「マグマため込む」富士山、噴火で灰降ったら?
2015年2月9日(月)
富士山の大規模噴火によって首都圏が降灰に見舞われる事態を想定し、対策を話し合う有識者らの検討会を、内閣府が新年度から設置する。
最後の噴火から300年以上がたつ富士山だが、それ以前は度々噴火しており、専門家は「マグマをため込んでいる可能性がある」と指摘。現在、明確な噴火の兆候はないが、昨年の御嶽(おんたけ)山の噴火を予知できなかった教訓も踏まえ、平時のうちに具体策を議論していく。
内閣府によると、江戸時代の1707年に起きた富士山の「宝永噴火」では、噴火後16日間にわたって火山灰が堆積し、約100キロ離れた江戸周辺でも数センチの降灰があったとされる。噴火はその後途絶えているが、内閣府は昨年9月の御嶽山の噴火以後、各地で火山活動が目立ち始めている点を重視。新年度予算案に調査費4400万円を計上し、交通網の寸断や降灰による家屋倒壊などへの対策を検討することにした。