昨日の iPad 2 発表の場をスティーブジョブズ氏が取り仕切った。
事前告知はなかったとされているが、アップル社を話題とするブログや掲示板では彼の登場があたかも既定事実であるかのように取り扱われていたので驚きはなかった。
むしろ彼がステージに上った瞬間に、アップル社の株価が$3以上も上昇したという事実のほうが不思議だ。
まず第一の疑問は、ウォール街の人々はアップル社の株を売買する時にアップル社について調べないのだろうかと言うこと。
新製品を楽しみしながらフォローしているだけで昨日のジョブズ氏の登場は当然だと分かる。
iPad 2 は彼が心血注いで開発を指揮した製品だ。
その発表会見に登場するだけではなく、人々に紹介する中心的役目を担うのは当然だと思う。
さらに、彼自身の口から上記の心情を吐露する発言があったことは既に報道されている。
先日の大統領との昼食会で後ろ姿と頭のてっぺんしか公開されなかったことなどを根拠に、彼は人前に出てこられる状態ではないという記事が見られたのは事実だ。
ただ、きちんと読めばそれが憶測記事にすぎないと分かるのだが。
次の疑問は、彼の健在ぶりを見るだけでこれだけ株価が動くと言うことは、彼の後継者が誰であれCEO就任時には株価が暴落するのだろうかという点。
ジョブズ氏の病気療養休暇は史上最高の業績と抱き合わせで発表された。
その作戦が功を奏して、大きな株価の変動を避けることが出来た。
CEO交代についても同様のシナリオを描くのだろうか。
確かに今回の会見を見てもジョブズ氏の戦略には一貫性があることがわかる。
アップル社の最大の強みである総合サービスだ。
ハードウェア、ソフトウェア、クラウド、ネットワークとインターネット検索以外の全てをパッケージとして提供してくる。
他のどの会社にも真似が出来ない。
ジョブズ氏によれば、検索についてはグーグルとの蜜月時代に棲み分けを行ったため参加しなかった、とのこと。
グーグルの携帯電話OS参入で全面戦争に突入した時の言葉だ。
一方、マイクロソフトやグーグルはソフトウェアを提供するだけでハードウェアを作らない。
そのため、八方美人的なソフトを仕上げる必要がある。
全ての機器に対応したソフトウェア・アップグレードなど到底不可能だ。
第三のソフト開発会社もしかり。
限られた機種での作動を保証するしかない。
例えば、画面の解像度だけとっても千差万別で、画面表示だけで膨大な数のリソースを準備する必要がある。
そのためもあり、アンドロイドのタブレット用ソフトは未だに100種類に満たない。
iPad 用ソフトが6万5千種類にも及ぶ事実の前ではただ呆然とするしかないだろう。
この状況は、以前、富士通のPCの方がハードウェア的には優れていたにもかかわらずNECのPCが市場を独占することとなった歴史を思い出させる。
その際、使えるソフトの差が命運を分けた。
今回もアンドロイドはソフト面でのサポートを強化しないと絶滅する運命だ。
ハードウェアメーカーは自分たちの製品の方が iPad よりスペックが優れていると強調するが、その機能をフルに発揮させるソフトがあってこそ優位性を示すことが出来る。
残念ながらソフト開発能力がないために、ソフトが改善されると対応しかねる状況が生じる。
そこでソフトのアップグレードには対応していませんなどと開き直る日本の某電機メーカーなど、ユーザー無視も甚だしい。
こういった現状では iPad, iPad 2 の独走を止めるのは難しいだろう。
iPod, iPhone, iPad と3製品続けて大ヒットを飛ばしたアップル社の秘密はもちろん iTunes だ。
この3製品に共通しているのが iTunes だと気づくには時間がかからない。
この無料のデータベース兼閲覧ソフト兼ショッピングソフトウェアがアップル社のハートだ。
ここに2億ものアカウントがクレジットカード番号とともに登録されている。
この事実だけでアップル社のビジネスモデルが成功していることを示している。
これによって、ショッピングが容易になるだけでなく、ソフト開発者に支払う種銭が確保できる。
大きな市場が形成されたため、優秀なプログラマーが集結してさらに市場を拡大するという連鎖反応が起きた。
アマゾンも同様なモデルで成功している。
つまり、多くの小売業者がこのクレジットカード情報の元に集まってきて大きなマーケットを築いている。
スティーブ・ジョブズ氏の先見の明に脱帽だ。
事前告知はなかったとされているが、アップル社を話題とするブログや掲示板では彼の登場があたかも既定事実であるかのように取り扱われていたので驚きはなかった。
むしろ彼がステージに上った瞬間に、アップル社の株価が$3以上も上昇したという事実のほうが不思議だ。
まず第一の疑問は、ウォール街の人々はアップル社の株を売買する時にアップル社について調べないのだろうかと言うこと。
新製品を楽しみしながらフォローしているだけで昨日のジョブズ氏の登場は当然だと分かる。
iPad 2 は彼が心血注いで開発を指揮した製品だ。
その発表会見に登場するだけではなく、人々に紹介する中心的役目を担うのは当然だと思う。
さらに、彼自身の口から上記の心情を吐露する発言があったことは既に報道されている。
先日の大統領との昼食会で後ろ姿と頭のてっぺんしか公開されなかったことなどを根拠に、彼は人前に出てこられる状態ではないという記事が見られたのは事実だ。
ただ、きちんと読めばそれが憶測記事にすぎないと分かるのだが。
次の疑問は、彼の健在ぶりを見るだけでこれだけ株価が動くと言うことは、彼の後継者が誰であれCEO就任時には株価が暴落するのだろうかという点。
ジョブズ氏の病気療養休暇は史上最高の業績と抱き合わせで発表された。
その作戦が功を奏して、大きな株価の変動を避けることが出来た。
CEO交代についても同様のシナリオを描くのだろうか。
確かに今回の会見を見てもジョブズ氏の戦略には一貫性があることがわかる。
アップル社の最大の強みである総合サービスだ。
ハードウェア、ソフトウェア、クラウド、ネットワークとインターネット検索以外の全てをパッケージとして提供してくる。
他のどの会社にも真似が出来ない。
ジョブズ氏によれば、検索についてはグーグルとの蜜月時代に棲み分けを行ったため参加しなかった、とのこと。
グーグルの携帯電話OS参入で全面戦争に突入した時の言葉だ。
一方、マイクロソフトやグーグルはソフトウェアを提供するだけでハードウェアを作らない。
そのため、八方美人的なソフトを仕上げる必要がある。
全ての機器に対応したソフトウェア・アップグレードなど到底不可能だ。
第三のソフト開発会社もしかり。
限られた機種での作動を保証するしかない。
例えば、画面の解像度だけとっても千差万別で、画面表示だけで膨大な数のリソースを準備する必要がある。
そのためもあり、アンドロイドのタブレット用ソフトは未だに100種類に満たない。
iPad 用ソフトが6万5千種類にも及ぶ事実の前ではただ呆然とするしかないだろう。
この状況は、以前、富士通のPCの方がハードウェア的には優れていたにもかかわらずNECのPCが市場を独占することとなった歴史を思い出させる。
その際、使えるソフトの差が命運を分けた。
今回もアンドロイドはソフト面でのサポートを強化しないと絶滅する運命だ。
ハードウェアメーカーは自分たちの製品の方が iPad よりスペックが優れていると強調するが、その機能をフルに発揮させるソフトがあってこそ優位性を示すことが出来る。
残念ながらソフト開発能力がないために、ソフトが改善されると対応しかねる状況が生じる。
そこでソフトのアップグレードには対応していませんなどと開き直る日本の某電機メーカーなど、ユーザー無視も甚だしい。
こういった現状では iPad, iPad 2 の独走を止めるのは難しいだろう。
iPod, iPhone, iPad と3製品続けて大ヒットを飛ばしたアップル社の秘密はもちろん iTunes だ。
この3製品に共通しているのが iTunes だと気づくには時間がかからない。
この無料のデータベース兼閲覧ソフト兼ショッピングソフトウェアがアップル社のハートだ。
ここに2億ものアカウントがクレジットカード番号とともに登録されている。
この事実だけでアップル社のビジネスモデルが成功していることを示している。
これによって、ショッピングが容易になるだけでなく、ソフト開発者に支払う種銭が確保できる。
大きな市場が形成されたため、優秀なプログラマーが集結してさらに市場を拡大するという連鎖反応が起きた。
アマゾンも同様なモデルで成功している。
つまり、多くの小売業者がこのクレジットカード情報の元に集まってきて大きなマーケットを築いている。
スティーブ・ジョブズ氏の先見の明に脱帽だ。