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ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

天然の雪洞

2023年02月12日 | バックカントリーとパウダースノー
きょうはヤマでは雪がやや激しく降るような気がしたので、
「天候急変!ビバーク決定!」
という想定でバックカントリースキーツアー。

原生林の奥深くにあるヒミツの天然雪洞を
目指しました。

今シーズン2回目の利用。
10年くらい前に偶然見つけた天然雪洞です。
原生林のなかにあるので、自分でもなかなか見つけるのが大変だったりします。
 
外から見ても地下空間の存在はわかりません。
 
地形とエゾマツと積雪が偶然作り出した半地下構造の雪洞の中は思いのほか広くて、
ほぼ円形。
3〜4人用のテントが張れるくらいの広さがあり、ドーム状の天井なので竪穴式住居かイグルーのような雰囲気。
詰めて座れば10人程度収容可能かと思います。
緊急時には本当にビバークが可能な天然の雪洞です。
 
ただ、本日の山小屋天気予測はハズレ。
 
曇り空ながら視界も良く雪も上々、
後半はビバークどころか大きく遠回りして森歩きをでっかく楽しむこととなりました。
 
ただ、ヤマからの帰り道は予想通りのボタ雪吹雪になってしまいましたが、下界に降りてきたら嘘のように美瑛は晴れていました。
 
まあ、よくあることですね。
 
 

きょうのお仕事

2023年01月28日 | バックカントリーとパウダースノー

ああ、忙しい忙しい。

 


天気/くもり 
気温/−15℃ 
雪質/さらさら

ちょっと叫んでいいですか?

「北海道、好きだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ありがとうございました。

 

きょうのお仕事 詳細はこちら

十勝連峰バックカントリーツアー パウダースノートレッキング・ビギナーズ 半日コース

- ガイドの山小屋 (yamagoya.jp)

 
 

大雪山系の原生林を歩いてみたら

2023年01月27日 | バックカントリーとパウダースノー
大大大大大寒波が過ぎ去り、
(美瑛は何ともなかったんですけどね…)
山々も落ち着いたようなので、
山歩きに行ってきました。

今週末からは3月までバックカントリーツアーの日程がびっしり詰まっているので、たぶん今シーズン最後のひとり歩きです。
とは言っても、週末のツアーの下見を兼ねていますけどね。

ここ5年ほど足が遠のいていた森。
いわゆる滑り系バックカントリースキーの対象にならないので誰も人に会わず、いや、むしろエゾシカとかクマゲラにめっちゃ遭遇する、
(冬眠中だけどヒグマもいる、たぶん)
いやもう、地味でリアルな
「さわやか自然百景」みたいな場所。
一人歩き好きにはたまりません。


大シカの足跡を追う


お宝発見
黒い物体は高級漢方薬カバノアナタケ


あちこちに作品を…
ハクション大魔王のつもり


残して歩く…
バイキンマンのつもり


巨木の跡
バベルの塔みたいだ
見たことないけど


あれ?ここどこ?
GPSは持たないので勘が頼り

ともかく静寂。
人の気配ゼロ。
無音。たまに木々から雪がザーッと落ちてくる音だけ。

ふと気づくと、
森の奥から太鼓?のような音がするんですよ。

ドンドンドンドン
ドンドンドンドン

正確な一定のテンポを刻んで、
ドラム?

確かに聞こえるんです。

え?
何?何?
やばくない?

耳を澄ませます。


自分の心臓の鼓動でした。

深くて粘り気のある雪をこぎながら、ずーっと歩いてきたので、少し力強い鼓動になっていたのでした。

静かすぎる。

でっかい大シカがのそのそ歩いていました。

大雪山系の深いところにある原生林、
5年ぶりに来てみると植生が変化しており、
違う所に迷い込んだような気がしました。

GPSを持たずとも、ピタッと狙いどおりの場所にたどり着く名人芸を持っているんですけど、きょうは50mくらい誤差が…。
まだまだ日々精進しなきゃいけないな、って思いました。









冬が楽しみな皆様へ!

2020年08月25日 | バックカントリーとパウダースノー
お盆も終わり、
美瑛の丘には赤トンボが飛んでます。
冬の皆様、お元気ですか?

台所で小麦粉みながら、
「ああ白い粉吸いてえ!」なんて
アブナイこと考えたりしてませんか?

はい。
ワタシも同じです。

前シーズンがコロナ野郎のせいで不完全燃焼で終わってしまったものですから、

メラメラ、メラメラ、

冬に向けてヤル気満々だったんですが、

夏が去り、
冬の準備やらプランを立てるこの時期を迎えて、
いろんな事情が交錯してゴチャゴチャしてきました。

現時点では、
冬の営業の可能性は五分五分です。
いっぽう、
廃業の可能性はゼロです。

このままでは終われない。
五分の可能性にかけて
ネチネチと、
準備を進めていきたい。

11月には決定して
スケジュールを出したい。

例年よりも若干遅めの発表にはなりますが、
どうかもうしばらくお待ち下さい。

言うまでもありませんが、
冬山ガイドの仕事は皆様の命をお預かりする仕事です。
楽しいだけでなく、私の命を賭けて皆さまの安全を全力でお守りします。
その準備ができると確信した時は、すぐにお知らせします。

どうかご理解ご承知おきいただきますようお願いいたします。

それでは、
またお会いできる日まで、
どうか皆さま、ご健康で。

我々は、十勝連峰の白い粉とともにあり。


ガイドの山小屋
社長