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なおじい(HOBBY:カメラ・ビデオ撮影・DVDオーサリング/資格:ラジオ体操指導員・防災士・応急手当普及員)

身についている『ワザ 』でボランティア活動・地域社会とのコミュニケーション、楽しいシルバーライフ目標で有意義に過ごす 。

おとぎ話『かぐや姫』が「はしょってる」、『竹取物語』の幕切れとは?

2016年08月07日 19時03分38秒 | ブログ

おとぎ話『かぐや姫』が「はしょってる」、『竹取物語』の幕切れとは?


死と再生を繰り返す月。かぐや姫は「永遠の命」の象徴なのです

死と再生を繰り返す月。かぐや姫は「永遠の命」の象徴なのです

来たる8月15日は、旧暦であれば「中秋の名月」。そしてかぐや姫が月に帰って行った日でもあります。
「竹から生まれたかぐや姫は、五人の貴公子と帝からの求愛を拒み、泣いてすがるおじいさんとおばあさんを残し、月に帰ってしまいましたとさ」
ざっくり言えばこんなストーリーの『かぐや姫』
『桃太郎』や『一寸法師』のように「めでたしめでたし」では終わらないこのおとぎ話に、子供心に「かぐや姫、ひどい…」と、納得の行かない思いを抱いたものです。ちなみに二大納得の行かないおとぎ話、それは『かぐや姫』と『浦島太郎』でした。
しかし、実は『かぐや姫』の元となった平安期の物語『竹取物語』の最後には、おとぎ話では語られていない部分があるのです。そこには、人間界を去りゆくかぐや姫の思いと、残された人々の姿が描かれています。
『かぐや姫』が「はしょってる」、『竹取物語』の幕切れをご紹介しましょう。
 

かぐや姫が最後に書いた文(ふみ)は誰に宛てたもの?

8月15日の夜、物語はいよいよかぐや姫が月に帰る大詰めの場面です。

月からの使者達がかぐや姫を迎えにやってきます。
その中の一人は「天の羽衣」を、一人は「不死の薬の壷」を持っています。
着せかけられると、人間界のことをすっかり忘れてしまうという羽衣。それを手にして近づく天人を制し、かぐや姫は、「ひとつ言い残してゆきたい事があります」と、文を書き始めます。それは、帝に宛てたものでした。
実は帝とかぐや姫は、直接逢う事こそ無かったものの、三年もの間、文を交し合っていたのです。

「あなたからのお召しを拒んだのは、こうした(月に帰るという)事情を持つ身だったからでございます。
仰せに従わぬ強情者よと、あなたから思われたのは、私にとって辛いことでございました。
今はとて天の羽衣着る折ぞ君をあはれと思ひいでける
(今、この世での事を忘れてしまう天の羽衣を着る時、あなたの事を懐かしく思い出しております)」

かぐや姫はこの文に不死の薬の壷を添えて、帝へとことづけます。
直接的な愛の言葉は無くとも、かぐや姫の帝へ対する思いが伝わり、物語にしみじみとした情趣を与えています。
そしてついにかぐや姫は、天の羽衣を着せかけられ、人間界での出来事を全て忘れて月へと帰って行ったのでした。
 

不死の薬を託された帝が取った行動とは?

さて、残された人々はどうなったのか?不死の薬を飲んだのでしょうか?

翁と媼は、嘆きのあまり病み伏して、こう言います。「姫のいない今、誰のために命を惜しむことがあろうか」
一方帝も、かぐや姫からの文と薬をご覧になり、

「逢うことも涙に浮かぶ我が身には死なぬ薬も何にかはせむ」
(姫に逢う術も無く、涙に浮かんでいるような我が身には、不死の薬など何の意味があるだろうか)

と詠んで、使者に命じ、天に一番近いと言われる駿河の山(富士山)の頂上で、文と薬の壷とを燃やしてしまうのでした。
かぐや姫を失った人達には、もはや永遠の命など必要無かったのです。

こうして『竹取物語』は、儚い命を選択した人間の姿を描いて幕を閉じます。永遠の命を象徴するかぐや姫を主人公としたこの物語。しかしもしかすると作者が最も訴えたかったのは、人間の命は儚くとも愛する者と生きる人生こそ尊いのだ、という事ではないでしょうか。
『竹取物語』の幕切れ。是非子供達にも読んで欲しいと思うのです。
文と薬を焼いたという富士山。物語成立時には煙が立ちのぼっていました

文と薬を焼いたという富士山。物語成立時には煙が立ちのぼっていました


立秋(りっしゅう)

2016年08月07日 19時01分01秒 | ブログ

立秋(りっしゅう) 

   

8月8日頃(2016年は8月7日)。
および処暑までの期間。
太陽黄径135度。
大暑から数えて15日目頃。

朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つ日。
立春からちょうど半年が経過し、この日から立冬の前日までが秋。暦の上では秋になりますが、日中はまだ残暑が厳しく1年で最も気温が高くなる時期です。

この頃は、月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが開催されます。

まだまだ夏のレジャーを楽しむ頃ですが、よく観察してみると秋の気配を感じることができます。夏の風と秋の涼やかな風が混在し始めます。空を見上げると、巻雲など秋の雲も見えますよ。

この日から、残暑見舞いになります。 ※残暑が厳しくても、出すのは8月末までに。

梅雨明け宣言は立秋まで
気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨入りと梅雨明けを「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています。いわゆる「梅雨入り宣言」「梅雨明け宣言」ですが、長梅雨で立秋までに明けない場合「梅雨明け宣言」はされません。「梅雨明けなし」となるのかしら??

猛暑列島 35度以上は今年最多

2016年08月07日 18時55分23秒 | ブログ

猛暑列島 35度以上は今年最多

2016年8月7日 17時2分

8月7日(日)暑さの記録

8月7日(日)暑さの記録

 
列島が熱い空気に覆われている。7日の猛暑日地点数は今年最多の131。暑さの記録を更新した所も。特にフェーンの影響が加わった日本海側で気温が高く、秋田は37度超え。
 
7日(日)も日中は全国の広い範囲で晴れて強い日差しが照りつけた。

午前11時前には35度を超えた所もあり、朝から気温が高かった。
その後、昼すぎにかけてグングン上昇。
35度以上の猛暑日地点数は131に達し、6日(土)よりさらに増えて今年最多に。
(38度を超えた所は3地点)

強い日差しにフェーンの影響が加わった日本海側は特に気温が高く、猛暑日が続出。
全国一位は兵庫県豊岡市の38度2分。二位の鳥取市と新潟県中条(胎内市)は38度1分。
そのほか、秋田市や秋田県横手市は共に37度6分まで上がった。

暑さの記録を更新した所もある。
北海道後志地方共和町の33度6分は1977年の統計開始以来一位に。
青森県十和田市休屋の32度5分は1982年の統計開始以来一位タイに。

8日(月)も厳しい暑さが体にこたえそう。体調管理を万全に。