「東京都同情塔」を読んだ。
著者が、生成AIも使って書いた、
とインタビューで語っているのを
見つけて、興味をもった。
現実には建てられなかった
ザハ・ハディド氏デザインの
国立競技場が建てられた東京に、
世界一住み心地の良い刑務所
「シンパシータワー」を
建てた建築家を中心とした奇譚小節。
ストーリーはあまり重要ではなく、
インクルージョンとダイバーシティを
突き詰めて、犯罪者をホモ・ミゼラビリス
=同情されるべき人たち、とする
マニエリズム的な風刺を味付けとした、
生成AIも使った言葉遣い、
死につつある言語へのこだわりが、
作者が味わってほしいもの
なのではないかと思う。
amazon のレビューは
賛否両論な感じだったが、
もともとボルヘスや
金井美恵子さんのような
奇譚は嫌いではないので、
面白く読んだ。
選考会では、
平野啓一郎さん、
山田詠美さん、
川上弘美さんが
推していたが、
なんとなくわかる。
追記:
インタビュー記事があったが、
息をするように書く人らしい。
なるほど・・・
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