文部科学省が28日に公表した公立学校施設の耐震改修状況調査(4月1日現在)で、奈良県内の高校308棟の耐震化率は昨年より2・6ポイント上昇し、89・9%になったが、全国の都道府県で4年連続で2番目に低かった。全国平均は98・2%だった。

 幼稚園222棟は4・1ポイント上昇し、89・6%。全国平均は94・6%で、全国で38番目だった。小中学校1524棟は0・2ポイント上昇し、99・5%。全国平均は99・2%で、全国で27番目だった。特別支援学校は昨年と同じで100%だった。

 耐震化が必要な建物数は昨年より20棟減り、全体で62棟になった。内訳は幼稚園23棟、小中学校8棟、高校31棟。

 市町村別で小中学校の耐震化が完了したのは、五條市と上牧町が新たに加わり、36市町村1組合。残る未完了は天理市の4棟、大和高田市の1棟、奈良市の3棟となった。