先ほど iOS4.3 がリリースされた。
まず、アップデートが可能な機種を見てみよう。
iPad, iPod Touch (3G,4G), iPhone (3GS, 4) が対象機種だ。
予期されていたことだが、iPhone 3G の引退勧告が現実のものとなった。
今年の夏には iPhone 5 が発売されることも考慮するとそろそろ潮時だろう。
iOS のアップデートの前に重要なのは iTunes が 10.2.1 (最新版)でなければならないという点だ。
それ以前のバージョンではモバイル機器のアップデートができない。
参考までに最新の iOS バージョンは3月9日現在で以下の通りだ。
Name | Device | Current Version |
iPod Touch(2G) | (iPod2,1) | 4.2 (8C148) |
iPod Touch(3G) | (iPod3,1) | 4.3 (8F191) |
iPod Touch(4G) | (iPod4,1) | 4.3 (8F191) |
iPhone | (iPhone1,1) | 3.1.3 (7E18) |
iPhone 3G | (iPhone1,2) | 4.2 (8C148) |
iPhone 3GS | (iPhone2,1) | 4.3 (8F191) |
iPhone 4 | (iPhone3,1) | 4.3 (8F191) |
iPhone 4 (CDMA) | (iPhone3,3) | 4.2.6 (8E200) |
iPad | (iPad1,1) | 4.3 (8F191) |
iPad 2, 1 (WiFi) | (iPad2,1) | 4.3 (8F191) |
iPad 2 ,2 (GSM) | (iPad2,2) | 4.3 (8F191) |
iPad 2, 3 (CDMA) | (iPad2,3) | 4.3 (8F191) |
AppleTV (2G) | (AppleTV2,1) | 4.2 (8F191m) |
今回のアップグレードのハイライトは、Personal Hotspot (ルーター機能)の内蔵だ。
GSM系の電信会社が認めればすぐルーター機能が使える様になった。
AT&T用の iPhone 4 もテザリング用のデータプランに加入すれば iPhone 4 をルーターとして使える様になった。
ベライゾン(CDMA)用の iPhone 4 はCDMA機器が異なるベースバンドを使用しているため、まだ iOS 4.3 が対応していない。
もうしばらくの辛抱だ。
欧米の電話会社はほとんどテザリングを解禁しているが、日本のソフトバンクはどうやらテザリングを認めない方針らしい。
ソフトバンクの広報によると「日本では対応していない」と表現しているが、携帯電話側は対応しているがネットワーク側で制限しているというほうが正確だ。
次に、ウェブページ表示速度が2倍以上速くなったことも特筆できる。
実際に使用してみると、ブラウザー(モーバイル・サファリ)が非常に軽快になったことに気づく。
これは、OSXのサファリから Nitro エンジンを移植してジャバスクリプトの速度を倍以上に高めたことによる。
このアップグレードは歓迎だ。
最後に、ホーム・シェァリングの強化も目玉だ。
iTunes だけでなくサードパーティーのアプリもエア・プレイを使用できることとなった。
つまり、AppleTV を通じた映像の配布と、Airport Express (日本では AirMac Extreme)を通じた音声の配布が可能となった。
iPhone や iPod, iPad で撮影した動画や写真のスライドショーをワイヤレス・ネットワークを通じて大画面テレビで視聴できるという仕組みだ。
細かいところでは iPad (iPad 2 も)の横スイッチをミュートボタンにしたり、オリエンテーションロックにしたりとカスタマイズできるようになった。
今日は全く問題なくアップデートが完了した。
ここまで試した範囲では、動作も順調でウェブ閲覧の速度向上を楽しんでいる。
試した機種: iPad, iPod Touch 4G, iPhone 3GS, iPhone 4
情報なし:iPod Touch 3G, iPad 2 (3月11日に購入できれば即テストする予定)