 自転車の旅 国内
自転車旅に出発する準備を進めていたら、
あれや、
これや、
いろいろあります。

そういえば、
昨年のチャリ旅でパニアバッグのバックルが割れたっけ。
 
そのまま放置してたわけで。
割れたバックル取り外して、
適当なもの探してきて、
交換。
 
同じオルトリーブの引退したバッグから移植。
 
オルトリーブはドイツのメーカーで、
質実剛健。
頑丈で長持ちする旅バッグを作ります。
 
日本では、
わかってるひとが使ってる程度ですが、
たぶん、
ほとんどの世界旅チャリダーはコレを使っていると思います。
 
あまりモデルチェンジをせず、個人でガシガシ修理可能。
20年前のバッグも現在のバッグも同じものなので部品の流用ができるし消耗部品は最初からスペアが同梱してあるしで、話が早いわけです。

ボクも縫製を解いて割れたバックルのみを交換、ミシンで縫い直して1時間程で完全に修理完了しました。
 
日本メーカー製だと間違いなく新品を買い直しになるところです。
 

オルトリーブの赤いパニアバッグ。
ハードな旅には欠かせない相棒。
これでまた今年も旅ができます。
道具は大事。


旅も長くなるといろいろあるので、


特に裁縫道具は必須だと思ってます。
 
雪が降る前に
南に向けて走り始めなきゃ。
 
今年もまた、
ひとりの自転車旅人に戻ります。
 
北風に乗って、
日本列島を縦断するつもり。
 
楽しみだな。
 
 
 
 

DAY43 九州 / 宮崎空港と鹿児島空港、チャリダーの利便性が良いのはどっちだ⁈『日本列島縦断 自転車の旅 2018』

2018年12月18日 | 自転車の旅 国内

12月14日(金)撤退を決めた朝。
きょうもいい波、いい天気。

翌日には鹿児島市にゴールのはずだったが…
仕方ない。

朝日を浴びながら宿をあとにして、

日南市の中心・油津駅で、チャリ仕舞いする。
いわゆる「輪行」(りんこう)だ。


車輪やペダルを外して、
フロントフォークを内側に向け、変速機を内側に折って固定し、フレームを車輪で挟んで固定する。

ものの10分で、

こうなってしまう。
運搬用のバッグに収めたら、
「輪行自転車」、という状態になる。

パニアバッグも、パタゴニア・ブラックホールバッグにドカドカと放り込んでしまうとスッキリする。

僕のパタゴニア・ブラックホールバッグは2002年前後のモデルで、ゴムボートの素材で出来ている。水たまりに落ちても浮くし、投げても引きずっても平気だ。もちろん担ぐことも出来るから移動がラクでいい。現行のブラックホールバッグも機能的で悪くないが、愛用の旧ブラックホールバッグも頑丈で痛まないから捨てる理由はない。ずっと使い続けている。

駅、ホーム。

朝8時だというのに僕一人だった。

旅は終わりなのだ。

南宮崎行きの普通列車がやってきた。
約一時間ほど普通列車に揺られたあとは、

宮崎空港線に乗り換える。
宮崎市の郊外「田吉駅」で乗り換えて、もうひと駅で宮崎空港だ。

ところで、
●宮崎空港
●鹿児島空港

どちらがチャリダーのアクセスがいいか?

どっち?

ズバリ、宮崎空港だ。

●宮崎空港、JR乗り入れあり。
●鹿児島空港、バスのみ。

ご存知の通り、ほとんどの空港リムジンバスは輪行自転車を預かってもらえない。鹿児島も同じ。(確認済)
キレて抗議して無理矢理押し込んだりする方もいるみたいだが、そういうみっともないことはやめておこう。

だから、JR乗り入れが、有り難い。

では、自力アクセス(自走)はどうか?

●宮崎空港、平野の海沿い
●鹿児島空港、山の上。標高270m以上、鹿児島市中心からの距離40kmあまり

このように、鹿児島空港への最後のアクセスはちょっとしたチャレンジだ。
空港に着いたら汗だくなのでシャワー必至。
シャワーはラウンジで1000円(税別)で借りられる。

だから、
●最後はスマート派は、宮崎空港。
●最後まで体脂肪燃焼派は、鹿児島空港が良いと思う。

さて。
僕は宮崎空港から、
羽田空港で乗り換えて、
北海道北部の旭川空港へ帰る。

乗り継ぎ待ち時間を含めて、
だいたい5時間くらい。
日本列島を縦断するのだ。

羽田空港で、

いつもの店で、

いつものメシを食う。

家に帰ったら、

真冬だった。
今年は雪が少なめだ。

自転車は、

物置に直行。たぶんこのまま春まで冬眠する。

予定よりも3日早く帰ってきた。
日曜日の夜は鹿児島で
大河ドラマ「西郷どん」最終回を見るはずだったのに、果たせなかった。

全鹿児島がひとつになり、
全鹿児島が泣くだろう。
その中で、一緒に号泣したかった。

その時間を鹿児島で、
薩摩で共有したかった。

それが出来なかったことが、
残念だ。

今年の旅は終わった。

北海道北部から南九州へ、
日本列島をスパッと縦断した。

でも体重は、
せいぜい5キロくらいしか減ってないぞ?

しかも、古傷を痛めてしまい、

いま病院の待合。

やれやれだな。