









2019年12月21日03時00分
年末年始は高校スポーツの全国大会が相次ぐ。22日に京都市である全国高校駅伝には、男女ともに智弁学園奈良カレッジが出場する。大阪府の東大阪市花園ラグビー場で始まる全国高校ラグビー大会では、御所実が30日に初戦を迎える。
2年ぶりに全国高校ラグビー大会に出場する御所実(御所市)はシードで2回戦から登場。30日午前9時半から、近大和歌山(和歌山)と朝明(三重)の勝者と対戦する。
ラインを乱さない堅いディフェンスや、モールを中心とした多彩な攻めを強みに、今春は全国高校選抜で準優勝。今秋、県大会決勝の天理戦は、後半に得点を許さなかった。
チームが最も大切にするのがコミュニケーション。練習中はミスが起きる度に、選手自身がプレーを中断し、ミスの原因や改善策を即座に話し合う。石岡玲英(れい)主将(3年)は「ゲーム中は選手たちで修正する力が大切。全員がチームに考えを伝えるリーダーになろうと言っています」。
花園出場11回を誇り、最高成績は準優勝(2009、13、15年)。石岡主将は「目標は日本一。周りのサポートへの感謝を結果につなげ、恩返ししたい」と意気込む。(平田瑛美)
智弁学園奈良カレッジ(香芝市)は男女とも、全国高校駅伝に3年連続3回目の出場。男子は上位7選手の5千メートル走の平均タイムが14分33秒で、歴代屈指の実力だ。寒川(そうがわ)正悟監督(62)は「県記録2時間7分8秒の更新はきっといける。6分台も夢じゃない」と話す。
今回は第70回記念大会で例年より11校多い全国58校が出場。荒堀太一郎主将(3年)は「他の強豪校に食らいつき、10位台を目指したい」と意気込む。
女子はエントリーする8人のうち5人が過去に全国高校駅伝を経験している3年生。経験豊富な選手たちでチーム記録の1時間12分45秒の更新を目指す。
11月の県大会では調整が間に合わず、不本意な16分台。だが、選手の調子は上がっているといい、中西さくら主将(3年)は「チーム一丸となって100%の実力を発揮したいです」。(福岡龍一郎)
その昔、クルマの中は外部と隔絶した空間だった。外部からの情報と言えば、せいぜいラジオぐらいで、自分から情報を発信することなんて一切考えられなかった。しかし、時代は大きく変化。通信網の充実やモバイル端末の普及により、様々な情報が受け取れるようになり、外部との交信がリアルタイムで行なえるようになったのだ。そんな状況をさらに便利にさせるサービスが今秋から始まった。それがNTTドコモの「docomo in Car Connect」である。
これは、LTEの高速データ通信を利用した車内向けインターネット接続サービスのこと。サービスの利用中は、定額でLTE通信が速度制限・容量制限がなく使い放題で、データ通信量の上限や利用可能データ量超過による通信速度制限などを気にすることなく、車内で動画や音楽のストリーミング、オンラインゲームなどデータ通信量の多いコンテンツを楽しめるのだ。
しかも、車内をWi-Fiスポットにできる機能も備えているので、こちらも同乗者は自分のスマホ契約の通信料を気にすることなく利用できる。従来から通信機能を持っているカーナビはあるが、あくまでもナビに渋滞情報や駐車場の満空情報を送るなど限られたものだった。
「docomo in Car Connect」に対応する機器は、NTTドコモ(以下・ドコモ)とパートナーを結ぶ企業から提供されることになっており、現状では日産自動車の新型「スカイライン」と、パイオニアがこの秋に発売した新型「サイバーナビ」を購入したユーザーが利用できる。
契約でメリットがあるのは、クルマの中でYouTubeなどの動画を見たり、パソコンなどでインターネット接続を利用する機会が多い人だろう。
プランは用途に合わせて、1日500円、30日1500円、365日1万2000円(いずれも税抜)の3つ。あくまで車内でしか使えないとはいえ、そんなお得なプランは格安SIMにだって見当たらない。
では、プラン自体にデメリットはないのか。いろんな角度から考えてみたが、基本的にデメリットは見当たらなかった。強いて挙げるとすれば、ユーザーがドコモと直接契約することができないということだろう。「docomo in Car Connect」についてドコモの発表文には「本サービスの対応機器はパートナー企業から提供される予定となっており…」とある。つまり、現状ではサービスを提供している新型スカイライン、あるいは新型サイバーナビを買わないと利用できないわけだ。
いま、自動車を取り巻く環境は“百年に一度の大変革期”にあると言われ、その変革を一言で言い表したのが『CASE』だ。これはConnected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(カーシェアリングとサービス/シェアリングのみを指す場合もある)、Electric(電気自動車)の頭文字をとった造語。
すなわち、「docomo in Car Connect」は、そのうちの“C”をより身近なモノとするきっかけになる画期的サービスとなるだろう。