木の芽立ち

　ずっと前から思うとることがあって、この時期を「木の芽立ち」と云うが、身体の調子が悪うなったり、精神的にも患う人が多かったりするのを見ながら、先人が残してくれた言葉、「木の芽立ちの頃は用心しんさい」は、今日みたいな風が吹いたり気温が下がったりすることだけを注意しとるんじゃのうて、目に見えん莫大な「芽生え」のエネルギーに呑み込まれたり、負けたりせんよう用心しろ‥と云うことではないんかと‥

　人間も生きものじゃけぇ、その心身も、森羅万象の中の環境に刺激されたり反応したり、影響されたりするはずで、満月の日に事故が多いとか、潮の満引きで人の生死が関係するとも云われるんは、そう云う意味でもまんざら迷信じゃないんじゃろう。

　宇宙のうねりの中で、潮の干満や四季が巡ったり、そう云う奇跡的な天体の環境の中で適応して生存しとるわしらホモ・サピエンス（サピエンス）がその影響を受けんわけがないんであって、この「木の芽立ち」と云う【植物】が出す莫大なるエナジーに、デリケートな人たちは、過敏に反応し、体内のコントロールが出来んようになるんじゃないかと思うんよ、わしゃあ。

　ほいじゃけ、この時分は気をつけようね‥と云うお話し‥がしたかった。


　【本日のお試し】店の玄関脇で、サンセットを眺めながらチョイとテラス気分。