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その後の展開

2010-04-24 10:05:35 | 日記
4月20日のブログで紹介したアップル社の技術者について予想された状況に加えて、予想外の展開が登場した。
まず、警察の介入。
これは当然だ。
カリフォルニア州の法律が公然と破られた訳だから、刑事事件に発展するのは必然だ。

民事に関しては微妙な点がある。
合衆国憲法修正第1条(言論の自由と)企業秘密の暴露との兼ね合いがあるからだ。
情報を違法に入手した場合、損害賠償を求められるのは当然として、それがマスメディアに適応されるかどうか、インターネット上の噂主体の媒体をマスメディアと捉えることが出来るかなど、新しい問題が沢山あって興味はある。

しかし、ルフトハンザ航空の絶妙なタイミングでのPR戦略には脱帽。
Twitter 上でこの技術者宛に手紙を公開している。
彼を無料でドイツまで招待してバイエルン地方のビールを飲み放題で提供するというのだ。
ビジネスクラスというのもうまい。
コーチ(エコノミー)は安っぽいし、ファーストクラスというと非現実的でピンと来ない。
SNSを利用してのPRとしてはかなり上質で露出度も高い。
これを企画した人々のアイデアと、それを実現させた会社の機動性は見事というほかない。
このタイミングでこれだけ効果的な広告を打てる会社が日本にあるだろうか。