エールフランス447便の墜落事故に関する事実公表が行われた。
機器類で異常が見つかったのは速度計だけ。
失速時には機種が10度以上上を向いていたという点が指摘されている。
パイロット達はさらに機首を上げる操作をしていたという。
公表された事実経過を追ってみたい。
機首を上げたまま飛行機は毎分1万フィード以上の速度で落下し始める。
飛行機は毎分1万フィート以上の速度で落下を続ける。
これを見ると、失速の恐れがあるときに機首を上げて高度を維持しようとしていたことが分かる。
各新聞によると、パイロットの養成所では失速したらとにかく高度を保てと教えているらしい。
多くの専門家は、失速時には機首を下げて速度と浮力を確保するべきだと述べている。
矛盾していないだろうか。
今回のケースを見ると、機首上げによって速度が落ちて(時速200キロ以下)浮揚力を失っていたことが分かる。
養成所での教え方を変えるべきだという意見に納得した。
事故の発端となった速度計の異常については、希でないという。
エアバスの速度計はよく凍結して動かなくなるらしい。
それによって自動操縦が解除された際の操縦法をパイロットが熟知しておく必要があるという論調には驚いた。
手動操縦の技術が十分でないと言っているに等しいからだ。
来週、国際線のフライトを利用する予定となっている。
やはり航空会社は値段ではなく、パイロットの腕で選びたい。